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ヒロイン登場。
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王子達と別れた後、俺は校舎の外の人気のない庭園で、妹と向き合っていた。
俺の言うことを素直には聞かないかもしれないけれど、妹には、王子の機嫌を損ねない、ヒロインみたいな平民を苛めないということを、一応は俺の口から言い含めておきたかった。
「久しぶりだね、エリカ。これから兄妹一緒の学園で過ごせるのは嬉しいけど、学園のマナーは守るようにしてくれ。」
「何ですの、急に兄ぶって。」
ここまで強引に妹を引っ張ってきたが、彼女は俺にかけらも興味がないように、視線を合わせようともしなかった。
「いいかい、学園の中には外の、貴族社会の身分制度は存在しない。生徒は皆平等だ。これは、将来堅苦しい身分に縛られる王族の方々に学生の内だけでも自由を与える制度でもある。配慮しなければならない。」
「そんなこと、あなたに言われなくても知っていますわ。ですから、私も学園内では気軽に王子と接するつもりですもの。」
「だが、身分制度が見えにくい分、学園独特の先輩後輩の序列はある。上の学年の生徒には、身分に関係なく敬意を払うんだ。」
「そんなの……。まさか、だからお兄様に敬意を払えとでも言うつもりですの?」
小馬鹿にしたように妹が笑う。やっと目が合った。
「そういうことじゃない。上の学年の教室に押しかけて、王子の邪魔はするな。会いたいなら寮でアポイントを取れ。」
「それこそ、堅苦しいではありませんか! 先ほど、学内は自由と仰ったでしょうに。自分で直前に言ったこととの辻褄も合わせられないのですの?」
妹はさらに俺の揚げ足をとってつっかかってきた。
この妹に口で勝つのは大変だ。
この態度が俺にだけならまだいいのだけど、他の貴族相手でもガンガン出るからな。妹よ。王子に好かれたいなら、まずもうちょっと可愛げとかを……。生まれた時から周囲に傅かれて育ったお嬢様だからなぁ。
「そういうことじゃない。王子を不快にする行動はやめろと言っている。」
「私が会いにいくことでどうして王子が不快になると? 変な言いがかりはやめてください!」
俺と妹は睨み合いになった。だが、そこで、ガサガサと庭園の茂みをかき分ける音がした。
「あ、人が居た~。すみません、構内が広くて迷ってしまって。寮に戻りたいのですが、道を教えていただけませんか?」
現れたのはウェーブのかかったピンクの髪をふわふわのツインテールにまとめた美少女、ゲーム内のヒロインとそっくりの容姿の女だった。
「道案内? 私にそんなことをしろと? 貴方、見たことがない顔ですね。どこの家の者です?」
「どこの家って、えっと、王都で定食屋をしているダンの娘の、マリアです?」
「定食屋!? まさか、平民? 嫌ですわ。なんでそんな者が学園に混ざっているんですの?」
本気で嫌悪したように妹が声をあげた。
「まあまあ。学園には魔法の才能があれば身分に関係なく入れるからね。妹が失礼してごめんね。ちょっと気が立っているところだったから。」
俺はピンクの髪にグリーンの瞳をした可愛らしいヒロインと向き合った。
「いえ。私が突然話しかけたので。」
「本当、ごめんね。寮までなら、俺が案内するよ。」
そう言って、俺はヒロインに一歩近づいた。
「お兄様、貴族の娘では飽き足らず、平民にまで手を出すおつもりですか? もう、私は失礼させていただきます!」
妹は苛立ちを隠そうともせず、レディーとしてはギリギリかなという勢いでどしどしと去って行った。
王子の機嫌を損ねない、ヒロインみたいに身分の低い者を苛めないと言い含めたいところだったんだが、やはり、今の俺が口で言っても無意味だった。
「行ってしまわれましたけど、いいのですか?」
恐る恐るというように、ヒロインが聞いてくる。
「構わないよ。あの子は妹なんだ。身内より、君を優先するよ。じゃあ、寮まで行こうか。」
俺はヒロインの少し手前をエスコートするように歩き出した。
「ありがとうございます。あの、お名前、聞いてもいいですか?」
「ラヴェンナ・ルクソールだよ。」
「ルクソール? どこかで聞いたような……。」
「ルクソール公爵家の嫡子だ。」
「公爵家……。」
一瞬、ヒロインの目が光った気がした。しかし、すぐに元の愛らしい顔に戻って、
「すごいのですね。私、平民だから、この学園では場違いで、困ってしまいます。」
可愛らしく眉間を寄せた困り顔を作ってみせた。
「大丈夫だよ。差別的な考え方の人も中にはいるかもしれないけど、そういうの良くないと思っている貴族もたくさんいるから。困ったことがあったら言って。俺も力になるから。」
是非相談してください。特に、妹関係で何かトラブルがあったら、王子達に伝わる前に俺が処理したいのです。
「ありがとうございます。ラヴェンナ様、優しいのですね。」
俺はヒロインからキラキラとした尊敬の眼差しを頂戴した。
その後、寮までの道のりを暫く会話していて分かったのは、このヒロイン、多分、ぶりっ子である。
自分が可愛く見える上目遣い、困り顔、首をこてんと傾げて顔に手を添える姿、髪のなで方、全て男がいいなと思う感じの仕草である。
会話の端々で相手を褒める、好意を持たれているんじゃないかと錯覚してしまうような距離感で、時々そっと俺の腕とかに触れてくる。
なんていうんだろう、多分ぶりっ子だって、男でも気づきはするんだ。
でも、分かっていても可愛いんだよ。いい気分になるというか、のぼせてくるというか。
妹の持つ傲慢さなんてかけらもないからな。特に妹と接した直後だと、良さが際立つ。
これは、王子達、分かっていても気に入ってしまったのかもな。物語通りに彼女を正妃にと思うかは疑わしいけど、カノジョになってもらいたい感じだよな。
傲慢なうちの妹vs気遣いできるヒロインじゃあ、勝敗は見えてますよ、本当。
俺の言うことを素直には聞かないかもしれないけれど、妹には、王子の機嫌を損ねない、ヒロインみたいな平民を苛めないということを、一応は俺の口から言い含めておきたかった。
「久しぶりだね、エリカ。これから兄妹一緒の学園で過ごせるのは嬉しいけど、学園のマナーは守るようにしてくれ。」
「何ですの、急に兄ぶって。」
ここまで強引に妹を引っ張ってきたが、彼女は俺にかけらも興味がないように、視線を合わせようともしなかった。
「いいかい、学園の中には外の、貴族社会の身分制度は存在しない。生徒は皆平等だ。これは、将来堅苦しい身分に縛られる王族の方々に学生の内だけでも自由を与える制度でもある。配慮しなければならない。」
「そんなこと、あなたに言われなくても知っていますわ。ですから、私も学園内では気軽に王子と接するつもりですもの。」
「だが、身分制度が見えにくい分、学園独特の先輩後輩の序列はある。上の学年の生徒には、身分に関係なく敬意を払うんだ。」
「そんなの……。まさか、だからお兄様に敬意を払えとでも言うつもりですの?」
小馬鹿にしたように妹が笑う。やっと目が合った。
「そういうことじゃない。上の学年の教室に押しかけて、王子の邪魔はするな。会いたいなら寮でアポイントを取れ。」
「それこそ、堅苦しいではありませんか! 先ほど、学内は自由と仰ったでしょうに。自分で直前に言ったこととの辻褄も合わせられないのですの?」
妹はさらに俺の揚げ足をとってつっかかってきた。
この妹に口で勝つのは大変だ。
この態度が俺にだけならまだいいのだけど、他の貴族相手でもガンガン出るからな。妹よ。王子に好かれたいなら、まずもうちょっと可愛げとかを……。生まれた時から周囲に傅かれて育ったお嬢様だからなぁ。
「そういうことじゃない。王子を不快にする行動はやめろと言っている。」
「私が会いにいくことでどうして王子が不快になると? 変な言いがかりはやめてください!」
俺と妹は睨み合いになった。だが、そこで、ガサガサと庭園の茂みをかき分ける音がした。
「あ、人が居た~。すみません、構内が広くて迷ってしまって。寮に戻りたいのですが、道を教えていただけませんか?」
現れたのはウェーブのかかったピンクの髪をふわふわのツインテールにまとめた美少女、ゲーム内のヒロインとそっくりの容姿の女だった。
「道案内? 私にそんなことをしろと? 貴方、見たことがない顔ですね。どこの家の者です?」
「どこの家って、えっと、王都で定食屋をしているダンの娘の、マリアです?」
「定食屋!? まさか、平民? 嫌ですわ。なんでそんな者が学園に混ざっているんですの?」
本気で嫌悪したように妹が声をあげた。
「まあまあ。学園には魔法の才能があれば身分に関係なく入れるからね。妹が失礼してごめんね。ちょっと気が立っているところだったから。」
俺はピンクの髪にグリーンの瞳をした可愛らしいヒロインと向き合った。
「いえ。私が突然話しかけたので。」
「本当、ごめんね。寮までなら、俺が案内するよ。」
そう言って、俺はヒロインに一歩近づいた。
「お兄様、貴族の娘では飽き足らず、平民にまで手を出すおつもりですか? もう、私は失礼させていただきます!」
妹は苛立ちを隠そうともせず、レディーとしてはギリギリかなという勢いでどしどしと去って行った。
王子の機嫌を損ねない、ヒロインみたいに身分の低い者を苛めないと言い含めたいところだったんだが、やはり、今の俺が口で言っても無意味だった。
「行ってしまわれましたけど、いいのですか?」
恐る恐るというように、ヒロインが聞いてくる。
「構わないよ。あの子は妹なんだ。身内より、君を優先するよ。じゃあ、寮まで行こうか。」
俺はヒロインの少し手前をエスコートするように歩き出した。
「ありがとうございます。あの、お名前、聞いてもいいですか?」
「ラヴェンナ・ルクソールだよ。」
「ルクソール? どこかで聞いたような……。」
「ルクソール公爵家の嫡子だ。」
「公爵家……。」
一瞬、ヒロインの目が光った気がした。しかし、すぐに元の愛らしい顔に戻って、
「すごいのですね。私、平民だから、この学園では場違いで、困ってしまいます。」
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是非相談してください。特に、妹関係で何かトラブルがあったら、王子達に伝わる前に俺が処理したいのです。
「ありがとうございます。ラヴェンナ様、優しいのですね。」
俺はヒロインからキラキラとした尊敬の眼差しを頂戴した。
その後、寮までの道のりを暫く会話していて分かったのは、このヒロイン、多分、ぶりっ子である。
自分が可愛く見える上目遣い、困り顔、首をこてんと傾げて顔に手を添える姿、髪のなで方、全て男がいいなと思う感じの仕草である。
会話の端々で相手を褒める、好意を持たれているんじゃないかと錯覚してしまうような距離感で、時々そっと俺の腕とかに触れてくる。
なんていうんだろう、多分ぶりっ子だって、男でも気づきはするんだ。
でも、分かっていても可愛いんだよ。いい気分になるというか、のぼせてくるというか。
妹の持つ傲慢さなんてかけらもないからな。特に妹と接した直後だと、良さが際立つ。
これは、王子達、分かっていても気に入ってしまったのかもな。物語通りに彼女を正妃にと思うかは疑わしいけど、カノジョになってもらいたい感じだよな。
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