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第2章
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夢を見ていた。選ばなかった道の、夢。
永い永い夢だった。
果てしもなく続いているから、不覚にも泣いてしまいそうになった。
永遠に続く暗い道の向こう側に、誰かがいた。
どこか懐かしくて、今度は安堵のあまりに泣きたくなった。
道がほんのりと照らし出されて、彼女の姿が次第に浮かび上がってくる。
艶やかで綺麗な黒髪。
が、風に舞う。
そうだ、私はあの子をよく知っている。
唯一で、無二の。
私の、アンドロイド。
キキが振り向いて、笑う。
キキが駆け出して、来る。
私のもとへ。
そうだ、私の名前は「アンナ」だ。
かつては人間だった。
そして、永遠の命を得た。
キキと共に生きる為に……。
私は電子記憶(アンドロイド)になったのだ。
ネコがその真実に気が付いたコンマ数秒のうちに、キキはオヤジから捥ぎ取ったボタンを押してしまった。
だから、地球は美しく爆発した。
大きくて眩しい光が銀河の中を貫いて、「地球」と呼ばれ人類に愛された水の惑星がひとつ、消えた。
愛も生命も約束も永遠も、そのすべてを飲み込んで――――。
永い永い夢だった。
果てしもなく続いているから、不覚にも泣いてしまいそうになった。
永遠に続く暗い道の向こう側に、誰かがいた。
どこか懐かしくて、今度は安堵のあまりに泣きたくなった。
道がほんのりと照らし出されて、彼女の姿が次第に浮かび上がってくる。
艶やかで綺麗な黒髪。
が、風に舞う。
そうだ、私はあの子をよく知っている。
唯一で、無二の。
私の、アンドロイド。
キキが振り向いて、笑う。
キキが駆け出して、来る。
私のもとへ。
そうだ、私の名前は「アンナ」だ。
かつては人間だった。
そして、永遠の命を得た。
キキと共に生きる為に……。
私は電子記憶(アンドロイド)になったのだ。
ネコがその真実に気が付いたコンマ数秒のうちに、キキはオヤジから捥ぎ取ったボタンを押してしまった。
だから、地球は美しく爆発した。
大きくて眩しい光が銀河の中を貫いて、「地球」と呼ばれ人類に愛された水の惑星がひとつ、消えた。
愛も生命も約束も永遠も、そのすべてを飲み込んで――――。
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