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三章:貴方に報復を sideマーガレット
何気ない塵
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姉様がいなくなってから、両親は私を目障りだと思う気持ちを隠そうともしなくなった。色々と、面倒になったんだと思う。健康体で生まれたくせに優秀でなかった私が元々目障りだったのだ。
別邸にいた使用人は全員解雇され、私は一人、暮らすこととなった。
両親からの手酷い罵倒を聞いても、何も感じなかった。全てがどうでも良かった。
ただただ、終わりを待っていた。
そんな日々の中、私の人生を変える出来事が起きる。
ある日、両親がわざわざ別邸に来て茶会の招待状を渡した。もう年頃の娘になったのだから婚約者を見つけなさい、とのことだった。両親はどこまでも私を利用するつもりらしい。
とある令嬢の庭で開かれた茶会は驚くほど煌びやかな装飾が施されていた。父に貰ったレースのついた真っ白なドレスを身に纏った私はどこに身を置けばいいのかもわからず、庭の隅で静かに紅茶を飲んでいた。
茶会も終盤に差し掛かった頃、きゃあ、と令嬢たちの黄色い歓声が聞こえた。思わず声の方を目で辿る。
令嬢たちの視線の先には、一人の男がいた。
髪も、かすかに聞こえる美しい声音も、サファイアのような瞳も、全て見覚えがあるものだった。
思わず息を飲む。
夢にまで見た、男の姿。
男はこちらの方をチラリと見ると、颯爽と私の方に向かって歩いてきた。
煮えたぎるような怒りとグチャグチャとした腐った感情が一気に押し寄せる。
男は私の目の前で止まり、綺麗な礼をした。
「見たことのない顔だね、初めまして」
は?
声が漏れそうになって口を塞ぐ。
忘れてる……?忘れているフリ?
意味がわからなかった。
私と姉様は生き写しかと驚かれるほど、似ていたのだから。気づかないわけがない。
「……、どうしたのかい?」
男がこちらに笑いかける。それに姉様を嘲笑っていた顔が重なる。
「僕の名前はロベルトと言います。君の名前は?」
優しげに自己紹介をする彼を見て瞬時に、悟った。
ああ、この人は本当に覚えていないんだ。姉様のことは昔捨てた何気ない塵としか思っていないのだ、と。
「初めまして、マーガレットと言います!」
私は“無邪気な”笑みを浮かべて愚かな、あどけない少女を演じる。
絶対に、赦さない。
今度は、私が貴方を捨てる番。
別邸にいた使用人は全員解雇され、私は一人、暮らすこととなった。
両親からの手酷い罵倒を聞いても、何も感じなかった。全てがどうでも良かった。
ただただ、終わりを待っていた。
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ある日、両親がわざわざ別邸に来て茶会の招待状を渡した。もう年頃の娘になったのだから婚約者を見つけなさい、とのことだった。両親はどこまでも私を利用するつもりらしい。
とある令嬢の庭で開かれた茶会は驚くほど煌びやかな装飾が施されていた。父に貰ったレースのついた真っ白なドレスを身に纏った私はどこに身を置けばいいのかもわからず、庭の隅で静かに紅茶を飲んでいた。
茶会も終盤に差し掛かった頃、きゃあ、と令嬢たちの黄色い歓声が聞こえた。思わず声の方を目で辿る。
令嬢たちの視線の先には、一人の男がいた。
髪も、かすかに聞こえる美しい声音も、サファイアのような瞳も、全て見覚えがあるものだった。
思わず息を飲む。
夢にまで見た、男の姿。
男はこちらの方をチラリと見ると、颯爽と私の方に向かって歩いてきた。
煮えたぎるような怒りとグチャグチャとした腐った感情が一気に押し寄せる。
男は私の目の前で止まり、綺麗な礼をした。
「見たことのない顔だね、初めまして」
は?
声が漏れそうになって口を塞ぐ。
忘れてる……?忘れているフリ?
意味がわからなかった。
私と姉様は生き写しかと驚かれるほど、似ていたのだから。気づかないわけがない。
「……、どうしたのかい?」
男がこちらに笑いかける。それに姉様を嘲笑っていた顔が重なる。
「僕の名前はロベルトと言います。君の名前は?」
優しげに自己紹介をする彼を見て瞬時に、悟った。
ああ、この人は本当に覚えていないんだ。姉様のことは昔捨てた何気ない塵としか思っていないのだ、と。
「初めまして、マーガレットと言います!」
私は“無邪気な”笑みを浮かべて愚かな、あどけない少女を演じる。
絶対に、赦さない。
今度は、私が貴方を捨てる番。
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