愛してるなら、噛みついて。(改稿中)

高殿アカリ

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第4章

4-1

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雪は気絶したように眠る大吾の額をそっと撫でた。

「どうしたら、大吾くんを僕のものに出来るのだろう」

このベッドルームに閉じ込めてから、随分と時は経ったが、二人の心はちっとも近づいていないように、雪には感じられた。

雪は眠る大吾の口に自分の指を含ませる。
くちゅくちゅと大吾の口内を弄んでいると、意識はないはずなのに大吾の股間は勃起していた。

「大吾くんは、本当に僕の指が好きだよね」

満足そうに言うと、雪は大吾のそこに貞操帯を装着させた。

「大吾くん、我慢しててね。また今夜、ちゃんと虐めてあげるから」

雪は大吾の額にそっと優しいキスを落とした。



出勤した雪を待ち構えていたのは、同僚の谷崎だった。
ここ数日、彼は雪を付け回していた。

「よう、雪」

谷崎は手を挙げて雪に挨拶をする。
雪は強ばる顔を、無理やり笑顔に変えた。

「おはようございます、谷崎先生」

谷崎は雪の挨拶に笑顔で応え、そのまま雪の頬を手のひらで包み込んだ。

「んー?やっぱり、肌ツヤがいいなぁ。雪、女でもできただろ?」

「また、それですか」

雪が呆れるのも無理はない。
なぜなら、谷崎はここ数日、その話題しか雪に話を振らないのである。


「恋人が出来たとしても、僕が谷崎先生に伝えるとでも思ってるんですか?」

大吾くんとは恋人などという決して甘い関係ではないけれど。

「当たり前だろ?俺はお前のことが知りたいんだから」

谷崎はにやりと笑みを浮かべると、雪の顎に指を当てた。
大した力を込められていなかったため、雪は首を振ってその指を外した。

「やめてください」

まるで汚物を見るかのように蔑んだ瞳を雪に向けられた谷崎は、より笑顔を深めた。

『谷崎先生、来てください』

そのとき、谷崎の医療用PHSに連絡が入った。

「まぁいいさ。いずれ分かることだからな。とにかく、近いうちにお前の部屋に行くから。片しておけよ」

谷崎はそれだけ告げると、雪の肩に手を置いてその場を立ち去った。



その日、家に帰ってきた雪は、大吾が今まで見たことがないくらいに不安定な様子だった。

「大吾、大吾、」

泣きそうな顔で何度も何度も大吾の名を呼び、いつも以上に激しく抱かれた。

大吾は悔しかった。

どうして自分の腕は鎖に繋がれているのだろう。
こんな鎖なんかなければ、雪を抱きしめてあげられるのに。

大吾は喘ぎすぎて枯れた喉を必死に動かして雪に伝えようとした。

「……ゆ、き」

その微かな声を雪ははっきりと耳にした。
故に、雪は大吾の口に自分のものを貫かせた。
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