触手プレイしたくて土下座した僕の話

たけうめ

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2-2.ぬるっとした液体を出してみよう

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 粘性の高い液体が入ったコップをみて、生徒が戸惑っている。

「! 無理ですよ、俺の属性は水じゃないし」
「植物と水の魔力は相性がいいからできると思うよ。火を防いだ時、水分を含んだ葉を召喚したでしょ」

 ユリウス君は困惑したように"コップ一杯の水"を召喚した。

「うん。そこから粘度を考えて。粘度が大きいほど摩擦抵抗が大きくなるし、温度の影響もあるから気をつけて......」
「摩擦抵抗って、先生そんなこと考えながら魔法使っているんですか?」
「え? 性質や成分を考えない?」

 小さな声で「やっぱり天才なんだ」と彼が呟く。僕は首を傾げた。

「君はどうやって植物を召喚してるの?」
「実際の植物を見て、触って、食べて味わって、五感にたたきこんでやっと呼び出すことができます」

「へぇ~!」

 魔法の発動方法は人それぞれだ。多彩な植物を操る彼は、きっとたくさん努力をしてその力を身につけている。

「偉いね。ひとつひとつの植物に向き合って、観察してきたんだ」

 感心して頭一つ分高い彼の顔を見上げる。

 ふとユリウス君は動きを止めた。ひたりと理知的な青い瞳で僕を見据えて、ゆっくりと話しはじめる。

「俺は辺境の貧しい村で生まれました。家の小さな菜園では十分な作物は取れなかった。山に入って色々な植物を食べてみました。ついでに植物の力を使って魔物と戦うことをそこで覚えました」

 真剣な表情をしていた。

「俺は魔力量は多いけれど、“コップ一杯の水”が2杯や3杯になったって、家族の分も畑の分も全然足りない。離れたところの川まで水をくみに行っていました。でも、先生の発明で生活が変わった」

 僕の発明、水循環システム。異世界の本にあった上下水道から着想を得たものだ。各家庭に設置されたタップに触れると、自動で“コップ一杯の水”と同じくらいの魔力が使われる。それが動力源になっていて、水の汲み上げや汚水の洗浄に展開する。使用者が多いほど動力源である魔力が溜まるから、僕は技術特許を放棄して国中に水道を張り巡らした。

「水汲みの仕事がなくなって、学校に通えるようになりました。人生が変わりました。今、俺がここにいるのは貴方のおかげです。ありがとうございます。そして尊敬しています」

 今までも僕のつくったシステムは十分に評価されて賞賛されていたけれど、面と向かって、人生が変わったと言われたのは初めてだった。

「……」

 ぎゅうと胸が鳴る。喉が詰まる。泣きそうだった。真摯な言葉に何か返さなきゃいけないのに。

 ユリウス君が照れたように笑った。

「恩人である先生のためなら触手くらいだしますよ」

 彼は僕が召喚した粘性の液体が入ったコップを持ち、その長い指でどろっとかき混ぜた。すくいあげると指の間からとろとろと零れる。それを口元に運んで舐めーー舐めた?!



「まってまって、それ媚薬!」

「えっ?!」
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