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34 ※
夕暮れの匂いが残る頃、セラの家の戸をノックする軽い音がした。
扉を開けると、そこにいたのは——
市場帰りのジュールだった。
麻のシャツに袖をまくり、片手には良い年のワイン、もう片手には香り高いチーズの包みを持っていた。
「寄り道をしたら、セラが好きそうなのを見つけてね」
少し照れたように笑う顔は、朝より柔らかい。
「まあ……こんなに」
「セラの夕食に間に合ってよかった」
ちょうど食事の準備を終えたばかりのセラは、嬉しさを隠せず、その手土産を受け取った。
食卓には温かなスープとハーブを使った煮込み料理、そしてジュールが持ってきたワインとチーズ。
夜風が窓から入り、ふたりの間に心地よい静けさが流れた。
「君に会えて、やっと息ができる気がする」
「……お昼にも会ったでしょう?ほら、窓から」
「あれは数に入らない。触れられない時間は、会ったうちに入らないから」
あまりにまっすぐなジュールの返答に、セラは思わず噴き出してしまった。
「セラ、明日は…朝から執務で遠方に行くから、夜明け前に出たいんだ。忙しくてすまない」
「わかったわ。ねぇ、ジュール。
無理して会いに来てない?身体を壊さないか心配だわ……」
セラが不安そうに見つめる。
「大丈夫だよ。君に触れると……疲れも飛んでいくし、癒されるんだ」
ジュールの瞳には熱が宿り、セラの手を取ると真っ直ぐに見つめる。
「むしろ、ここに来れない方が体調が悪くなるくらいだから。君は私の栄養剤だな」
「ふふっ…栄養剤って。ジュールってば」
セラも手を握り返して微笑んだ。
夕食を食べ終えた二人はソファで寄り添いながら、他愛ない話を楽しんだ。
やがて、自然と視線が交わり、ジュールがセラの手をとって言う。
「……寝室に行ってもいい?」
その声音は甘く低くて、セラはただうなずくことしかできなかった。
*
夜はゆっくりと更けていく。
薄い灯りの下、ふたりはベッドに身を預け、唇を触れ合わせながら、静かに互いの服を脱がせ合った。
「セラのワンピース姿……可愛い」
胸元へ指を滑らせながら、ジュールが低く囁く。
「でも、その……胸元があまり開いていないほうが、いいな」
「ジュールの好み……ってこと?」
くすぐったそうに微笑むセラ。
「いや……好みとは違う。ただ――君の胸元を、私以外の誰にも見せたくない……」
抑えきれない独占欲が滲む。
「っ……そんなに深く開いた服なんて着てないわ。ただ……胸がきついから、開いてるほうが楽なのよ」
その言葉に、ジュールは一瞬息を呑み、
指先でそっと彼女の豊かな胸の曲線を確かめるように撫でた。
「んんっ、」
セラから甘い吐息が漏れる。
乳房全体を掴むように刺激されたあと、指先は敏感な頂に触れる。
「あっ、あん、ん」
「薄桃色で可愛い……」
ジュールの舌が頂を舐める。熱い舌の感触の気持ちよさにセラは喘いだ。
もう片方の頂は、指先で弄ばれる。硬くなった先端をギュッと摘まれ、セラの身体は跳ねる。
「あぁ、んっ、それ、好き…」
「セラの胸は豊かで敏感で…いやらしい」
口に含んでいた先端も強く吸われて、セラの身体はますます溶けていく。
「っ……あっ、ん、ジュール……」
彼はセラの脚をそっと開きかけるように、太ももに手を滑り込ませ、秘部に触れた。
彼の指先が、愛液で潤む膣に沈むと、セラから甘い息が勝手に漏れてしまう。
「んん、あぁん……」
「…君のここもいやらしい」
秘部に沈んだ指が律動すると、セラの下半身に熱が溜まっていく。蕾も同時に刺激され、快楽の熱が集中する。
「……あん、だめ……そんな触り方……」
「ふふ、だめじゃない。君の身体が“欲しい”って言ってる」
秘部を弄っていた指を引き抜く。
ジュールは、愛液で濡れた指を艶めかしく舐めた。
「ああ、セラの味だ」
彼女の細い腰をベッドに押しつけ、両足の間に顔を埋めたジュールは彼女の肉襞を開き、敏感な部分を舌先で刺激していく。
「舐めても、ずっと溢れ出てくる…」
「あぁんっ、ダメ、あんっ、」
彼の唾液に濡れた蕾は硬くなり、舌で転がされた。セラは狂おしいほどの快感に飲まれ、どんどん愛液が溢れ出している。
「あん、あっ・・・気持ちいいっ、ジュールっ…」
全身を支配する快感が悲鳴となり、嵐のように襲ってくる絶頂感に身を任せ、身体を小刻みに震わせている。
「っ、ジュール……お願い……」
セラが絶頂寸前とわかったジュールは、秘部から唇を離し、愛液で濡れた唇を舌で拭う。
「セラ、何が欲しいの…」
「はぁ、はぁ、ジュールの…硬いの…挿れて……」
「セラ、可愛い…」
ジュールは、セラの喉元に唇を落としながら囁き、硬くなった肉棒を彼女の熱い膣に挿入した。
彼の肉棒で蜜道の広がる感触が、さらにセラの快楽を高め、肉棒を締め付ける。
「んんっ、セラ、悦びすぎだ…」
「あっ、はぁ、はぁ、ジュールの、気持ち良くて…」
セラの喘ぐ声が大きくなり、ジュールも快楽を求めて、最奥を突き続ける。
「セラの膣蕩けているよ……あぁ、気持ちいい…」
「あぁん、私も、気持ちいいのっ…」
セラの膣がさらに収縮し、ジュールの肉棒をきつく締め付け、欲望の放出を促す。
「ああっ、セラっ」
ジュールは絶頂の波に飲まれていく。
セラもまた絶頂を迎えようとしていた。
「ジュールっ…!」
彼の名を叫んだあと、セラは絶頂した。同時に、ジュールもセラの膣に吐精した。
全ての欲望を出し切り、ジュールは快楽の余韻で震えるセラの身体を優しく抱き締めた。
「セラ、愛してる」
「私も愛してるわ…」
セラはすっかり力が抜け、ジュールの温かな腕に包まれたまま、胸の奥が満たされるような幸福に浸っていた。
ジュールもまた、心地よい疲労の余韻のなかで、抱き寄せたセラの存在だけが自分を満たし、静かな歓びとなっていた。
夜と朝の境目で、ぬくもりを分け合うふたりの呼吸だけがかすかに揺れていた。
その静けさに包まれながら、セラとジュールは、同じ夢へと沈んでいった。
扉を開けると、そこにいたのは——
市場帰りのジュールだった。
麻のシャツに袖をまくり、片手には良い年のワイン、もう片手には香り高いチーズの包みを持っていた。
「寄り道をしたら、セラが好きそうなのを見つけてね」
少し照れたように笑う顔は、朝より柔らかい。
「まあ……こんなに」
「セラの夕食に間に合ってよかった」
ちょうど食事の準備を終えたばかりのセラは、嬉しさを隠せず、その手土産を受け取った。
食卓には温かなスープとハーブを使った煮込み料理、そしてジュールが持ってきたワインとチーズ。
夜風が窓から入り、ふたりの間に心地よい静けさが流れた。
「君に会えて、やっと息ができる気がする」
「……お昼にも会ったでしょう?ほら、窓から」
「あれは数に入らない。触れられない時間は、会ったうちに入らないから」
あまりにまっすぐなジュールの返答に、セラは思わず噴き出してしまった。
「セラ、明日は…朝から執務で遠方に行くから、夜明け前に出たいんだ。忙しくてすまない」
「わかったわ。ねぇ、ジュール。
無理して会いに来てない?身体を壊さないか心配だわ……」
セラが不安そうに見つめる。
「大丈夫だよ。君に触れると……疲れも飛んでいくし、癒されるんだ」
ジュールの瞳には熱が宿り、セラの手を取ると真っ直ぐに見つめる。
「むしろ、ここに来れない方が体調が悪くなるくらいだから。君は私の栄養剤だな」
「ふふっ…栄養剤って。ジュールってば」
セラも手を握り返して微笑んだ。
夕食を食べ終えた二人はソファで寄り添いながら、他愛ない話を楽しんだ。
やがて、自然と視線が交わり、ジュールがセラの手をとって言う。
「……寝室に行ってもいい?」
その声音は甘く低くて、セラはただうなずくことしかできなかった。
*
夜はゆっくりと更けていく。
薄い灯りの下、ふたりはベッドに身を預け、唇を触れ合わせながら、静かに互いの服を脱がせ合った。
「セラのワンピース姿……可愛い」
胸元へ指を滑らせながら、ジュールが低く囁く。
「でも、その……胸元があまり開いていないほうが、いいな」
「ジュールの好み……ってこと?」
くすぐったそうに微笑むセラ。
「いや……好みとは違う。ただ――君の胸元を、私以外の誰にも見せたくない……」
抑えきれない独占欲が滲む。
「っ……そんなに深く開いた服なんて着てないわ。ただ……胸がきついから、開いてるほうが楽なのよ」
その言葉に、ジュールは一瞬息を呑み、
指先でそっと彼女の豊かな胸の曲線を確かめるように撫でた。
「んんっ、」
セラから甘い吐息が漏れる。
乳房全体を掴むように刺激されたあと、指先は敏感な頂に触れる。
「あっ、あん、ん」
「薄桃色で可愛い……」
ジュールの舌が頂を舐める。熱い舌の感触の気持ちよさにセラは喘いだ。
もう片方の頂は、指先で弄ばれる。硬くなった先端をギュッと摘まれ、セラの身体は跳ねる。
「あぁ、んっ、それ、好き…」
「セラの胸は豊かで敏感で…いやらしい」
口に含んでいた先端も強く吸われて、セラの身体はますます溶けていく。
「っ……あっ、ん、ジュール……」
彼はセラの脚をそっと開きかけるように、太ももに手を滑り込ませ、秘部に触れた。
彼の指先が、愛液で潤む膣に沈むと、セラから甘い息が勝手に漏れてしまう。
「んん、あぁん……」
「…君のここもいやらしい」
秘部に沈んだ指が律動すると、セラの下半身に熱が溜まっていく。蕾も同時に刺激され、快楽の熱が集中する。
「……あん、だめ……そんな触り方……」
「ふふ、だめじゃない。君の身体が“欲しい”って言ってる」
秘部を弄っていた指を引き抜く。
ジュールは、愛液で濡れた指を艶めかしく舐めた。
「ああ、セラの味だ」
彼女の細い腰をベッドに押しつけ、両足の間に顔を埋めたジュールは彼女の肉襞を開き、敏感な部分を舌先で刺激していく。
「舐めても、ずっと溢れ出てくる…」
「あぁんっ、ダメ、あんっ、」
彼の唾液に濡れた蕾は硬くなり、舌で転がされた。セラは狂おしいほどの快感に飲まれ、どんどん愛液が溢れ出している。
「あん、あっ・・・気持ちいいっ、ジュールっ…」
全身を支配する快感が悲鳴となり、嵐のように襲ってくる絶頂感に身を任せ、身体を小刻みに震わせている。
「っ、ジュール……お願い……」
セラが絶頂寸前とわかったジュールは、秘部から唇を離し、愛液で濡れた唇を舌で拭う。
「セラ、何が欲しいの…」
「はぁ、はぁ、ジュールの…硬いの…挿れて……」
「セラ、可愛い…」
ジュールは、セラの喉元に唇を落としながら囁き、硬くなった肉棒を彼女の熱い膣に挿入した。
彼の肉棒で蜜道の広がる感触が、さらにセラの快楽を高め、肉棒を締め付ける。
「んんっ、セラ、悦びすぎだ…」
「あっ、はぁ、はぁ、ジュールの、気持ち良くて…」
セラの喘ぐ声が大きくなり、ジュールも快楽を求めて、最奥を突き続ける。
「セラの膣蕩けているよ……あぁ、気持ちいい…」
「あぁん、私も、気持ちいいのっ…」
セラの膣がさらに収縮し、ジュールの肉棒をきつく締め付け、欲望の放出を促す。
「ああっ、セラっ」
ジュールは絶頂の波に飲まれていく。
セラもまた絶頂を迎えようとしていた。
「ジュールっ…!」
彼の名を叫んだあと、セラは絶頂した。同時に、ジュールもセラの膣に吐精した。
全ての欲望を出し切り、ジュールは快楽の余韻で震えるセラの身体を優しく抱き締めた。
「セラ、愛してる」
「私も愛してるわ…」
セラはすっかり力が抜け、ジュールの温かな腕に包まれたまま、胸の奥が満たされるような幸福に浸っていた。
ジュールもまた、心地よい疲労の余韻のなかで、抱き寄せたセラの存在だけが自分を満たし、静かな歓びとなっていた。
夜と朝の境目で、ぬくもりを分け合うふたりの呼吸だけがかすかに揺れていた。
その静けさに包まれながら、セラとジュールは、同じ夢へと沈んでいった。
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