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束の間の休みに思ったこと
しおりを挟む実は自分がどれくらい疲れているのか、自分でよく分からない。ギグワークは本当に精神の負担が少なくて、ぼくに向いているのだ。余程ハードでなきゃ、いくらでも出来そうになりがちである。
しかし先週の仕事中のオンライン時間は履歴によると計七十時間を超過していたので、さすがに月始めからこんな濃密すぎる働き方はアカンなと。体にも心にもよろしくないでしょう。
というわけで、今週の月火の2日間は、ほぼ完全に休養モードだった。おかげさまで脳がリセットできた気がして、ひとり反省会をしてみたりもする。
ぼんやり考えていたことは、フードデリバリーにまつわる現代文学的な小説を書いてみたい。
そんな創作目的が当然のようにあるのだけれど、それ以上に意識していたこともある。
ぼくは、フードデリバリーは今の時代が生きづらい人たちにとって本当に良い働き口なのだろうか、という点を確かめてみたかった。
実態は貧困ビジネス的な労働者搾取であったり、サービス利用者をぼったくるような仕組みなのじゃないかしら? そう、一人の消費者として懸念が拭えなかったこともある。
それで、八月半ばからひそかにウーバーイーツの仕事をはじめていたのだ。
まず近辺の地域で人並みに稼げるかどうか、実践、検証してみなきゃわからないから。
ネットで拾える情報によると、この業界では配達員への報酬ベースが昨年あたりから急激に下がりつつあるらしい。以前が異様に稼げた、という背景なのであるらしい。
ユーチューブで配信している現役の配達員たちは「いや~、今日も単価が安いですねえ」「アプリのシステムがまた改悪されたようです!」などなど。
みんなこぞって大して報われない事情とか不満とか失望など、もりもりセットでだだもれ爆鳴りさせていたのである。
だからぼくが稼働を開始する頃は、せいぜいお小遣い稼ぎ程度の副業になれば幸いというつもりだった。
そもそも活動拠点がそれなりの人口密度を維持している地域とはいえ、大都会たる東京やニューヨークなんかとはレベルが少し違う。サービスの需要と供給の観点からしても、実益はことさら期待すべからず、とも思った。
でも… 数日経過したあたりで、予想外の感想を抱くことになる。それは今日の時点において、より確かな実感を伴っているようだ。
不景気だとウワサされながらも、フードデリバリーのギグワーカーとして実に四ヶ月が経ち、ぼくは率直にこう思う。
最高に素晴らしい充実感を得られるとまでは言えないけれど、普通のアルバイトやパートをするよりは、おおむねどんなひとでもやり方次第でかなり割のいい収入源を増やせるのではないだろうか。意外とまだチャンスの残っている業界かもな…と。
ただし日々の命運はシステムの精度や注文者数や道路の状況にかかっていて、地味に危険と隣り合わせである。中長期的に考えると、当たり前だけど生涯の職業としてやり続けちゃいけないし。いつまで食えて、いつ頃に廃業の決断を迫られるかは、さっぱり予測できない。
*
こぼれ話はここまで。
やはりこういう話は創作の材料にしたいなあ。ルポとかじゃなく。
深掘りするほど現代の課題をえぐる生々しい話になりえる。あと、現役の配達ドライバーとして、AIなしでそこそこの小説を書ける人なんて、アポロ以外に出現しない、という仮説もある。
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