蓬莱皇国物語SS集

翡翠

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面影

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 日曜日、珍しく雅久と義勝はゆったりとした時間を過ごしていた。そこへ当直から帰ったばかりの貴之がやって来た。 

「雅久、戸次 綾子さんが家族に無理やり施設に入れられた」 

「お祖母さまが!?」 

「戸次家は相変わらず経済状態が良くないらしい。綾子さんが入所したのはお世辞にも良いとは言えない施設だ。 

 どうする?」 

 雅久・幸久の二人が戸次家で敬遠された事から判断して、綾子にも何某かの害があるかもしれない。貴之はそう思って戸次家の状態を見ていたのである。 

 綾子は螢の妃、長尾 光俊の実妹である。紫霞宮家に仕える者として、彼女の置かれている状態を把握している必要を感じていたのだ。 

「一応、面会の時間を調べておいた」 

 差し出された紙を義勝が受け取った。 

「雅久、今日の午後から17時まで、面会時間になってるぞ?」 

「行かせてください。私にはお祖母さまの記憶はありません。でも彼女は私を記憶している。それに幸久の曾祖母ひいおばあさまでもあります」 

「螢さまのお妃の妹君である」 

 貴之の言葉に雅久はしっかりと頷いた。 

「武と夕麿には連絡を入れておく」 

「私は幸久に連絡をします」 

 それぞれの行動を互いに確認するのを見て、貴之は眠る為に出て行った。 



 午後、雅久と義勝は一応、電話で面会を確認した上で施設に出向いた。 

 最悪の場合は御園生邸に連れ帰るように……というのが武の指示だった。 

 対面用の部屋で二人が待っていると、しっかりとした足取りで戸次 綾子が案内されて来た。 

「兄上さま…いや、そんな筈はない。ああ…そなたは雅久か?」 

「はい、雅久でございます」 

「よう参ったな」 

 向かい側に座った彼女は改めて、雅久の隣にいる義勝を見た。 

「御園生 義勝と申します」 

 名乗って頭を下げた。 

「お祖母さま、彼は私の大切な方です」 

「そうか…そなたは御園生へ養子へ行って幸せなのじゃな?」 

 男同士の結び付きに彼女は穏やかな笑みを浮かべた。 

「はい。私は10年前の夏以前の記憶がございません。ですが御園生の皆さまは私を大切にしてくださいます」 

 今では記憶の欠落をさほど気にしなくなっていた。 

「記憶がない…?そうか、そうだったのか」 

 恐らくは彼女もあの頃の戸次家で何が行われていたか、知らない筈がなかった。それでも介入出来ない立場に置かれていたのであろう。 

「お祖母さまがここに入られたと聞いて、どうしてもお会いしたくて」 

 それは純粋な気持ちだった。 

「紫霄学院にいる幸久も心配しておりました」 

「そうか」 

 戸次家の事情そのものは把握しているらしい。 

「本日はそれだけではございません」

 義勝が口を開いた。

「私たちが御仕えする紫霞宮さまの御用を申しつかって参りました」

「紫霞宮さま…ああ」

「私は現在、紫霞宮家の大夫を拝命いたしております」

 誇らしげに告げる雅久を綾子は眩しく見上げた。

「まず、これを」

 義勝が取り出したのは、螢の日記に添えられていた彼女の兄長尾 光俊の手紙だった。

「これは…兄上さまの…」

「それは紫霄学院で先頃見付かった、螢王さまの日記に添えられていたものです」

 義勝は螢と光俊の悲しい最期を、ゆっくりと綾子に語った。

「お祖母さま。螢さまは紫霞宮妃であられる夕麿さまにとって、大叔父君であらしゃいます。それで御祭祀を紫霞宮家で行う事になりこの度、紫霄内から御園生邸に造られた御陵墓に御遺骨を御移し致しました」

「横に光俊さまの御遺骨も御移しいたしました。紫霞宮さまに於かれましては、光俊さまの御妹君であらしゃります綾子さまを、斯様かような場所にいさせるのは心苦しいと仰せです」

 亡くなった者を救い出す事は出来ない。身内として尽くす事も出来ない。だが綾子は高齢とはいえ元気でいる。

「お祖母さま、どうか私たちと一緒に御園生へならしゃってください」

 雅久は彼女の手を握り締めて懇願した。母が生きていればどこかに家を借りて彼女に仕えたかもしれない。

「戸次家へは事の次第を通達する使いが行っております。どなたもお祖母さまがここから移られる事は妨げられません」

 綾子は雅久の顔を見詰めた。雅久は光俊に良く似た面差しに成長していた。まるで兄が帰って来たかのようだった。そして…自分を嫁がせる為に姿を消した彼がその後、どこでどの様な生涯を送ったのか。それを知る事が出来た。それだけでも幸せだった。

「少し考えさせてはくれぬか」

 急な申し出にすぐに返事は出来なかった。

「わかりました。紫霞宮さまにお伝えいたします」

 義勝は彼女の気持ちを汲んで静かに頭を下げた。




 数日後、綾子からきちんと形式を踏んだ断りの手紙が届いた。だが、全てを断るのは非礼と考えたのか、それとも孫や曾孫に会う為か。外泊場所としての指定を希望して来ていた。

「貴之先輩、この施設の事は調べてあるんだよね?」

「はい。私立の施設ですが、経営状態は良くないようです」 

「夕麿……」 

「手配しましょう」 

「俺、まだ何も言ってないぞ?」 

 名前を呼んだだけで全部がわかってしまうのは、嬉しくはあるが武としてはつまらない。 

「私も同じ事を考えていましたから」 

 優しい声が耳に心地良い。 

「御園生の病院経営に組み込んで、今後の展開をはかればよろしいかと存じます」 

 影暁が書類を武の前に置いた。彼も同じ考えで手を回していたらしい。 

僭越せんえつでは御座いますが、手配は終了いたしております」 

 影暁は今回の話を耳にした時点で動いていた。 

「施設はかなり老朽化が進んでおりまして、リフォームと新たに建設する方法、双方を検討させていただきました」 

 書類を広げながら、状態を次々に説明していく。 

「さすがは影暁さん。お見事なお手並みですね」 

 御園生の子息として名前を連ねる者は、それぞれが自由に動いて采配を振るうようになっている。そうでなければ多岐に渡る企業の経営の隅々まで、的確に動かす事は不可能と言えた。 

 影暁は特に不動産部門や企業買収などに優秀で、その方面は現在、彼が動かしているのである。 

「今一つ、すぐ横に閉鎖されたスパ施設があります。ここをまずリフォームして、宿泊可能な介護施設にと考えています」 

「まず、こちらをリフォームして皆さんに移っていただくのですね?」 

「はい。現在の施設は耐震性やバリアフリーの観点から言っても、新たに建設した方が良いとの診断が出ています」 

 影暁は完璧なまでに手配と計画をして、それを武と夕麿に提示していた。 

「ありがとう、影暁兄さん」 

 武が満面の笑みで頭を下げた。 

「私は私の仕事をしただけです」 

 少し照れたように影暁が答えた。横にいる麗が代わりに腰に手を当てる。集まった皆が苦笑した。 

「それで施設の実質的経営は適任者を配置するとして、施設の表向き代表者には義勝君に就任してもらいます」 

「俺!?」 

 施設の経営が御園生に代わるならば、取り敢えず戸次 綾子の事は安心だと思って他所事に聞いていた。現在の義勝は影暁の参加で、企業側の手助けに呼ばれる事もなくなった。新米精神科医として勤務していれば安泰だったのだ。 

「御園生姓の中で今のところ、重要ポストの就任していないのは確かに義勝だけですね。医療関係の経営をいずれ移譲するつもりでしたから、それが早くなっただけだと考えてください」 

 影暁の判断に夕麿が同意した。 

「はあ?」 

 義勝には全てが初耳だった。 

「義勝兄さん、まさか自分だけは経営参加を免れると思ってないよね?」 

 武が意地悪な笑みを浮かべて言った。 

「病院勤務でずっと過ごせると、まさか思ってないよね?」 

 畳み掛けるように武が言う。 

「義勝、観念するのですね」 

 雅久までが言う。 

「武と私が御園生の総帥を継いだ時点で、系列部門の経営を移譲する計画になっています。影暁さんにはそのまま不動産・建設関係及び企業の買収などの部門に、経営責任者として就いていただきます」 

 夕麿の言葉に既に了承しているのか、影暁がしっかりと頷いた。 

「雅久には御厨君の美術館を含む、劇場などの文化施設の経営責任者に。そして義勝、あなたには医療関係の経営を任せるつもりでいましたが、今回の事で介護・医療の双方の経営を御願いします」 

「わかった」 

 半ば渋々だが、義勝は夕麿の言葉に承諾の意を表した。 



「雅久…お前、知っていたな?」 

 部屋に戻るとすぐに義勝はこう切り出した。 

「いきなりそういう話になれば、あなたが嫌がるのは目に見えていましたから。何かのきっかけがあったらと夕麿さまは思っていらっしゃったみたいです」 

「今回の件が良いきっかけだ…?」 

 義勝は見事に夕麿の思惑に、自分が引っかかってしまったのを感じた。 

「御園生を名乗る一人として、ただの医師でずっといられると思っていたのですか、義勝?」 

「思っていた…」 

「武君が総帥になられた時に、少しでも負担を減らす為の配慮です」 

「よりによって俺が一番断れないタイミングで言うとは」 

 御園生の一人である事はそのまま武を支えていく中心である事であるとは、義勝もわかっているつもりであった。だが実際にはわかっていなかったのかもしれない。改めてそう思ってしまう。夕麿や影暁、雅久に全てを背負わせて逃げていたのかもしれない。 

「義勝…」 

「そんな顔をするな。俺にだってわかっている」 

 全ては十年前に覚悟して決意した事だ。武と夕麿の運命に寄り添って行くと。義勝はなおも心配顔で自分を見る愛しい人を腕を伸ばして抱き寄せた。 

「良かったな、雅久。血の繋がった家族がまた出来たな」 

 血の繋がった家族との縁が全て切れてしまっている義勝。彼自身は悲しいとも辛いとも、また寂しいとも思った事がなかった。彼にとってはそれは最初から存在しないものだったから。 

 しかし御園生へ養子に来て両親が出来た。表向きの事とはいえ武が弟になり、そして希が生まれた。 

 愛しい妻がいる。親友がいる。何の不足も感じてはいなかった。 

 だが10年前に一切の記憶を失った雅久が、不憫でならなかったのだ。嫌な記憶と共に彼を愛した実母の記憶まで彼は失ってしまった。今でもわずかな断片が戻っただけだ。ここまで長引いていると、生涯回復する事はないのではないか。精神科医としてそう思ってしまう。 

 雅久は慣れたと笑う。10年分の記憶が幸せであったから、失ったものを悲しいとも思わなくなったと。だが、それでも雅久の為に…と思ってしまう。 

 甥である幸久の出現に、雅久が心底喜んでいるのを感じたのだ。武と夕麿の計らいで彼を養子として引き取った。自分の舞や和楽器の技術の全てを、幸久に受け継がせる。それは雅久に新しい喜びをもたらしていた。 

 記憶が戻らなくても雅久の為にもっと何かをしてやりたい。そう思って行動した10年だった。

 まとまった休日が取れると、夕麿に連絡して雅久の休みをもらう。彼を連れて様々な場所へ旅行に出た。和楽器の出物の情報を得れば、どこへでも足を運んで手に入れた。

 義勝はただ雅久の笑顔が見たかった。美しい彼が常に幸せに笑っていられるように。それが一番の願いだった。

「義勝」

 雅久の美しい手が頬に触れた。

「いつもありがとうございます。あなたの心遣いには感謝してもし足りないと常に思っています」

 雅久にしても記憶を失って辛くなかったわけではない。義勝との出会いや愛の始まりまで、全てが消えてしまったのであるから。

 そして義勝がその事を悲しみ、苦しんだ事もわかっている。もう一度、はじめからと言って伸ばされた手を雅久は取ったのだから。

 春には結婚しての10年を迎える。記憶を失った哀しみと不安を超えて、ここに幸せにいられるのは義勝の深い愛情があったからだ。

「抱いてください」

 差し出せるものはこの身体だけでも愛する人が、欲してくれるなら生命だって差し出せる。

 愛する人から引き離され、臨終の場にも立ち会う事を許されなかった、光俊。たった一人で自らの生命を絶って愛と忠義に殉じた大伯父。

 彼はどんな想いで死んで逝ったのだろう。

 祖母が自分に亡き人の面影を見ていた。

 そう思うと胸が痛かった。例えようもなく悲しかった。

「どうした?」

 雅久の震える身体を抱き締めて義勝が問い掛けた。

「光俊さまの事を…」

「そうか」

 たくさんの言葉を紡ぐ必要はなかった。義勝は雅久の想いを的確に理解してくれる。それが嬉しい。軽々と抱き上げられてベットへと運ばれる。

「今日の希望は?」

 意地悪な言葉が紡がれる。

「ああ…優しくして…酷くしないで」

 その言葉は真逆の意味を持っていた。


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