蓬莱皇国物語SS集

翡翠

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まだあげそめし

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 出会いはまさに籐村の詩のようだった。



 それは有人がまだ高校生の時だった。在校している学校は男子校だったが、別に女子校が存在していた。年に一度、文化祭の時にだけ交流するのが伝統だった。男子校が先に文化祭を行い、女子校が後に続いて行う。もちろん礼節を持って交流するを良しとし、ナンパなどもっての外という校風だった。 

 有人には幼い頃に親が決めた許婚者があり、女子校側に行くのは余り気が進まないでいた。 

 1年と2年は参加しなかった。3年になって友人たちに誘われ、渋々足を運んだのだった。 

 ナンパはしない。だが文化祭で相手を見初めて、縁談になるのは普通の事だった。花嫁探しになっているのは確かだ。セーラー服姿の女性たちは、有人たち男子校には伏し目がちに挨拶をする。淑やかではあるがどこか人形のように見えた。 

 楽しそうな友人たちと気が付けば、はぐれてしまっているのに気付いて有人は戸惑った。女性は苦手だ。校門へ引き返そうとした時だった。気分でも悪くなったのか美しい女生徒を、年下らしい女生徒が支えながら移動していた。 

翠子みどりこさま…もう少し御辛抱を。医務室はすぐそこですわ」 

「小夜子さん…ごめんなさい…」 

 翠子と呼ばれた女生徒は、その名を現すかのように美しい射干玉ぬばたまの長い髪をしていた。小夜子と呼ばれた女生徒は肩に掛かるくらいの髪だった。 

「あの……」 

 気が付くと有人は声を掛けていた。とっさに小夜子が翠子を庇う。 

「お力をお貸しいたしましょう」 

 その言葉に小夜子が眉を吊り上げた。 

「このお方に不埒な事をなさろうと言うのではありませんね?」 

 小夜子はよく通る澄んだ声で、はっきりと言った。有人は思った。彼女は人形ではないと。 

「そのような気持ちはありません。だだそちらの方はもう、お進みになられるのは無理なのではないかと」 

 その言葉の通り翠子の顔には血の気がなかった。 

「失礼をいたします」 

 有人はそう言うと翠子のほっそりとした身体を抱き上げた。 

「あっ!」 

「医務室はどちらですか?」 

 みだりがましい気持ちは微塵もなかった。 

「あ…こちらです」 

 小夜子は抗うわけにも行かず、有人を医務室へと案内した。翠子を医務室へ寝かせて、有人は小夜子と外へ出た。 

「ありがとうございました」 

 溌剌はつらつとした笑顔で小夜子は有人を見上げた。 

「私は葛岡 小夜子くずおかさよこと申します。あなたがお助けくださったのは、近衛 翠子このえみどりこさま。 

 お身体がお弱くて……」 

「私は御園生 有人みそのうありひとと言います」 

「御園生? 御園生財閥の方?」 

「はい」 

「改めてお礼に近衛家から、どなたかがならしゃると思いますわ」 

 爽やかに微笑む彼女に有人の胸は高鳴った。 

 許婚者がいる。だから恋はしない。ずっとそう思って来た。だが目の前の小夜子を見て、そんな気持ちはどこかへ飛んでしまった。 

「では、私は翠子さまの所へ戻ります」 

「あ…」 

 身をひるがえして行ってしまった彼女の背を、有人は言葉もなく見送るしななかった。 



 次に彼女に会ったのは卒業後の社交パーティーだった。両親らしい人物と一緒にいた。しかし有人は許婚者と一緒だった為、遂に彼女に声を掛ける事は出来なかった。そしてそれが彼女を見掛けた最後だった。しばらくして風の便りに、彼女の両親が相次いで急死したと聞いた。 

 彼女は葛岡家を断絶させ、完全に姿を消してしまった。

 有人は小夜子の行方を求める事も出来ないまま、大学を卒業して許婚者と結婚した。妻は穏やかで慎ましい女性だった。小夜子に出会う前の有人ならば、普通に受け入れただろう。だが溌剌として輝いていた小夜子と、どうしても比べてしまう。比べれば姿を消した人の幻を追い求める。 

 当然、結婚生活は行き詰まった。それでも妻は文句一つ言わずに、屋敷の中を取り仕切って役目を果たしていた。醒めた夫婦関係だった。当然、子供も出来る筈がない。両親の手前、離婚は出来なかったのだ。仮面を被って夫を演じて、このまま虚しく人生を生きるのかと有人は思っていた。 

 だが運命の神は彼に小夜子と同じような悲しみを与えた。 

 両親の事故死。乗っていた飛行機の墜落だった。この時有人はまだ25歳で、系列企業の事も十分に把握していない状態だった。悲嘆に暮れていられたのはほんの僅わずかな時間だった。御園生は元より血縁関係のしがらみを嫌っていた。 本流以外は外へ出す……そのルールで長男以外はどこかに出されていなかった。もっとも有人は一人息子で兄弟はいない。 親戚もいなかった。 

 孤独の中で当主としても総帥としてもがむしゃらに働いた。当然ながら妻をもっと構わなくなった。結果として彼女の両親が来て有人に離婚を迫った。有人は黙ってそれに応じた。抗う気力も暇もなかった。 

 自分が失敗すれば何万人もの社員が路頭に迷う。彼らの家族の生命すら自分の肩にかかっていた。 

 遮さえぎるものがなくなったと思って、有人は一層にがむしゃらに働き続けた。気が付けば30歳の半ばを過ぎていた。使用人以外の家族はいなかった。やっと有人は自分には後継ぎもいない事に気付いた。自分が天涯孤独の身になっているのすら気付かずに生きていた。 

 がむしゃらに働いた代償に有り余る資産はある。だがそれを受け継がせるべき子供がいなかった。孤独な有人の心を過ぎったのは、あの溌剌として美しかった小夜子の姿だった。 

 彼女を探せないか。 

 有人はあらゆる手を打った。彼の記憶にある唯一の手掛かり、近衛 翠子に消息を尋ねるべく問い合わせだ。けれども翠子は嫁ぎ先で既に亡くなっていた。探しても探しても彼女の行方はわからなかった。まるで消え失せたかのように。 

 葛岡家の家や土地などの一切を売却して、彼女は僅かな物だけを手に姿を消していた。一年以上かけて探しても見つからず有人は諦めようと決意した。だがその決意のすぐ後に小夜子らしい人物の居所が知らされた。 

 名前と年齢は合っていた。今まで報告に挙がらなかった理由が存在した。中学生の息子がいると言う。逆算するとその子は葛岡家が健在な時に生まれた事になる。彼女が結婚した記録はない。恋人がいたという報告もない。子供がいる筈がない。故に報告から外れていたのだ。 

 有人はわらにも縋る気持ちで、報告に合ったアパートへ行った。小さな古い建物だった。やはり違うのではないか。こんな場所に小夜子がいる筈はない。そう思った。 

 無駄足だったと思って、車の待つ大通りへと細い道を急いだ。すると反対側から制服を着た少年が歩いて来た。小柄で綺麗な面差しの少年だった。何とはなしに顔を見て有人は首を捻った。 

 どこかで会ったような気がする。 

 歩きながらすれ違った瞬間、有人は小さい声をあげた。小夜子に似ていたのだ。有人は立ち止まり声を掛けたい衝動を抑えた。確かめなければならない。彼の母親が小夜子なのかどうか。 

 有人は徹底的に調査を命じた。 


「何かさ、知らないおじさんが俺の事、ジロジロ見てたんだけど……」 

 武の言葉に小夜子は蒼醒あおざめた。 

「武、その方の服装は覚えていて?」 

「服装?う~ん、スーツだったけど…何か高そうなんだった」 

 怪訝な顔をして答える武を前に、小夜子の顔はますます血の気を失った。 

「大変だわ…どうしましょう…引っ越さないと」 

 いつか訪れるかもしれない日。 

 武の事が知られてしまう日。 

 それが小夜子の恐怖だった。知られてしまえば間違いなく、武と引き離されてしまう。そして武はどこかへ閉じ込められてしまう。たとえ免れたとしても今のような生活はもう出来なくなる。 

 大切な大切なあの方の形見なのだから。 

「と、取り敢えず…荷物をまとめてちょうだい!」 

 慌てふためく小夜子を武は問い質さない。今までにも何回も似たような事があったからだ。 

 自分たちが誰かに探し出されて、どうにかなってしまう。事情も何も知らないまま、武も母のそんな思いに引っ張られるまま流転して来た。だから彼女の言葉に従って、取り敢えず身の回りのものから鞄に入れて行く。母子は貧しいだけではなくこんな事態に備えて出来る限り、身の回りの品物を増やさない生活をして来た。余り周囲と関わらず、ひっそりとした暮らしだった。 

 私生児を理由に武がイジメに合っているのも知っている。どこへ行っても心無い人間はいる。 

 おとなしくて成績優秀な武。臆病な彼はずっと友人らしい友人を作らないでいる。小夜子にはそれが心配だった。もし今、自分に何かあったなら…この子は天涯孤独になってしまう。寄る辺なき身になってしまう。そうすればもっと心を閉ざして、孤独な人生を歩んでしまうだろう。 

 けれど……武の父親が誰なのか。絶対に口にしてはならない。 

 それにしても誰なのか。こんなボロアパートに自分たちの事以外で、高級なスーツを着た人物が訪ねて来るとは思えない。 

 とにかく……朝まで待ってどこか離れた土地へ行こう。武の学校などの手続きは後でも構わないから。逃げなければ……見付けられないどこかへ。 



 数日後、有人は小夜子らしき人物と息子が、件のアパートから姿を消した事を知らされた。有人がアパートを見に行った次の日、姿を消したと言う。 

 自分の姿を息子が見ている。何かを感じて逃げ出したとしか考えられなかった。 

 彼女たちは何から逃げているのだろう?それに彼女によく似たあの少年は…? 

 あのアパートに住んでいたのは、間違いなく小夜子だった。小夜子似の中学生らしい少年を見た事で有人確信した。 

 だが、何故逃げる? 

 中学生の息子。周辺調査で少年が小夜子の私生児であるのも判明していた。彼の父親は誰なのだろう。逃げ出した原因がそこにあるのではないだろうか? 

 小夜子が姿を消した理由は息子の出生の秘密。そこに思い至った有人は改めて、10数年前の小夜子の近辺について極秘裏に調査を依頼した。ただし10数年前の小夜子について調べているのを、誰かに絶対に知られてはならない。彼女が必死に隠して逃げている事実から、守らなければならない。 

 有人も必死だった。さほど身分が高い家柄ではないと言っても、小夜子の実家葛岡家は連綿と続いて来た貴族である。一人娘の彼女があんなボロアパートに隠れ住んでいた。 

 痛ましい。それが有人の素直な気持ちだった。 

 救いの手を差し伸べたい。美しい彼女に相応しい暮らしをさせたい。あの出会いの時に一緒だった近衛 翠子は、六条家に嫁いだ後に息子を残して早世していた。恐らく小夜子はそれすら知らないだろう。 

 だが調べが進み報告書が集まるにつれて、有人は彼女がどのような状態にいるのかわかって来た。 

 そして彼女と息子の居場所がわかった。有人は自らが動く事にした。二人がいる所に足を運んだ。 

「お久しぶりです、小夜子さん」 

「御園生…さん?」 

 蒼白になった小夜子を守ろうと、武は小柄で華奢きゃしゃな身体で庇う。あどけない顔をしていながら、彼が放つ気迫は本物だった。 

「私は誰かに依頼されて来たのではありません。もちろん、あなたの事情を知っているのは私だけです。小夜子さん、私はあなた方を救いに来ました。どうか私を信じてください」 

 だが小夜子は武の後ろで震えながら首を振った。最早、誰も信じられない。信じる訳にはいかない。武を守らなくては。父親が誰か。その身にどのような血が流れているのか。そんな事は関係ない。一人の人間として武は、普通の人生を歩む権利がある。だから逃げて来たのだ。発見されて全てが明るみになれば、武の人生は終わったのと同じだ。 

 たとえ御園生 有人が本当に救いに来たとしても、武の出生の事実も体内に流れる血も変えようがない。武は本来はいる筈のない存在なのである。 

「あなたの事情はわかっています。何とか手立てを考えます。だからどうか、私にお二人を守らせてください」 

 この時、有人にはある考えがあった。もちろん成功するどうかはわからない。だがいつまでも逃げ続けてはいられない筈だ。今後の武の進学の問題もある。 

「本当に…母さんを守ってくれるか?」 

「武!?」 

 この頃の武は母が何者かに生命を狙われているのだと思っていた。自分の出生の秘密が母を逃亡生活に駆り立てているのだとは、知らないままで育っていたのだ。 

「約束しよう。小夜子さんと君を守る」 

「俺の事はどうでも良い。母さんを守って幸せにすると、本当に約束するなら一緒に行っても良い」 

「武!?」 

 驚く小夜子に武は笑顔を向けた。これで母は逃げ回らなくて良い。武はそう思った。 

「母さん、もう逃げるのはやめよう」 

 何かを決意した顔の武に、小夜子はもう無言で頷くしかなかった。 




 武は狭いアパートの一間暮らししか知らない。ずっとそんな暮らしだった。だから御園生邸に連れて来られて、本気で戸惑ってしまった。余りにも大きな屋敷だった。 

 目を見開いて驚いている武を、文月が有人の命令で奥の部屋へと連れて行った。有人は小夜子と向き合って要件を切り出した。 

「あなたとご子息の事情は見当がついております。あなたが家庭教師をされていた方の兄君。武君の父君はあの方ですね?」 

 小夜子は目を伏せて頷いた。 

「あの方が急死されて私はあの子を懐妊している事に気が付きました。けれど私はまだ後宮に入ってはおりませんでした……しかもあの当時、あの方は暗殺された噂がありました。だから…口外は出来ませんでした。私は逃げ出す事しかできなかったのです。 

 両親は私の気持ちを汲んでくれました。私はあの子を連れて、アメリカへ両親と共に渡るつもりでいました」 

 両親の了承を受けて小夜子は武を産んだのだ。愛する人との間に授かった、形見とも言える大切な大切な子だった。 

 だがその両親が相次いで死んだ。アメリカに子供を連れて単独で渡るのは、逆に危険な気がしたのだ。 

「でもどうしてあなたは、私を探されたのですか?」 

 小夜子にとって有人は、ただ一度だけの関わりしかない相手だった。 

「信じていただけるかどうか……」 

 有人は頬を染めて答えた。 

「あなたは私の初恋の方なのです」 

 ただその激情に突き動かされた。それが嘘偽りのない有人の素直な気持ちだった。15年以上の歳月が流れても、有人の想いは消える事がなかった。 

 有人は自分のこれまでを何一つ隠さずに小夜子に話した。 

 気が付けば天涯孤独。その時に心を占めた面影は小夜子の姿であった事。人形のような少女たちの中で、溌剌としていた小夜子を忘れられなかった事。だから懸命に探し、小夜子の事情を調べたのだと。 

 懸命に話す有人に小夜子は涙した。自分は誰からも忘れられた存在だった。武を守る為に何もかも捨てた。本当は誰かに縋りたかった。自分と武を置いて、逝ってしまった人を恨んだ事もある。慣れない暮らしに、武を抱いて何度死のうとした事か。逃亡生活が武の為にならないとわかっていながらも、逃げ続けなければならなかった。 

 終わるのだろうか?終わらせても良いのだろうか? 

 小夜子はまだ迷っていた。 

「武君、いえ、武さまの事は絶対に何とかいたします。ただ幾つかの条件が付けられるのは、致し方ないでしょう。お二人で逃げ続けるよりは、まだ安らか暮らしが出来る筈です。 

 どうか私を信じて任せてはいただけませんか」 

 小夜子は有人の熱意に押し切られる形で承諾した。

 しかし武に与えられた条件に小夜子は死ぬ事すら願う程悩んだ。小夜子を救ったのは今は亡き翠子の遺児が、武の伴侶の候補にいた事だった。 

 母を失った彼もまた辛く悲しい人生を強要されていた。 

 だから彼を望んだのだ。彼ならば武を導いてくれると信じて。そして武ならば彼を救うと信じて。 

 それでも武を紫霄に送り出すのは辛く悲しい事だった。 

「母さん、ちゃんと幸せにならないとダメだよ」 

 武はそう言って屋敷から学院へと出掛けて行った。何の事情も知らされないまま、武は全寮制の学校への編入を承諾した。 

 有人はいろんな理由を並べていた。それ自体は嘘ではなかった。だが武はきっと自分が厄介払いされたのだと思っている。新婚の夫婦に高校生の息子は邪魔だと。 

 小夜子は辛かった。翠子の遺児である六条 夕麿ろくじょうゆうまとの縁組みに失敗すれば、武は二度と紫霄学院から出る日は来ない。 

 これが今生の別れかもしれない。紫霄は女人禁制の地。面会すら叶わない。そういう意味では武を捨てるのに等しい行為だった。 

 何一つ事情を話す事が出来ないまま小夜子は、笑顔で息子を見送るしかなかった。その夜から小夜子は毎夜、近くの神社でお百度参りを続けた。 

 人付き合いが苦手な武。これまでの生活と真逆な世界へいきなり投げ込まれたのだ。最初から夕麿に会えるように手配はされていたが二人は互いの間の縁談を知らない。 

 二人が惹かれ合う要因はどこにも見えない。 

 小夜子は心配で夜も眠れない。食事も思うように喉を通らない。有人とは結婚して夫婦にはなった。それが武を学院に閉じ込めない、条件の一つとして提示された。だがそれ以前に有人から求婚されていたのだ。武の父宮に情熱的に恋をしたあの頃とは違う、穏やかで温かな気持ちがあった。 

 互いに寄る辺なき身の上。 

 武が18歳になった時、その立場が本当に決定になる。有人が希望したのは御園生家の子息として、伴侶共々に暮らして行ける事だった。ただ静かに家族として皆で生きて行く未来だった。小夜子もそれを望み、有人と結婚を承諾した。 

 武は小夜子の結婚を心から喜んだ。小夜子と有人の結婚を機に、武の伴侶候補の選択が開始された。待ち受ける過酷な運命をまだ、武本人が知らないままに。 



 ……あれから10年。 

 実の息子まで得た有人は遠い昔を思い出していた。溌剌として一際輝いていた、小夜子の女学生姿を。心に生まれた初恋を。 

 そして………今この時の幸せに、八百万神に心から感謝の杯を捧げた。 

 空には望月が輝いていた。 



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