黒猫な俺の異世界生活とおっさんな俺の現代生活が楽しくてたまらない!

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第98話 レンタカー屋さんの準備!

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 取り敢えずの、面倒ごとは片付いたんだけど、テネブルでなく奥田俊樹としては、今が一番大事な時期かな?

 東京の出版社へと連絡をした。
 すぐに担当の杉下さんと変わって貰い、その後の進捗具合の確認をした。

「いやぁ奥田さんなんだかお久しぶりですね。もう後は印刷するばかりの段階ですよ。最終校正も上がっていますから、一応確認して置いて下さいね」
「もう、こちらでもメディアで発表しますから、奥田さんの方も読者さんに対して、ネット上での発表をしちゃってください。得にイラストが大幅増加してある事を打ち出せば一気に予約が入ると思います。予約状況次第ですが、発売前の増刷が3版くらいまで決めたいと思ってますので!」

「え? そんなに売れるって解ってるなら最初から沢山刷るのは駄目なんですか?」
「ほら、いくら話題作でも一応新人さんの初版作品ですからあまり強気な部数は言えないんですよ」

「そうなんですね。早速今日の掲載部分と活動報告で、宣伝しておきますね」
 杉下さんの口ぶりだと、本当に売れるような気がしてきたな! 楽しみだぜ。

 ◇◆◇◆ 

 それから、1週間が経過した。
 間にマリアの下にも2回ほど顔は出したけど、長時間は滞在せずに、少し狩りをして、チュールちゃんの魔法薬造りを確認する程度の、異世界訪問となった。

 香織も新番組の打ち合わせで、東京のスポンサーの元へ、ラジオ局のプロデューサーと一緒に出掛ける事が多く、忙しそうだ。

 唯一、少し時間的に余裕がある飛鳥は、一人でテネブルの世界の大空を飛び回り、動画撮影を頑張っている。

 既にアスカのチューバーとしての視聴者数を考えると、俺の小説で稼げる印税は楽に超えられていて、多分だが…… 晃子よりも稼ぎが多くなると思う。

 やっぱり才能なのかな? 声と手、たまに身体が鏡に映ってる程度の本人出演なのに、SNSでも美少女確定と、大盛り上がりで、きっと異世界から転移して来た美少女の脳内画像が、映像化されてるように騒がれてるぜ。

「惜しいけど、ちょっと違うんだぜ! 本当にこっちの美少女が異世界で空から撮って来てるんだからな!」

 そして、国道沿いの巨大倉庫をショーウインドウ化させる工事も終わり、車を出し入れするシャッターも取り付けられた。

 青木の所から車が4台カートレーラーに積み込まれて到着する。
 カートレーラーの後ろに青木のAMGが付いて来ていた。
 助手席には、博多で青木の着任祝いをした時の、木村さんと言う受付の女の子も一緒だ。

「木村さんも来たんですね。いらっしゃい」
「この車たちがどういう風に陳列されて、レンタルに出すのかが凄く気になったので、支店長に無理を言って連れて来ていただきました」

「へぇ、意外ですね。売れちゃったら後は気にならない感じの人かと思ってましたよ」
「えー…… そんな事無いですよ。特にうちの扱う車は本当にいい車ばかりですから、どんな風に過ごしているのか、とても気になりますよ」


「奥田、整備はどんな風にするつもりだ?」
「ああ、俺の家に隣接してる方の倉庫が、元整備工場だったから、そこにある程度の機材や、下に潜り込めるタイプのジャッキとかが残ったままだから、必要な時にそこでやるよ」

「凄いな……」

じゃぁ車降ろしてしまうな。

 飛鳥の選んだ、フェラーリ458イタリア
 香織の選んだ、アストンマーチンDB11
 そして俺の選んだ、ロールスロイスゴースト

 最後に、駄目押しで木村さんに勧められた、ランボルギーニアヴェンタドールが、車載トレーラーから降ろされ、1台ずつ、ショーウインドウの中に、収まって行く。
 すげぇ綺麗だ。子供の頃トミカを集めた記憶がよみがえるな。
 まさか本物を並べて、こんな風に楽しめる様になるなんて、思いもしなかったけどな!

「さぁて、奥田、ここのショーウインドウのスペースからすると、後10台くらいは余裕で入るな! ジャンジャン買ってくれて構わないんだぞ?」
「商売っ気出して来たな。でも流石に俺もこの商売が利益が出まくる商売だと思って無いから、そんなに焦って台数を増やす事はしないぜ。気に入った車があれば買うけどな!」

「そうか、じゃぁ良い車が入ったらすぐ木村に電話かけさせるな! そう言えば他からも仕入れるのか?」
「ああ、先日レクサスを新車で2台買ったぞ。LC500のコンバーチブルとLX570のオフローダーだ」

「ああ、そう言えば最初のポルシェの前に、買うとか言ってたよな。LC500。俺が言うのもあれだが、その2つは値段と性能のバランス、その上に後々のメンテナンスまで考えた場合は、世界最強のラグジュアリーカーに間違いないよ」
「商売敵にそこまで言わせる車なんだな……」

「だが、それでもだ。例えばこのアヴェンダドールとLC500が並んでて、どっちが胸がときめく?」
「アヴェンタドールだな」

「だろ? そう言う事なんだよ。胸をときめかせたい人間が乗る車だから、それがコストパフォーマンス云々って言うのはナンセンスだから、俺達の商売は成り立つ。そして最高の車を、最高のスタッフが、最高のサービスでお届けするんだ」
「へぇ、その言葉はレンタルで貸す俺達の商売にそのまま応用できそうだな」

「おー、パクっていいぞ。その代わりあと2・3台買ってくれよな。出来れば月が替わってからが良いけど」
「ああ。解ったよ。来月の頭に青木の所に顔を出すから、売りつける車決めておけ」

「流石だな。毎度!」
「新車と、中古で1台ずつだ」

「OK」

 そんな話をしてると香織が、赤城先生ともう一人の男性を連れて、現れた。
 それと前後して、鮎川も顔を出して来た。

「鮎川さんお久しぶりです。お会いできるのを楽しみにしてたんですよ」
「あら青木さん。相変わらず口がお上手ですね」

「先日は、ありがとうございました」
「木村さんも見えてたのね。支店長は口説けた?」

「それがまだ全然、駄目なんですよ。攻略法の相談に乗って下さいよ」
「あらあら、私が奥田君を口説けたら考えるわね」

「鮎川さん? 何か不穏な会話してないですか?」
「社交辞令ですよ、香織さん」

「えーと一応紹介しておきますね。司法書士の赤城先生と、このショップに人材を紹介してくださる遠藤社長です」
「初めまして、何でも屋の遠藤です。当面は私が直接かかわらさせて頂きます。こう見えて自動車整備の専門学校を卒業した後、メーカーの整備スタッフとしての実務経験もありますので、ご安心ください」

「へー、香織こんなばっちり適任な人がいきなり居るとか凄いな」
「私も、話聞いてびっくりしちゃったよ。ここのスタッフも専門学校時代の知り合いに声を掛けてくれるそうですから、みんな車に詳しい人で埋まりそうですよ」

「凄いな。じゃぁ次は営業方針的な話に入りたいけど、青木たちももう少し付き合って貰って良いか?」
「ああ、勿論構わないさ。接客的な事なら、この木村も相当に役に立つからな」

「あら、評価は高いじゃ無いの。もう一息だね。木村さん」
「鮎川さん! 援護射撃お願いしますね!」
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