蓬莱皇国物語SS集

翡翠

文字の大きさ
43 / 73
宿にて想うこと

   1

しおりを挟む
 車が停車したのは洋館を思わせる建物の前だった。

 もうあの町にはいたくない。武はまだ発熱した状態だったが、無理をおして車で1時間程のこの地へ来た。

 黄昏時の色に染まった海辺の洋館。道路を隔てた反対側には、情緒たっぷりの温泉街が広がっている。道路の向こう側とこっちでは様相がまるで違っていた。

「ここはホテルなのですか?」

 建物を見上げて夕麿が呟いた。

「元々は欧州の…ドイツだったかな?大正に蓬莱皇国に移り住んだ人の屋敷だったと聞いてる。この辺りは空襲もなく珍しく無傷で残っていたんだ。戦後、一時はホテルとしてオープンしたらしいが、上手くいかなかったらしい。私の祖父が買い入れて亡くなるまでここで生活していた。

 長い間、管理人だけを置いていたのだけど、近年の温泉ブームでここも客がかなり増えたらしい。そこで去年、大々的に手を入れてホテルとしてオープンした。

 もっともここ数日は貸切だけどね」

 海に突き出した土地にあるドイツ風の洋館ホテルの玄関を通ると、先に来て逗留していた者が待っていた。麗と影暁、敦紀と清方、それに最近外資系の企業から引き抜かれた榊。御園生ホールディングスに入社したばかりの通宗だった。

「麗先輩!」

「武君、久し振り~」

 麗と影暁は完全なサプライズ。武は麗に飛び付いて喜んだ。夕麿にも雅久にも言えない事でも麗にだけは言えた。麗もその時の武が一番欲しい言葉をくれる。麗にとっても周囲に通じない話を出来る。先輩と後輩というよりは、親友という状態になっていた。

「あれ!? 武君、身体が熱い…よ?」

「うん…ちょっと熱がある」

「ちょっとじゃないでしょ、これ!?」

 麗の言葉に周が慌てて駆け寄った。確かに麗が言う通りかなり体温が高くなっている。やはり車で1時間の移動が響いているらしい。

 武を部屋へ運んで横にならせた。

「ねぇ…何でこの部屋は畳敷きなの?何で布団?」

 二階の一部屋は完全な和室だった。

「ドイツ人の次の持ち主が、奥方の為に畳敷きにしたらしい。君が泊まる部屋は別に用意してあるけれど、今はこっちに寝てなさい」

 有人は武を一人にしない為に、皆で集まる部屋に布団を敷かせたのだ。

「うん…ありがとう…お義父さん…」

 周が飲ませた解熱剤が効いて来たらしい。

「ゆっくり眠りなさい、武。今日のあなたはとても頑張りました。私はあなたを誇りに思います」

「うん…ありがとう…」

 夕麿の言葉に微笑んで、武は目を閉じて眠ってしまった。

 
 誰かに肩を揺すられて武は目を覚ました。

「武君、大丈夫ですか?酷くうなされていましたよ?」

 雅久に言われて武は少し考え込んだ。何か夢を見ていた記憶はある。

「俺…うなされてた?」

「ええ、きっと熱の所為でしょう」

「わからない」

 今わかるのは解熱剤のお陰で、ぐっしょりと汗をかいている事だった。麗が湯を満たした洗面器とタオルを持って来た。手早く雅久が武のパジャマを脱がせ、麗がタオルで汗を拭う。

「あれ?タオル…?」

「お湯、温泉水だからね」

 タオルから微かに温泉水の匂いがする。

「武君、寒くない?」

「うん…寒くない」

 答えながら武は室内を見回した。室内にいるのは、雅久と麗。周に清方、敦紀と通宗。

「夕麿は?」

「温泉街の組合の会長さんが挨拶に来たから、有人さんと一緒に行ったよ?」

「俺や雅久兄さんは行かなくて良いの?」

「代わりにユノールさんや義勝が行ってますから、大丈夫ですよ」

 武は新しいパジャマに着替えさせられて、一度布団から出された。周が毛布を武に掛け、体温や脈拍、肺や心臓の音を確認した。

「多少、扁桃腺肥大が見られますが、喉は痛まれますか?」

「う~ん、痛みも違和感もないけど?」

「平熱に戻られていますが、あくまでも薬で下がっただけかもしれません。本日はもう夕方近くですし、明日の朝までは横になられていてください」

「うん、わかった」

 武が周の診察を受けている間に、今まで寝ていた布団が取り替えられた。周はそのまま武を抱き上げて、布団へ運び横たわらせる。

「ありがとう」

 旅行に来てまで迷惑をかけるのは、武としてはかなり心苦しい。何人かが自分に付いていなければならず、せっかくの土地を楽しめなくなってしまうからだ。

「はい、これ飲んで」

 麗が差し出したのは、オレンジジュースだった。

「ありがとう、麗先輩」

 身を起こして受け取る。甘酸っぱい味が渇いた喉を潤す。

「それにしてもさ、何か面白いメンバーになってない、今?」

「面白い?」

 武が首を傾げると窓際にいた清方が吹き出した。

「何?」

 なおも首を傾げる武に清方はこう言った。

「抱かれる側ばかりがいるんですよ、今、この部屋には」

「そうそう。こういうの滅多にないよね~」

「いや…俺と御厨はどっちもだし…先生だってそうじゃないか…」

「私は雫がいればこっち側です、武さま」

「あ、そうか。周さんはお嫁に行くし」

「武さま、一応、僕はこちら側ではないのですが」

「またまた」

「へぇ~周さん、こっち側願望があるんだ?」

「結城~」

 情けない声を出す周に全員が笑い転げた。

「それにしてもさ、僕としては貴之と御厨がどっちもってのが、意外と言えば意外なんだけど?」

 麗の疑問に答えたのが通宗だった。

「最初はそうじゃなかったですよね?」

 その言葉に敦紀は婉然と笑みを浮かべて言葉を発しない。

「うわっ、御厨ってそういうタイプなの?」

 夕麿に似た雰囲気から柔らかな性格だと思っていた麗は、目の前の後輩の性格が見た目通りではないのに初めて気付いた。

「で、相良君は彼氏は?」

 平然と彼氏を訊く。

「え…僕はフリーです、まだ」

 仕事中は「私」だが、プライベートでは「僕」という通宗は、麗とは違った意味で可愛い。

「そうなの?好きな人は?」

「好きな方は…まだ…」

「じゃあ、気になる人は…」

「麗、やめなさい。そうやって根掘り葉掘りするのは、あなたの悪いクセでしょう?」

 黙っていた雅久が、やんわりだが有無を言わせない事を言う。

「あ、ごめん」

「いえ…」

 通宗も根に持ったりはしない。

「えっと、訊いて良い?」

 布団の中から武が言った。

「何、武君?」

「みんな、今、幸せ?」

「もちろん」

「当然」

「お陰さまで」

 口々に言葉が返って来る。

「周さんは?」

 武にはそれが一番気になる。

「気持ちは穏やかになりました。まだ新しい恋をする気にはなれませんが、新しい事には挑戦出来そうです」

 それは嘘偽りのない周の気持ちだった。

「そっか…良かった」

「そういう武君はどうなのさ?」

「え!?俺!?」

「何でそこで驚くの?ほらほら、白状しろよ、夕麿さまとはどうなのさ?」

 ニヤニヤと笑う麗の言葉に、武は茹で蛸のように真っ赤になった。

「そ、そんなの、言わなくても見てりゃわかるだろ!?」

 叫んで掛け布団で顔を隠す。

「可愛い~相変わらずウブだね、武君」

 武と夕麿が幸せである事が皆の希望でもある。

「そう言う麗はどうなのです?」

「僕?店の準備ですれ違うのが痛いかな?」

「大丈夫…なの?」

 武が不安げに問い返した。

「大丈夫だよ。今は一緒にいるんだから、すれ違ったら話し合えば良い。

 そうだろ?」

 相手のいない周と通宗は別にして、清方と敦紀は頷いた。武も小さく頷く。離れ離れになる事へ想いは皆同じだ。

「僕は負けない」

 麗は強い。それを武は羨ましいと思う。

「強いですね、麗は。私は皆さまとは違って、義勝と離れ離れになった事がありません」

「それはそれで良いんじゃないの?ずっと一緒にいて幸せなら、僕は素敵だと思うよ?」

「そうでしょうか?」

「俺も麗先輩に賛成」

 一枚の絵画のように、義勝と雅久が寄り添う姿を美しいと思う。

「清方さんは?」

 笑顔で皆の話を聞いている清方に周が問い掛けた。

「そうですね、最初は空白を埋めようとしました。でも今は余り気にしなくなりました。ありのままでいようと思っています」

 清方の穏やかな笑みは彼が雫との暮らしに、深い充足感を抱いているのを表していた。

「そっか…良かった」

 武は満面の笑顔でそう呟くとまた眠ってしまった。安らかな寝顔を全員が穏やかな眼差しで見守っていた。



 一方、夕麿たちは………

 有人と小夜子は希を連れて出掛けた。視察旅行の間は希と小夜子はほとんど宿にいた。それを可哀想に思っていた夕麿が、三人で出掛ける事をすすめたのだ。残った者たちはラウンジで、飲み物を注目してくつろいでいた。

「良い所ですね。街の喧騒からは程々に離れていて、でも不便過ぎない」

 影暁がさり気なく呟いた。

「私は昨日から来ていますが、海の幸も山の幸も楽しめます」

 影暁と麗、榊と通宗、それに清方と敦紀。6人は先行してここへ来て武と夕麿が過ごしやすいように、ホテル内にいろいろと手配をしていた。

 前回旅行の時の様子から考えて、全員が集まって話が出来る部屋を用意させた。そこに布団を敷かせて置いたのも、武の発熱を聞いての上だった。

 今現在の別れ方も武を休ませる為とも言えた。

「ロスの社は如何ですか?」

「今の所、順調です」

 パリの企業からロサンゼルスの社に移った影暁は、ボブを専属秘書に登用して夕麿たちが去った後を引き継いでいた。

「ボブがサポートしてくれているので、社員とのコミュニケーションも順調です」

「そうですか。それを伺って安心致しました」

 後を引き継ぐ影暁が困らないように、卒業後1ヶ月を費やしてロサンゼルスに留まった。影暁を紹介し念入りに引き継ぎをした。大丈夫だと思ってはいても、自分たちの自己満足でしかないかもしれない。それが夕麿たちの想いだった。

 そこへ周が姿を現した。

「あれ、周?武さまについていなくて良いのか?」

 影暁が問い掛けると周が苦笑した。

「どうしたんだ、周?」 

 雫が問い掛けると周は真っ赤になった。 

「はは~ん、また武さまに嫁に行くとか言われたんだろ?」 

「嫁に行く?」 

 影暁だけがこの話を知らなかった。 

「9年前の学祭で周さんが、武さまの為にお菓子を焼いたのがきっかけでした」 

 敦紀が涼しく言う。 

「美味しいものを作れるならば、いつでもお嫁さんに行けると武さまは仰ったんです、周さんに」 

「御厨!」 

 一層真っ赤になった周に、たたみかけるように敦紀は言った。 

「嘘は言ってませんよ?」 

「お前…料理なんか出来たっけ?」 

 影暁は周とは中等部時代、寮で同室だった。彼の記憶には周が料理を作った記憶はない。 

「それが出来るんだよ、影暁君。大好きな誰かさんの為に、子供の頃に懸命に覚えたのが」 

「誰かさん?」 

 影暁は一瞬、誰の事かわからなかった。しかし何気に視線が合った夕麿が、頬をほんのり染めて俯いたのを見てしまった。 

「へぇ…それはまた、健気だな、周?」 

「む、昔の話だ!」 

 狼狽する周に全員が吹き出した。 

「周さんの健気な努力は、当の本人には通じていなかったようですけど」 

 義勝が混ぜっ返す。あっちで散々からかわれて逃げ出して、またこっちでからかわれてる。周は情けなくなって来た。 

「皆さん、周さんを苛めるのはそろそろ終わりしてください」 

 見かねた夕麿が口を開いた。周が可哀想だという想いもあったが、どうしても自分が引き合いに出されてしまう。それを武は快くは思わないだろうとわかっているからだ。 

 恐らく「嫁に」発言は、周への牽制だったのではないか。夕麿はそう思っていた。周が新しく生きようとしている今、それを単なるジョークにしてしまっただけだろう。 

「そういうお前はどうなんだ?」 

 義勝がわざと話を振って来た。こういう処が彼らしい。 

「どうとは?」 

「見たところ、最近、逆はないみたいだが?」 

 ニヤリと笑った顔を見て夕麿が赤面した。 

「夕麿が安定してるから、その必要がないんだろ?」 

 周がここぞとばかりに言う。夕麿としては自分たちの閨事事情が、自分の様子でバレてしまうのがいたたまれない。 

「そういう義勝こそどうなのです?雅久はこれからかなり多忙になりますよ?」 

「だろうな」 

 天才を求める声は大きい。宮中行事や皇家の外交の席に出演依頼が頻繁にある。 

 『優れた後進を育てよ』

 今上の願いを受けて、教室を開く準備も進めている。 

「ON/OFFを徹底させるさ」 

 帰国して休む間もなく、それぞれがそれぞれの道へと進み出していた。

「忙しくなるのは、皆さまがそうなのではありませんか?」 

 敦紀が言った。彼も逃げ出して来た一人。周に逃げられた麗が、次に話を振ったのが貴之の事だったのだ。だが当の貴之がいない。どうやら小夜子たちの護衛に出たらしい。 

「人の事を言えるか、御厨?」 

「言えますよ?創作は自分のペースでしか出来ませんから」 

 義勝の質問に平然と答えた。 

「取材やとかの依頼、来てしまへんでした?」 

 榊が不思議そうに問いかけた。

「全部受けるつもりはありません。テレビ出演は全面的にお断りしてます。雑誌は美術関連本のみ受けています」 

 敦紀の気持ちはわからない事はない。夕麿や武にも幾つか、取材の話が来ていた。武を表に出すわけにはいかない。そこで一件だけ、ビジネス関連の雑誌を受けた。写真入りでインタビュー記事が掲載されたが、さほど注目されなかったのが幸いだった。 




 そういった雑多な日常生活が入り混じってはいたが、彼らは武が望んだ穏やかな時をそれぞれに過ごしていた。武のトラウマもこれで何とかなったのではないだろうか。 

 夕麿はいつの間にか、猥談を始めた友人たちを苦笑しながら眺めていた。 

「夕麿、お前なあ…自分だけ知らない顔するなよな?」 

 義勝が目聡く抗議した。 

「私に何を言えと?」 

「そうだな…雫さん、どう思います?」 

 義勝は雫に話を振る。雫は苦笑しながら言った。 

「周の為に武さまとの閨房の話を是非…」 

「やめてください!」 

「そうそう、一人寝の周の為に」 

「影暁…後で覚悟しろよ…?」 

 雫と影暁は結構気が合うらしく、時折タッグを組む。その被害者は大抵が周だ。 

「そのような事を聞いて、面白いですか?」 

「当然」 

「面白い」 

「他人のを聞いてみたい」 

 それぞれから返って来た言葉に夕麿は絶句した。彼らの見ている前で、夕麿はみるみるうちに耳朶まで赤くなった。 

「おやおや?随分、可愛らしい反応ですが…さては、先ほどの逆転の話が尾をひいてます?」 

 雫がニヤニヤしながら問い掛けると、夕麿はより一層赤面して俯いた。 

「図星のようだな?」 

 義勝までニヤニヤする。 

「あきまへんえ、そないな乱暴なあらくたい事を言いはったら」 

 見かねた榊が声をあげた。旧都弁は柔らかいが、かなり辛辣な部分がある。ストレートに表現しない分、容赦がないのだ。 

悪ふざけいちびりは度が過ぎたら、《|品がないやすけない》と思しまへんか? 聞いとるこっちも、うんざりえぞくるしおす」 

 夕麿を庇うように言葉をたたみかける。さすがに全員が黙ってしまった。 

「閨事は人に言わへんさかい、よろしおすのえ?なんぼ太陽おひいさんが沈みはったかて、そないな話をこないなとこで大きいいかいな声で、恥ずかしいはもじいあらしまへんか?」 

「いや…榊…男なら、猥談くらいは…」 

「ほんなら義勝、敢えて加わらはれへん夕麿さまを、無理に引っ張ってなんぞええ事があらしますんか?」 

 理詰めで責められると義勝には少々痛い。 

「榊、その辺でやめてあげてください」 

「夕麿さまがそないに言わはるんやったら」 

「ありがとうございます、榊」 

 そういうと夕麿は立ち上がった。 

「武が目を覚ます前に戻っておきます」 

 立ち去った夕麿の後ろ姿を見送った後、榊はもう一度口を開いた。 

「お見ない。お辛い目に遭わはった人に、もうちょっと気をまわしたらかんをくったらどないです?」 

 ここまで言われたら、彼らはもう何も反論出来なかった。 



 残りの旅行の間、彼らが異様におとなしくなってしまったのは言うまでもない。何も知らない武は時々、ふしぎそうに首を傾げるのだった。 


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

男の娘と暮らす

守 秀斗
BL
ある日、会社から帰ると男の娘がアパートの前に寝てた。そして、そのまま、一緒に暮らすことになってしまう。でも、俺はその趣味はないし、あっても関係ないんだよなあ。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

先輩、可愛がってください

ゆもたに
BL
棒アイスを頬張ってる先輩を見て、「あー……ち◯ぽぶち込みてぇ」とつい言ってしまった天然な後輩の話

処理中です...