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名前のない手紙
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強い日差しが、地面に影を濃く落とす。
押し付けられた袋が、ずしりと重い。
「藤田くん、手伝おうか?」
「あ、ありがとう……」
一人で日直のゴミ捨てをしていると、柔らかい声が降ってきた。
水瀬玲。
人のことをよく見て、困っている人に手を差し伸ばす、そんな人だ。
「今日ももう一人の日直は、先に帰っちゃったの?」
「うん……。まあ、朝の仕事は任せちゃってるから、仕方ないんだけどね」
頬を掻いて、苦笑いするしかない。
「でも放課後の方が仕事多いでしょ」
「まあそうだけど」
「ほら、二人でやればもう終わった」
にっこり笑った彼女の笑顔に、心臓が小さく跳ねた。
「好き……」
「え?」
しまった、と思った時にはもう遅かった。
ずっと隠していた気持ちが、ポロリと口から滑り落ちる。
「あ、えっと、あの」
動揺で慌てて、でももう口から出た言葉は戻せなくて。
思い切って、全部ぶちまけた。
「——一年の頃から好きでした! 付き合ってください!」
全力でぶつけた気持ちは——
「………ごめん。私、付き合ってる人が居るの」
脆くもそんな一言で終わりを告げた。
……ゴミの山に乗せた袋が、バランスを崩して落ちていく。
次の日学校に行くと。
「お前、水瀬さんに告白したんだって?」
「マジで? 水瀬さんに先輩の彼氏がいるの、結構有名だったと思うんだけど」
「藤田ー、告白する前に自分のスペック見直した方が良かったんじゃね?」
教室に入った途端、耳障りな声が俺を嘲笑する。
煌々とした蛍光灯の光が、目に突き刺さった。
(どうして——)
気不味さを押し殺して、告白したクラスメイト——水瀬さんへと視線をやる。すると、こちらを見ていたらしく、女友達に囲まれた彼女がスッと視線を逸らした。
(まさか、彼女がバラした…?)
……いや、そんなこと、するわけない。
ただ、あの場で何も言ってくれなかった事が、少しだけ、胸に刺さる。
なんで俺より先に、君が視線を逸らすんだ。
友人達も、痛ましそうな視線は向けてくるけど、今日の俺の周囲は空白だ。
居た堪れない空気の中、それでもHRの時間が迫っている事を黒板上の時計で確認し、誰とも目を合わせない様にしながら、カバンを拾って自分の席に着いた。
(——誰か、俺の味方になってくれれば良いのに)
その後すぐに担任がやって来た事で、俺をバカにする声は小さくなったけど。
その日一日中、突き刺さる視線とコソコソ囁かれる噂。そんな居心地の悪い中で過ごす事になった。
かたんっ
「……なんだ?」
放課後、突き刺さる視線を振り払って、足早に生徒玄関へと向かう。
何か言われる前に帰りたい。
そんな事を考えながら、靴を履き替えるために自分の下駄箱を覗いた時だった。
——白い、折り畳まれた紙。
俺の上履きの上に、それは置かれていた。
(ラブレター……? いや、イタズラか)
少しの間、固まっていた俺は意識を取り戻すと、その手紙を掴んで靴を履き替える。
誰かが追ってくる前にと、乱暴に下駄箱を閉めて玄関を出た。
(……慌てて持って来ちゃったけど。もしかしたら、誰かが入れる場所を間違えただけ、か……?)
小学生の頃に、よく女子の間で回されていた手紙。あれのように、ルーズリーフらしき罫線のある紙が折り畳まれている。
そのまま太陽の光にかざしても、中に何が書いてあるかまでは読めない。
(まぁ、間違えたなら間違えたヤツが悪いんだ。それにイタズラの線も消えちゃいねーし)
今日は散々に言われたのだ。
八つ当たり気味にそんな思考になってしまいながら、誰も帰っていない家へと帰宅した。
***
自分の部屋で、ベッドに座って手紙を調べる。
手紙には、宛先も、送り主の名前も書いておらず、誰の手に渡るべきなのか分からなかった。
(……仕方、ないよな?)
俺は恐々と、何が書かれているのか不安になりながら、破かない様に開けていく。
その手紙の折り方は、イタズラにしては少し丁寧過ぎる気がした。
(俺宛じゃ無かったら、宛先だけ見て、元に戻そう)
真面目っぽそうな雰囲気を感じ取り、意見を改めそれだけ決心して紙を広げると、整った文字でこう書かれていた。
藤田空くんへ。
「……は?」
まさか本当に自分宛だったとは思っていなかった俺は、驚きに声を漏らした。
間違いでもなく、雰囲気的にイタズラでもない。
他人の恋路を邪魔しなくて済んだという安堵感と、それならどうして俺に?という疑問が心と頭を占めた。
その疑問は、読み進める内に払拭される。
ここに書くのは、君には思い出したくない話かもしれない。
でも、よかったら最後まで読んでほしい。
突然だけど、君が昨日、水瀬さんに告白したって聞いたよ。
あれを笑う人もいたけど、私は君が笑われる理由は無いと思う。
むしろ、想いを伝えた君は、ずっと勇気があった。
私は、君を勝手に仲間だと思っていた。
でも私は、君みたいな勇気は持ってなくて、君を庇う言葉も言えなかった。
……勝手なことを言ってごめん。
もし良ければ、せめて相談相手にならせてくれないかな?
相談相手じゃなくて、ゲーム仲間でも良いけど……君の味方になりたいんだ。
——ただ、私は君のように直接言う勇気は出ない。
だから、まずはチャットでお願いしても良いかな?
アプリの名前は「チャット@げーむ」
私のIDは、「fr@gr@nce」
ゲーマーがよく使う、匿名チャットらしい。
一週間だけ、返事を待ってる。
君の心配をする者より。
「あ……」
手紙を読み終えた後、しばらく動けなかった。
強がって作った心の鎧が、小さく解れる。
読んでみて分かったのは、ラブレターやイタズラの手紙ではなかった事。
でも、ただ好きだと伝えるよりも、もっと心のこもった手紙。
丁寧な字だったけど、男か女か分からない。“私”って書いてるけど、口調は男みたいだ。
手紙をもう一度確認してみても、やっぱり誰からなのか、名前はなかった。
この手紙の返事をしなかった時に、気まずくならない為だろう。
(でも、俺を心配して見てくれてる人が居たんだ……)
SNSなら、もし相手が気に入らなかったなら、ブロックしてしまえばいい。
それに、オンラインゲームをする時にそのアプリを使えば他の人とも交流できるのかも、と考えて、とりあえずスマホにアプリを入れた。
IDは「Skycyan」。
名前の「空」と色の「シアン」の英語から取った。ハンドルネームは「ウィステリア」——藤田の“藤”だ。
ID被り無しでそのままIDを取得して、一度スマホを座っていたベッドに置いて寝転ぶ。
——匿名だけど、相手は俺を知ってるってのが、少し気に掛かる。
もしあの手紙が嘘ばかりで、匿名なのを良い事に、悪口ばかり言われたら。
迷って迷って、迷って。
(……やっぱり、フレンド申請は覚悟が決まってからにしよう)
夜も更け、いつも寝る時間をとっくに過ぎた頃。
フレンド申請画面に打ち込むだけ打ち込んだIDを見ないフリして、俺はスマホの画面を消す。
——誰なんだ、ほんと……。
相手の顔も名前も、何も浮かばないまま。
ただほわりとした何かが、俺の胸を撫でていった。
押し付けられた袋が、ずしりと重い。
「藤田くん、手伝おうか?」
「あ、ありがとう……」
一人で日直のゴミ捨てをしていると、柔らかい声が降ってきた。
水瀬玲。
人のことをよく見て、困っている人に手を差し伸ばす、そんな人だ。
「今日ももう一人の日直は、先に帰っちゃったの?」
「うん……。まあ、朝の仕事は任せちゃってるから、仕方ないんだけどね」
頬を掻いて、苦笑いするしかない。
「でも放課後の方が仕事多いでしょ」
「まあそうだけど」
「ほら、二人でやればもう終わった」
にっこり笑った彼女の笑顔に、心臓が小さく跳ねた。
「好き……」
「え?」
しまった、と思った時にはもう遅かった。
ずっと隠していた気持ちが、ポロリと口から滑り落ちる。
「あ、えっと、あの」
動揺で慌てて、でももう口から出た言葉は戻せなくて。
思い切って、全部ぶちまけた。
「——一年の頃から好きでした! 付き合ってください!」
全力でぶつけた気持ちは——
「………ごめん。私、付き合ってる人が居るの」
脆くもそんな一言で終わりを告げた。
……ゴミの山に乗せた袋が、バランスを崩して落ちていく。
次の日学校に行くと。
「お前、水瀬さんに告白したんだって?」
「マジで? 水瀬さんに先輩の彼氏がいるの、結構有名だったと思うんだけど」
「藤田ー、告白する前に自分のスペック見直した方が良かったんじゃね?」
教室に入った途端、耳障りな声が俺を嘲笑する。
煌々とした蛍光灯の光が、目に突き刺さった。
(どうして——)
気不味さを押し殺して、告白したクラスメイト——水瀬さんへと視線をやる。すると、こちらを見ていたらしく、女友達に囲まれた彼女がスッと視線を逸らした。
(まさか、彼女がバラした…?)
……いや、そんなこと、するわけない。
ただ、あの場で何も言ってくれなかった事が、少しだけ、胸に刺さる。
なんで俺より先に、君が視線を逸らすんだ。
友人達も、痛ましそうな視線は向けてくるけど、今日の俺の周囲は空白だ。
居た堪れない空気の中、それでもHRの時間が迫っている事を黒板上の時計で確認し、誰とも目を合わせない様にしながら、カバンを拾って自分の席に着いた。
(——誰か、俺の味方になってくれれば良いのに)
その後すぐに担任がやって来た事で、俺をバカにする声は小さくなったけど。
その日一日中、突き刺さる視線とコソコソ囁かれる噂。そんな居心地の悪い中で過ごす事になった。
かたんっ
「……なんだ?」
放課後、突き刺さる視線を振り払って、足早に生徒玄関へと向かう。
何か言われる前に帰りたい。
そんな事を考えながら、靴を履き替えるために自分の下駄箱を覗いた時だった。
——白い、折り畳まれた紙。
俺の上履きの上に、それは置かれていた。
(ラブレター……? いや、イタズラか)
少しの間、固まっていた俺は意識を取り戻すと、その手紙を掴んで靴を履き替える。
誰かが追ってくる前にと、乱暴に下駄箱を閉めて玄関を出た。
(……慌てて持って来ちゃったけど。もしかしたら、誰かが入れる場所を間違えただけ、か……?)
小学生の頃に、よく女子の間で回されていた手紙。あれのように、ルーズリーフらしき罫線のある紙が折り畳まれている。
そのまま太陽の光にかざしても、中に何が書いてあるかまでは読めない。
(まぁ、間違えたなら間違えたヤツが悪いんだ。それにイタズラの線も消えちゃいねーし)
今日は散々に言われたのだ。
八つ当たり気味にそんな思考になってしまいながら、誰も帰っていない家へと帰宅した。
***
自分の部屋で、ベッドに座って手紙を調べる。
手紙には、宛先も、送り主の名前も書いておらず、誰の手に渡るべきなのか分からなかった。
(……仕方、ないよな?)
俺は恐々と、何が書かれているのか不安になりながら、破かない様に開けていく。
その手紙の折り方は、イタズラにしては少し丁寧過ぎる気がした。
(俺宛じゃ無かったら、宛先だけ見て、元に戻そう)
真面目っぽそうな雰囲気を感じ取り、意見を改めそれだけ決心して紙を広げると、整った文字でこう書かれていた。
藤田空くんへ。
「……は?」
まさか本当に自分宛だったとは思っていなかった俺は、驚きに声を漏らした。
間違いでもなく、雰囲気的にイタズラでもない。
他人の恋路を邪魔しなくて済んだという安堵感と、それならどうして俺に?という疑問が心と頭を占めた。
その疑問は、読み進める内に払拭される。
ここに書くのは、君には思い出したくない話かもしれない。
でも、よかったら最後まで読んでほしい。
突然だけど、君が昨日、水瀬さんに告白したって聞いたよ。
あれを笑う人もいたけど、私は君が笑われる理由は無いと思う。
むしろ、想いを伝えた君は、ずっと勇気があった。
私は、君を勝手に仲間だと思っていた。
でも私は、君みたいな勇気は持ってなくて、君を庇う言葉も言えなかった。
……勝手なことを言ってごめん。
もし良ければ、せめて相談相手にならせてくれないかな?
相談相手じゃなくて、ゲーム仲間でも良いけど……君の味方になりたいんだ。
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アプリの名前は「チャット@げーむ」
私のIDは、「fr@gr@nce」
ゲーマーがよく使う、匿名チャットらしい。
一週間だけ、返事を待ってる。
君の心配をする者より。
「あ……」
手紙を読み終えた後、しばらく動けなかった。
強がって作った心の鎧が、小さく解れる。
読んでみて分かったのは、ラブレターやイタズラの手紙ではなかった事。
でも、ただ好きだと伝えるよりも、もっと心のこもった手紙。
丁寧な字だったけど、男か女か分からない。“私”って書いてるけど、口調は男みたいだ。
手紙をもう一度確認してみても、やっぱり誰からなのか、名前はなかった。
この手紙の返事をしなかった時に、気まずくならない為だろう。
(でも、俺を心配して見てくれてる人が居たんだ……)
SNSなら、もし相手が気に入らなかったなら、ブロックしてしまえばいい。
それに、オンラインゲームをする時にそのアプリを使えば他の人とも交流できるのかも、と考えて、とりあえずスマホにアプリを入れた。
IDは「Skycyan」。
名前の「空」と色の「シアン」の英語から取った。ハンドルネームは「ウィステリア」——藤田の“藤”だ。
ID被り無しでそのままIDを取得して、一度スマホを座っていたベッドに置いて寝転ぶ。
——匿名だけど、相手は俺を知ってるってのが、少し気に掛かる。
もしあの手紙が嘘ばかりで、匿名なのを良い事に、悪口ばかり言われたら。
迷って迷って、迷って。
(……やっぱり、フレンド申請は覚悟が決まってからにしよう)
夜も更け、いつも寝る時間をとっくに過ぎた頃。
フレンド申請画面に打ち込むだけ打ち込んだIDを見ないフリして、俺はスマホの画面を消す。
——誰なんだ、ほんと……。
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