猛毒天使に捕まりました

なかな悠桃

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薄暗い寝室を外の月明かりがぼんやり照らし扇情的な雰囲気を醸し出していた。

「なに?触ってもないのに俺の咥えてこんなびちょびちょに濡らして史果はイヤらしいなー」

「あ、ちが・・・んッ、はぁッ・・・やっ、んんッ」

史果の大きく開いた下肢の間に座り愉し気な声色で話す基希は、自身の人差し指と中指で史果の膣内を弄ぶようにゆっくりと焦らしながら乱してゆく。押し寄せる刺激に史果の身体は仰け反り婀娜めき意識が飛びそうになるたび左右の手でシーツを強く握り締めた。ぐちゅん、くちゅ・・・耳を塞ぎたくなるような粘着音が寝室に轟き押し寄せるナニカで下腹部に力が入ると同時に基希の指をぎゅっと締め上げ膣壁を痙攣させた。

「イッた?今、俺の指すげー締め上げてきた」

基希は、上機嫌な表情でゆっくりと指を抜くと外気との温度差からか濡れそぼった二本の指から湯気がゆらゆらと立ち昇っていた。基希は温まった指を口に含むと液を残すまいと言わんばかりに舐めしゃぶり恍惚な表情で史果を見つめた。

「そろそろ・・・いいか?」

抑えが効かない情欲的な表情で問いかける基希に史果は下腹部を何度も小さく痙攣させ意識朦朧の中、小さく頷いた。その応えに基希は優しく微笑むと彼女の額に軽く唇を落とした。史果の知らぬ間に畳へ無造作に置かれた避妊具の箱へ基希は手を伸ばしそつない手つきで装着していく。

れるよ」

「んッ、はッ・・・ぁあンッ♡」

基希は自身の陰茎を擦りつけるように何度も割れ目の中をグラインドさせる。上下に行き来されるたび陰核を擦られビクビクと小さく身体を強張らせた。焦らされもどかしく切なくなった秘部から透明な蜜がじわじわと溢れ臀部に垂れていた。その様子を眺めながら基希は自身の硬く今にも破裂しそうな竿を膣口にピタリと密着させた。パクパクと今か今かと待ち焦がれるような口元に熱い塊をゆっくりと沈めてゆく。大きな圧迫感がぐぐぐ、と押し寄せその脳天を突き抜けるような重さが膣内一杯に拡がる。膣壁が竿を包み込みきつく締め上げる感覚に基希も気持ち良さげな表情を浮かべた。

「はぁッ・・・あンッ・・・っあ・・・」

彼からの快楽に飲まれないよう史果は基希の背に手を回し汗ばんだ肌同士を密着させた。基希は何度も浅い呼吸を繰り返しながら腰を密着させゆっくりと深く突き進んでゆく。彼の腰の動きが止まると時折ピクピクと小さな痙攣が膣壁に伝わりその要因が刺激になるのか無意識に膣内を収縮させた。

「っく、お、い・・・あんま締め付けんな。ただでさえ熱くてうねって・・・あー、このままでもイキそうなのに」

「だ、だって・・・んんっ」

反論の言葉を封じるように基希の唇に塞がれると舌を甘噛みされ吸い上げられた。ゾクゾクとした感覚とじわじわとせり上がる情欲が全身を駆け巡り基希を求めた。

「動くぞ」

その言葉通り、基希は最奥へ自身をぐりぐりと押し付けたかと思うと軽く腰を浮かせ一気に根元まで突き貫いた。

「うンッ、あぁッ!あッ、あッ、」

史果の嬌声と共にパンッパンッと肌と肌がぶつかる音、ぐちゅっ、ぐちゅっと水音が室内に響き渡り二人を扇情的に掻き立てた。先ほどのゆっくりとした動きとは真逆に激しく抽挿を繰り返し打ち付ける基希に翻弄され涕で視界が滲んでゆく。

「はっ、はっ、ふみ・・・か、」

基希は抉るような動きをしながらジュッと音がなるかと思うくらい史果の首筋を吸い上げ紅い痛みを刻みつけた。

「も、もう・・・イ・・・ちゃっ、んっ♡」

更に早い律動のためか史果の身体は一気に込み上げ頂点に達した刹那、頭の中が真っ白になり身体を大きく痙攣させた。

「だ、だめ、休ま・・・せて、い、今イッたばっ、はぅッ、あ、お、おかしくなちゃ」

なかなか抜こうとせず動きを止めない基希に懇願するも史果を見下ろしニヤリと意地悪な笑みを浮かべた。

「はっ、はっ・・・だーめ。おかしくなればいいよ。俺も、そろそろだから、んっ・・・はッ、それまで、愉し、んッ、ませてよ」

更に深く繋がるように史果のウエスト部分に手をやると彼女が逃げ出さないよう捕らえ再び激しく律動を始めた。

「はっ、んっ、はっ・・・あーぁ、ヤベーなー、史果ん膣内なか喰いちぎられそうになるわー。このままずっと膣内ここにいれればいいのに」

先程よりも更に汗ばんだ基希の身体からポタリと雫が史果の胸や腹部に流れ落ちた。再び込み上げてくる昂奮に怖さと愉悦が入り混じる史果は基希の左右の腕を力いっぱい掴んだ。

「ま、た・・・きちゃ、ううー・・・はぁッんッ!」

「俺も・・・は、んッ、射精そ、う、はっ、くッ!!」

びゅっ、びゅっ・・・子宮口へ強く押し当て勢いよく何度も薄い膜に叩きつけるように鈴口から大量の白濁が吐き出された。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・全速力で短距離走ったみたいになってる、俺」
荒い呼吸を吐きながら苦笑いした基希は、力尽きたかのように史果へ覆い被さった。
呼吸が落ち着いた頃合い、二人の視線が重なるとそのまま吸い込まれるかのように基希から口づけされた。角度を変えながら優しく甘い口づけが史果の身体に染み入り次第に深さを帯びてゆく。唇が名残惜しそうに離れると基希は優しく微笑み囁くように告げる。


「愛してる。ずっと傍にいろよ」


はい・・・私も好きです・・・愛してます。このままずっとこうしていたい・・・。貴方をもっともっと知りたい・・・。でも・・・この言葉には何の意味もないの。私は貴方の隣に居てはいけないの・・・。


基希への想いを過りながらもどこか冷静に俯瞰した自分に戒められる。応えることができない代わりに彼にしがみつくよう抱きつきゆっくりと瞼を下ろした。



☆☆☆
史果がゆっくりと瞼を上げると先程の月明かりは消え、今は薄っすらと仄暗い空色が襖越しに見受けられていた。

(私・・・知らない間にあのまま寝ちゃってたんだ)

いつの間にか眠りについていたことに気付いた史果は身体を起こそうとするも基希の腕が巻き付いていて逃がそうとしてくれなかった。思わず困ったような表情で小さくふっと笑みを浮かべた史果は、起こさないようそっと彼の腕を離した。

深い眠りについているのか寝息を立てる基希をじっと見つめ目を細めた。柔らかな髪を愛おしそうに撫でながら史果の頬に雫が零れ落ちシーツを小さく滲ませた。


「こんな素敵な想い出を作ってくださって本当にありがとうございました。貴方と過ごした時間、一生忘れません。もう私は大丈夫です・・・だから、幸せになってください」

史果の呟きは基希には届くことはなかったが、それでも何度も何度も感謝を述べると同時にぽたり、ぽたりとシーツを濃く染めていた。
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