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キャンプ用品店のアウトドアベンチに腰掛け、改めて自己紹介をし合う。
懐中電灯の光が安定し、ようやく互いの姿を視認することも出来た。
「俺はゴードン」
「あたしはメリッサ。そしてこっちはミレイ」
赤毛をポニーテールにした女が口を開いた。
自分の名前を呼ばれて頭を下げたのはミレイの方だった。
首元まであるふわふわの髪がどこか羊を彷彿させる。
今はもう失ってしまったあの子の面影にもどこか似ていた。
「あたしたちも物資調達のためにここに来たわ」
赤毛のメリッサの言葉にミレイは頷いて肯定を示す。
メリッサはゴードンをしっかりと見て、続けてこう言った。
「まぁ本当の話かどうかなんて分からないけれど。……お互いにね」
皮肉だった。だがその皮肉さえ俺には新鮮なものだった。
「さてはお前たち、この終末世界に出て来てから日が浅いな? 話が嘘か真実かなんてのはどうだっていい。生存者がいるだけで儲けもんなんだからな」
俺の台詞に二人が息をそろえて微笑んだ。
うむ、やはり人類には笑顔が一番に似合うということだ。
「なら、もう少しだけ化かし合いのお喋りをしましょうよ」
にやりと不敵にメリッサが笑う。
「この生活は長いの?」
恐る恐る口を挟んだミレイに俺は首を縦に振った。
「あぁ、『果てなき王国』を出てからもう十年以上は経っているからなぁ」
感慨深く過去に想いを馳せた。
そんな俺の視界の隅で、彼女たち二人ははっとして視線を交わし合っていた。
先程までとは違い、再度問いかけてきたメリッサの声は少し硬かった。
まるで何かを探るみたいに。
「ずっと、一人だったの?」
だがしかし、彼女たちの様子が変わったことに全く気が付かない俺は何も警戒することなく答えた。
正直、クレオ以外の人間と話すことが久しぶりだったので警戒心なんてものが会話に必要なことをすっかり忘れていたのだ。
「いや、大切な人と一緒だよ。一緒にあの国をさよならした」
「大切な人……わたしにとってのメリッサちゃんみたいな、ひと」
ぽそりと消え入るような声量でミレイが呟いた。
「ふぅん、恋人とか?」
メリッサの質問に俺は首を傾げた。
「いやぁ、それがわっかんねぇんだよなぁ、同性だし」
ひゅっとミレイの喉が鳴った。
懐中電灯の光が安定し、ようやく互いの姿を視認することも出来た。
「俺はゴードン」
「あたしはメリッサ。そしてこっちはミレイ」
赤毛をポニーテールにした女が口を開いた。
自分の名前を呼ばれて頭を下げたのはミレイの方だった。
首元まであるふわふわの髪がどこか羊を彷彿させる。
今はもう失ってしまったあの子の面影にもどこか似ていた。
「あたしたちも物資調達のためにここに来たわ」
赤毛のメリッサの言葉にミレイは頷いて肯定を示す。
メリッサはゴードンをしっかりと見て、続けてこう言った。
「まぁ本当の話かどうかなんて分からないけれど。……お互いにね」
皮肉だった。だがその皮肉さえ俺には新鮮なものだった。
「さてはお前たち、この終末世界に出て来てから日が浅いな? 話が嘘か真実かなんてのはどうだっていい。生存者がいるだけで儲けもんなんだからな」
俺の台詞に二人が息をそろえて微笑んだ。
うむ、やはり人類には笑顔が一番に似合うということだ。
「なら、もう少しだけ化かし合いのお喋りをしましょうよ」
にやりと不敵にメリッサが笑う。
「この生活は長いの?」
恐る恐る口を挟んだミレイに俺は首を縦に振った。
「あぁ、『果てなき王国』を出てからもう十年以上は経っているからなぁ」
感慨深く過去に想いを馳せた。
そんな俺の視界の隅で、彼女たち二人ははっとして視線を交わし合っていた。
先程までとは違い、再度問いかけてきたメリッサの声は少し硬かった。
まるで何かを探るみたいに。
「ずっと、一人だったの?」
だがしかし、彼女たちの様子が変わったことに全く気が付かない俺は何も警戒することなく答えた。
正直、クレオ以外の人間と話すことが久しぶりだったので警戒心なんてものが会話に必要なことをすっかり忘れていたのだ。
「いや、大切な人と一緒だよ。一緒にあの国をさよならした」
「大切な人……わたしにとってのメリッサちゃんみたいな、ひと」
ぽそりと消え入るような声量でミレイが呟いた。
「ふぅん、恋人とか?」
メリッサの質問に俺は首を傾げた。
「いやぁ、それがわっかんねぇんだよなぁ、同性だし」
ひゅっとミレイの喉が鳴った。
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