94 / 94
番外編 メイド二人と元公爵令嬢
しおりを挟む
「…もうっ!うるさい!だまって!黙りなさいっ!」
○ねぇ、公爵令嬢がご乱心なんだけど…
●え?もう公爵令嬢じゃないって、あの人言ってたじゃん、…誰だっけ?あのイケオジ!
○あーあ!あの時のね!あのイケオジってさ、…誰?
●え?アンタ知らなかったの?あのイケオジは、国を代表するイケオジだよ。
○……。この馬車どこ行くの?
●ねぇ、イケオジに興味無くすの早くない?イケオジが遠くの修道院に行くって言ってたじゃん。
○修道院?なんで?うちら修道院に行ってどうするの?待って、公爵令嬢も一緒なの?ウケる!
●違うよ、公爵令嬢じゃないって言ってるじゃん!うちらは永遠に公爵令嬢だった人のお世話をするんだって。イケオジが言ってた。
○ちょっと待って!情報が多すぎ!訳わかんない!ってことは、うちらは、永遠にイケオジになった元公爵令嬢のお世話をするってこと?
●……まあそんな感じだね!アンタ理解早いじゃん!それで修道院に行くんだって。
○ねぇ修道院てどこ?修道院で何するの?
●修道院はね~、朝起きたらまずは掃除するんだよ、そして朝ごはん食べて、洗濯して、昼ごはん食べて、片付けして、晩ごはん食べる。
○ふーん、だいたい食べてれば良いんだね!でもさぁ、今朝うちのお爺さんが、生きて帰って来なさいって言ってたよー。修道院は大変なところだって!
●え?なんでお爺さんが詳しいの?てか、お爺さん優しいね…
○あー、それなんだけど、私さ、ずっとお爺さんかと思ってたら、実はお婆さんだったんだよね、すごくない?お爺さんに擬態してたの。
●……ねぇ、私の人生で一番驚いたんだけど!だから修道院のこと知ってたんだ…。
アンタの元お爺さんスゴイね!
○マジ、リスペクトだよね~!しかも修道院の先輩ってさー、私誇らしいよ!
●アンタ、ホコラシイとか難しい言葉知ってるね、ホコラシイマウント?
「ねえ!アンタたち、うるさいって言ってるでしょ!?少し黙ってよ!それに私はイケオジじゃないわよ!…元、公爵令嬢よ!」
○ねぇ、うちらうるさいの?でも元イケオジの公爵令嬢、ちゃんとうちらの話聞いてるよね、ウケる!
●でもさ、こんなにキレられてるのに、うちらがお世話するってなんか理不尽じゃない?
○わかるー、思ったソレ!ねぇ、リフジンて何?リフジンマウント?
●違うよ、ヤバい人のことをリフジンていうんだよ!
○あーあ、そういうことね!元公爵令嬢から、リ夫人に変わったのね!? 了解~!やっとわかった!
「お願いだから、喋らないで…」
この調子で1か月かけて修道院に到着した。
途中から、馬車では進めない道を半日歩かされ、元公爵令嬢は文句を言って歩かなくなり、護衛に引きずられながら到着した。
「長旅ご苦労さま。あなたたち三人は今日からこの修道院で生活していきます。己の過去の身分や権力を振り回し、横暴な態度を取るようなことがあれば、厳しい罰を受けますよ。よく考えて行動することね。ではあなたたちの名前を教えて?」
○私はマリです。
●私はエマです。
「…あなたたち、随分とそっくりね?姉妹なの?」
○●いえ、ひとりっ子です。
「そんなに揃うなんて、本物の姉妹みたいだわ」
○そう言えば、姉がいるって聞いたことがあります。
●そう言えば、妹がいるって聞いたことがあります。
「……何か事情がありそうね。でもそれはここでは必要ないことだわ、忘れてちょうだい」
○●はーい!
「返事は、はい、一択よ!次にそんな返事をしたら、食事は抜きよ!」
○●はーい!
「……なんなの?アンタたち…。いいわ、今日は見逃してあげる…。それと、そこの倒れてる女!いつまで寝てるの!立ちなさい!名前を言いなさい!」
「……ゼー、ゼー…はぁ…はぁ…」
○この人は永遠のイケオジで、元公爵令嬢の、リ夫人です!
●そうそう、リ夫人さんです!……でも、リさんて言いにくいよね?
○ね!わざわざ改名して、リ夫人って、ちょっと、クスクス、センス!クスクス、センス疑う!
●そうだ!リリさんにしたら?
リさんより、リリさんの方が呼びやすいよ!決定~
「私の、名前は、リリアーナよ!勝手に、変な名前、付けないで…!」
○●…リリさんであってるよね…?
「それではそちらのひっくり返っている人は、リリと呼びます。リリ、マリ、エマ、今後あなたたちは同じ部屋で暮らしてもらいます。
部屋は一生変わることはないです」
「いやぁーっっ!!この二人と一生一緒なんて絶対いやーっ!!」
マリとエマは、気を失った元公爵令嬢を引きずって、これから生涯生活することになる部屋に入った。
○ねぇ、公爵令嬢がご乱心なんだけど…
●え?もう公爵令嬢じゃないって、あの人言ってたじゃん、…誰だっけ?あのイケオジ!
○あーあ!あの時のね!あのイケオジってさ、…誰?
●え?アンタ知らなかったの?あのイケオジは、国を代表するイケオジだよ。
○……。この馬車どこ行くの?
●ねぇ、イケオジに興味無くすの早くない?イケオジが遠くの修道院に行くって言ってたじゃん。
○修道院?なんで?うちら修道院に行ってどうするの?待って、公爵令嬢も一緒なの?ウケる!
●違うよ、公爵令嬢じゃないって言ってるじゃん!うちらは永遠に公爵令嬢だった人のお世話をするんだって。イケオジが言ってた。
○ちょっと待って!情報が多すぎ!訳わかんない!ってことは、うちらは、永遠にイケオジになった元公爵令嬢のお世話をするってこと?
●……まあそんな感じだね!アンタ理解早いじゃん!それで修道院に行くんだって。
○ねぇ修道院てどこ?修道院で何するの?
●修道院はね~、朝起きたらまずは掃除するんだよ、そして朝ごはん食べて、洗濯して、昼ごはん食べて、片付けして、晩ごはん食べる。
○ふーん、だいたい食べてれば良いんだね!でもさぁ、今朝うちのお爺さんが、生きて帰って来なさいって言ってたよー。修道院は大変なところだって!
●え?なんでお爺さんが詳しいの?てか、お爺さん優しいね…
○あー、それなんだけど、私さ、ずっとお爺さんかと思ってたら、実はお婆さんだったんだよね、すごくない?お爺さんに擬態してたの。
●……ねぇ、私の人生で一番驚いたんだけど!だから修道院のこと知ってたんだ…。
アンタの元お爺さんスゴイね!
○マジ、リスペクトだよね~!しかも修道院の先輩ってさー、私誇らしいよ!
●アンタ、ホコラシイとか難しい言葉知ってるね、ホコラシイマウント?
「ねえ!アンタたち、うるさいって言ってるでしょ!?少し黙ってよ!それに私はイケオジじゃないわよ!…元、公爵令嬢よ!」
○ねぇ、うちらうるさいの?でも元イケオジの公爵令嬢、ちゃんとうちらの話聞いてるよね、ウケる!
●でもさ、こんなにキレられてるのに、うちらがお世話するってなんか理不尽じゃない?
○わかるー、思ったソレ!ねぇ、リフジンて何?リフジンマウント?
●違うよ、ヤバい人のことをリフジンていうんだよ!
○あーあ、そういうことね!元公爵令嬢から、リ夫人に変わったのね!? 了解~!やっとわかった!
「お願いだから、喋らないで…」
この調子で1か月かけて修道院に到着した。
途中から、馬車では進めない道を半日歩かされ、元公爵令嬢は文句を言って歩かなくなり、護衛に引きずられながら到着した。
「長旅ご苦労さま。あなたたち三人は今日からこの修道院で生活していきます。己の過去の身分や権力を振り回し、横暴な態度を取るようなことがあれば、厳しい罰を受けますよ。よく考えて行動することね。ではあなたたちの名前を教えて?」
○私はマリです。
●私はエマです。
「…あなたたち、随分とそっくりね?姉妹なの?」
○●いえ、ひとりっ子です。
「そんなに揃うなんて、本物の姉妹みたいだわ」
○そう言えば、姉がいるって聞いたことがあります。
●そう言えば、妹がいるって聞いたことがあります。
「……何か事情がありそうね。でもそれはここでは必要ないことだわ、忘れてちょうだい」
○●はーい!
「返事は、はい、一択よ!次にそんな返事をしたら、食事は抜きよ!」
○●はーい!
「……なんなの?アンタたち…。いいわ、今日は見逃してあげる…。それと、そこの倒れてる女!いつまで寝てるの!立ちなさい!名前を言いなさい!」
「……ゼー、ゼー…はぁ…はぁ…」
○この人は永遠のイケオジで、元公爵令嬢の、リ夫人です!
●そうそう、リ夫人さんです!……でも、リさんて言いにくいよね?
○ね!わざわざ改名して、リ夫人って、ちょっと、クスクス、センス!クスクス、センス疑う!
●そうだ!リリさんにしたら?
リさんより、リリさんの方が呼びやすいよ!決定~
「私の、名前は、リリアーナよ!勝手に、変な名前、付けないで…!」
○●…リリさんであってるよね…?
「それではそちらのひっくり返っている人は、リリと呼びます。リリ、マリ、エマ、今後あなたたちは同じ部屋で暮らしてもらいます。
部屋は一生変わることはないです」
「いやぁーっっ!!この二人と一生一緒なんて絶対いやーっ!!」
マリとエマは、気を失った元公爵令嬢を引きずって、これから生涯生活することになる部屋に入った。
141
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(22件)
あなたにおすすめの小説
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
【完】出来損ない令嬢は、双子の娘を持つ公爵様と契約結婚する~いつの間にか公爵様と7歳のかわいい双子たちに、めいっぱい溺愛されていました~
夏芽空
恋愛
子爵令嬢のエレナは、常に優秀な妹と比較され家族からひどい扱いを受けてきた。
しかし彼女は7歳の双子の娘を持つ公爵――ジオルトと契約結婚したことで、最低な家族の元を離れることができた。
しかも、条件は最高。公の場で妻を演じる以外は自由に過ごしていい上に、さらには給料までも出してくてれるという。
夢のような生活を手に入れた――と、思ったのもつかの間。
いきなり事件が発生してしまう。
結婚したその翌日に、双子の姉が令嬢教育の教育係をやめさせてしまった。
しかもジオルトは仕事で出かけていて、帰ってくるのはなんと一週間後だ。
(こうなったら、私がなんとかするしかないわ!)
腹をくくったエレナは、おもいきった行動を起こす。
それがきっかけとなり、ちょっと癖のある美少女双子義娘と、彼女たちよりもさらに癖の強いジオルトとの距離が縮まっていくのだった――。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
元国王は本当に反省しているように見えるから結界から出られるんじゃない?と思ったけどダメなのかな。
一番の元凶が駄女神。
どうにもなりませんね。
ハルさんが、ヤンデレになりませんように……