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第一章 旅立ち
第十話 病床の幼なじみ
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宮野 綾音それが私の名前です。
先日私は病気にかかった。とても重い病気だそうだが原因はわからない。
昨日の晩、私は家で急に倒れた、高熱ですごく発汗していて苦しそうに呻き出したらしい。
「綾音、私は今から貴方の荷物を取りに一旦家に帰るわね。苦しいし、寂しいと思うけど、お父さん、もうすぐ来てくれるそうだから。だから、早く寝るのよ?」
今のはお母さん。
私は救急車で運ばれて、今そのまま入院している。
朝起きると熱は引いていた、けど病院のベッドに様子見で今日一日安静にして寝転がっていると、急に胸の奥から何かが込み上げてきた。
苦しくてそれを吐き出すと、それは絵の具の赤より黒くて濃い血だった。
近くにいた人がナースコールをし、一命は取り留めたものの、時は一刻を争うらしく、直ぐに大きな病院へ運ばれた。
そこではいろいろな検査が行われた。どうしてこんなことに、昨日まで普通に友達と話したり遊んだりしてたのに。
そう思う私の声は誰にも届かなかった。
お母さんが部屋から出て行った。寂しい。これから私どうなるんだろ?助かるのかな?
考えすぎて疲れた私は、お父さんが来てくれるのを待たず、ふとんに潜り込んだ。
***
次の日の朝、起きた私はお母さんとお父さん、それから担当医師の人に海外の病院へ行くことを告げられた。
日本の今の機器では、私の病気は残念ながらわからなかった。
意識が遠退くのがわかる、ショックだった。まだ私17なのにとかなんで私とかありきたりと思うかもしれないが、追い詰められた今そんなことしか思えなかった。
その日の夜に私は海外の病院へお母さんと一緒に連れられた。
また様々な検査を受けた、その間も私の胸中は不安でいっぱいで堪らなかった。
ここでもわからなかったら一体私はどうなるんだろう・・・?
そんなことばかり考えていた。
二日がたった頃、検査の結果が知らされた。
やはりこっちでも結果は同じらしいことを知った。薬学治療もどんな病気かわからなければ施しようがない。
絶望した。苦しかった、母はまだあきらめておらず、私が助かる道を探してくれている。
でももう私はあきらめかけていた。
ベッドに寝転がる。
こんな時なのに、サイに会いたい、話したいと思うようになった。
幼なじみの神谷彩恣。小さい頃からずっと一緒にいて、高校生活も一緒にして。
でも付き合いたいとかは別に思わなかった・・・と思う、少なくともその時は。あまり好みじゃなかったのかな?ずっと一緒にいるからかも。
彼は今何してるんだろ?
そういえば最後に話したのいつだっけ?
あ、そういえば先に帰るってテスト返し初日の時言ってたっけ。
テスト悪かった時っていつも先に帰るんだよね、サイって。
そういえば今日が最後のテスト返しだっけ?また悪くてすねてるのかな。
それにしたって、あれが最後の会話なんて。はははっ、サイらしいといえばサイらしいかなぁ。
彼の姿を思い浮かべてみる。
意志は強いのに、ケンカ弱くって、優しくて。
ぼくなんて言ってて男らしくない癖に、困った子供、泣いてる子供を放ってはおけないのが、男らしくって。
ちょっとエッチで、よく女の人に視線がよって鼻の下を伸ばしてる。
格好悪くて、でも、私にとって格好良くて。
日がすぎるほど、私の中で彼がどんどん大きくなっていく。
「あっ」
気がつけば、私の目から温かい雫がぽたりぽたりと落ちていた。
そっかぁ、やっぱり私会いたいんだ、サイに。
会って、話して、抱き合って、それから、それから・・・・・・。
私はサイのことが好きだ。
でももう遅い。
私はもう彼とは会えない、ずっとずっと遠くへ行っちゃったから。
バカだ。今更になって気づいても遅いよ、手遅れだよ。
気付かなければよかった、こんなことなら。
もう二度と会えないなら、苦しいだけなら。
涙は留まることを知らず、私の頬を伝い流れおちている。
「えっ、グス、う、うぅ・・・会いたいよぉ」
私の口から、溢れる感情が漏れ出る様に言葉が紡ぎ出される。
私は後どのくらい生きていられるんだろうか。
彼と話したい。
でもそれしかできないなら、これ以上苦しくなりたくない。
苦しい。
私は後どのくらいで死ねるのだろう。
疲れた。もう泣くのも疲れて、眠くなってきた。
最後にサイと会いたい。その想いを内に閉じ込め、彼女は深い眠りについた。
***
呼ばれている気がする。
誰だろう?
声は次第に大きくなってくる。
暗い、暗い場所。私以外誰も何もない場所で。
ーーーー会いたいか?ーーーー
えっ、急になにこれ。
声は心に響く。暗い暗い場所でねっとりと私に絡み付くような。
ーーーもう一度聞く、会いたいのか?ーーーー
誰に、とは聞かなくてもわかる。
これは夢だろうか。
もしそうだとしても、私が答えることなんて決まってる。
会いたい。
ーーーーよかろう。貴様がもし我と契約を結ぶなら、その望み万全の態勢で叶えてやろうーーーー
万全の態勢?つまりどういうこと?
ーーー貴様に巣くう病を消し去ってやろうーーー
願ってもないことだった。しかし。
それは本当?でも契約させて、何をさせよいというの?
ーーーーーなに、ある物のお守りを任すだけよーーーーーー
それで彼に会えるの?
ーーーーああ、もちろんだーーーー
なら、聞くまでもない。
私に断る理由がないのだから。
どんな事でもやる覚悟はもうできた。
死にかけの命、拾った命。
なら自分の好きなように使おう。
早く彼に会いたい。
ーーーー・・・・・・。契約は履行された。契約には絶対服従をーーーー
光が視界を染め上げる。
妙に優しく暖かい光が、私を白く染めあげた。
私の意識はそこで途切れる。
***
そこは大きな神殿だった。
その神殿の床、中央の大きな円には六芒星が刻まれている。
大きなローブを羽織った女性が、中央で卵を抱いて眠っている。
神殿の片隅には、周りの雰囲気に合わない天蓋着きベッドのみ、配置されている。
そこに住むのは、この地に突如現れ、付近に災厄を齎す蛇神の代行者、『ヴェノム・サーバント』と呼ばれる怪物だ。
一見、人の女性と姿形は殆ど変わりない。
ただ一点だけ、縦に長く切れ長の蛇特有の目がだけが違った。
女性はフフっと笑う。ウッスラと目を開けている。
嬉しさがこみあげてきたのか笑う女性に、美しくもまだ幼さを残す顔が、その内なる存在との不釣り合い差を感じさせる。
顔立ちが良いためか、その笑みは恐れよりも妖艶さを際立てている。
同時に。
持っていた卵が割れる。少しずつ、少しずつ。
やがてその殻を押しのけて小さな命が動き出す。
「こんにちは、トカゲちゃん。頑張ってこれから強くなるのよ?」
女性は笑う。
すでにこの地域はもう彼女の手に落ちた、無数の大蛇達によって。
今この地に生まれ落ちたのは、この世界で生態系の頂点に立つ存在、竜種の内の一体レッドドラゴンと呼ばれる竜種の幼生だ。
この世界にこれだけの存在が同時に蔓延るのだ。並の冒険者が束になろうがまず彼女達のもとにすら辿り着けないだろう事は想像に難くない。
もう彼女の行く道を妨げる存在はこの地にいない。
そこに、ある冒険者達が行くまでは。
先日私は病気にかかった。とても重い病気だそうだが原因はわからない。
昨日の晩、私は家で急に倒れた、高熱ですごく発汗していて苦しそうに呻き出したらしい。
「綾音、私は今から貴方の荷物を取りに一旦家に帰るわね。苦しいし、寂しいと思うけど、お父さん、もうすぐ来てくれるそうだから。だから、早く寝るのよ?」
今のはお母さん。
私は救急車で運ばれて、今そのまま入院している。
朝起きると熱は引いていた、けど病院のベッドに様子見で今日一日安静にして寝転がっていると、急に胸の奥から何かが込み上げてきた。
苦しくてそれを吐き出すと、それは絵の具の赤より黒くて濃い血だった。
近くにいた人がナースコールをし、一命は取り留めたものの、時は一刻を争うらしく、直ぐに大きな病院へ運ばれた。
そこではいろいろな検査が行われた。どうしてこんなことに、昨日まで普通に友達と話したり遊んだりしてたのに。
そう思う私の声は誰にも届かなかった。
お母さんが部屋から出て行った。寂しい。これから私どうなるんだろ?助かるのかな?
考えすぎて疲れた私は、お父さんが来てくれるのを待たず、ふとんに潜り込んだ。
***
次の日の朝、起きた私はお母さんとお父さん、それから担当医師の人に海外の病院へ行くことを告げられた。
日本の今の機器では、私の病気は残念ながらわからなかった。
意識が遠退くのがわかる、ショックだった。まだ私17なのにとかなんで私とかありきたりと思うかもしれないが、追い詰められた今そんなことしか思えなかった。
その日の夜に私は海外の病院へお母さんと一緒に連れられた。
また様々な検査を受けた、その間も私の胸中は不安でいっぱいで堪らなかった。
ここでもわからなかったら一体私はどうなるんだろう・・・?
そんなことばかり考えていた。
二日がたった頃、検査の結果が知らされた。
やはりこっちでも結果は同じらしいことを知った。薬学治療もどんな病気かわからなければ施しようがない。
絶望した。苦しかった、母はまだあきらめておらず、私が助かる道を探してくれている。
でももう私はあきらめかけていた。
ベッドに寝転がる。
こんな時なのに、サイに会いたい、話したいと思うようになった。
幼なじみの神谷彩恣。小さい頃からずっと一緒にいて、高校生活も一緒にして。
でも付き合いたいとかは別に思わなかった・・・と思う、少なくともその時は。あまり好みじゃなかったのかな?ずっと一緒にいるからかも。
彼は今何してるんだろ?
そういえば最後に話したのいつだっけ?
あ、そういえば先に帰るってテスト返し初日の時言ってたっけ。
テスト悪かった時っていつも先に帰るんだよね、サイって。
そういえば今日が最後のテスト返しだっけ?また悪くてすねてるのかな。
それにしたって、あれが最後の会話なんて。はははっ、サイらしいといえばサイらしいかなぁ。
彼の姿を思い浮かべてみる。
意志は強いのに、ケンカ弱くって、優しくて。
ぼくなんて言ってて男らしくない癖に、困った子供、泣いてる子供を放ってはおけないのが、男らしくって。
ちょっとエッチで、よく女の人に視線がよって鼻の下を伸ばしてる。
格好悪くて、でも、私にとって格好良くて。
日がすぎるほど、私の中で彼がどんどん大きくなっていく。
「あっ」
気がつけば、私の目から温かい雫がぽたりぽたりと落ちていた。
そっかぁ、やっぱり私会いたいんだ、サイに。
会って、話して、抱き合って、それから、それから・・・・・・。
私はサイのことが好きだ。
でももう遅い。
私はもう彼とは会えない、ずっとずっと遠くへ行っちゃったから。
バカだ。今更になって気づいても遅いよ、手遅れだよ。
気付かなければよかった、こんなことなら。
もう二度と会えないなら、苦しいだけなら。
涙は留まることを知らず、私の頬を伝い流れおちている。
「えっ、グス、う、うぅ・・・会いたいよぉ」
私の口から、溢れる感情が漏れ出る様に言葉が紡ぎ出される。
私は後どのくらい生きていられるんだろうか。
彼と話したい。
でもそれしかできないなら、これ以上苦しくなりたくない。
苦しい。
私は後どのくらいで死ねるのだろう。
疲れた。もう泣くのも疲れて、眠くなってきた。
最後にサイと会いたい。その想いを内に閉じ込め、彼女は深い眠りについた。
***
呼ばれている気がする。
誰だろう?
声は次第に大きくなってくる。
暗い、暗い場所。私以外誰も何もない場所で。
ーーーー会いたいか?ーーーー
えっ、急になにこれ。
声は心に響く。暗い暗い場所でねっとりと私に絡み付くような。
ーーーもう一度聞く、会いたいのか?ーーーー
誰に、とは聞かなくてもわかる。
これは夢だろうか。
もしそうだとしても、私が答えることなんて決まってる。
会いたい。
ーーーーよかろう。貴様がもし我と契約を結ぶなら、その望み万全の態勢で叶えてやろうーーーー
万全の態勢?つまりどういうこと?
ーーー貴様に巣くう病を消し去ってやろうーーー
願ってもないことだった。しかし。
それは本当?でも契約させて、何をさせよいというの?
ーーーーーなに、ある物のお守りを任すだけよーーーーーー
それで彼に会えるの?
ーーーーああ、もちろんだーーーー
なら、聞くまでもない。
私に断る理由がないのだから。
どんな事でもやる覚悟はもうできた。
死にかけの命、拾った命。
なら自分の好きなように使おう。
早く彼に会いたい。
ーーーー・・・・・・。契約は履行された。契約には絶対服従をーーーー
光が視界を染め上げる。
妙に優しく暖かい光が、私を白く染めあげた。
私の意識はそこで途切れる。
***
そこは大きな神殿だった。
その神殿の床、中央の大きな円には六芒星が刻まれている。
大きなローブを羽織った女性が、中央で卵を抱いて眠っている。
神殿の片隅には、周りの雰囲気に合わない天蓋着きベッドのみ、配置されている。
そこに住むのは、この地に突如現れ、付近に災厄を齎す蛇神の代行者、『ヴェノム・サーバント』と呼ばれる怪物だ。
一見、人の女性と姿形は殆ど変わりない。
ただ一点だけ、縦に長く切れ長の蛇特有の目がだけが違った。
女性はフフっと笑う。ウッスラと目を開けている。
嬉しさがこみあげてきたのか笑う女性に、美しくもまだ幼さを残す顔が、その内なる存在との不釣り合い差を感じさせる。
顔立ちが良いためか、その笑みは恐れよりも妖艶さを際立てている。
同時に。
持っていた卵が割れる。少しずつ、少しずつ。
やがてその殻を押しのけて小さな命が動き出す。
「こんにちは、トカゲちゃん。頑張ってこれから強くなるのよ?」
女性は笑う。
すでにこの地域はもう彼女の手に落ちた、無数の大蛇達によって。
今この地に生まれ落ちたのは、この世界で生態系の頂点に立つ存在、竜種の内の一体レッドドラゴンと呼ばれる竜種の幼生だ。
この世界にこれだけの存在が同時に蔓延るのだ。並の冒険者が束になろうがまず彼女達のもとにすら辿り着けないだろう事は想像に難くない。
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