ソフィア殿下の危険な夜遊び(『灰燼の少年』スピンオフ)

櫻庭雪夏

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資料集

『ソフィア殿下』の登場人物解説表(適宜変更、追加予定)

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・ソフィア皇女(Sophia)(18~19歳):
 オルニア帝国第三皇女
 頭脳明晰さと母親譲りの美貌を兼ね備えているが一般的な感覚や倫理観が欠如している。本性は冷徹で、他人に興味がない。権力闘争にも興味がない。人を人とも思っていない。人に関心が無いからこそ一周回って誰に対しても物腰柔らかく丁寧に接する。ところが、なぜか弟のセシル皇子のことだけは「シーちゃん」と呼んで偏愛している。
 普段は、冷徹さを上品な笑みで覆って隠している。その魅惑的なカリスマ性によって、帝室内の従者・国民からの人気は高い。
 清楚な見かけに反して、実は国内外の権力者や王侯貴族の愛人を抱えているという噂もある。

・セシル皇子(Cecil)(17~18歳):
 オルニア帝国第四皇子
 ソフィア皇女の弟。清廉潔白で心優しい。何かと陰謀渦巻く帝室の唯一の良心と言っても過言ではない。病弱な上に幼少期に失明しているため、「皇帝の後継として相応しくない」という理由をつけて、あわよくば皇位継承権を剥奪しようと目論む輩もいる。
 普段は姉のソフィア皇女とは仲睦まじく接しているが、彼女のただならぬ狂気や異常性に気付いてもいる数少ない人物の一人。
 分け隔てなく接してくれるフィオナに惹かれてはいるが、身分の違いに加えて、「ソフィアに気づかれてはいけない」という奇妙な直感により態度に出さないでいる。

・フィオナ(Fiona)(16~17歳):
 ソフィア皇女の侍女。ソフィア皇女に魅せられ、彼女を盲信している。純朴な頑張り屋さん。人間どうしを闘わせる「違法地下賭博場」で育ったという出自のためか、やや世間知らずな反面、一般的な女性よりは(男性よりも)戦闘力は高め。見た目が普通の少女と変わらないため、一般人に紛れるには「いいカモフラージュになりそう」と皇女殿下からは重宝される。
 セシル皇子とも仲が良く、トランプやチェスの遊び相手にもなってあげている。その間、皇子の目が見えないことをいいことに、セシルの顔をじっと見つめてはほくそ笑んで楽しんでいる。セシル皇子のことは慕っているが、本人はその感情が何なのかよくわかっていない。

・『仮面の一族』の女(推定年齢17~20歳):
 名前はない。仮面で顔を隠している。帝室専属の使用人一族で、帝室の人間以外に仕えることが許されない通称『仮面の一族』の一人。
 セシル皇子の侍女。 空気のように空間に溶け込み、セシルを見守る。彼のそばを離れようとしないなど、一従者にしては不自然に見えるような執着を見せる。セシル皇子も同様に、彼女に『セシリア』(Cecilia;すなわちセシル Cecilの女性形)の愛称を与えたり、食事や菓子を勧めたりしてよく気遣う。
 誰も彼女の声を聞いたことがない。


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