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長いキスが終わったら、ルメアは膝から崩れ落ちた。
「おっ……と」
寸前で南波斗がルメアの腕を掴んだおかげで、どこも強く床に身体をぶつけることなく座り込んだルメア。

「やりすぎたね、ごめん」

困ったような笑みを浮かべながら、南波斗はルメアの前にしゃがみ込む。
「っ……死ぬかと……思ったぞ……!」
ぜぇはぁ言いながら、ルメアは南波斗をキッと睨みつける。

「ごめんね。最後はさ……」

「は?」


「俺が、ルメアの、舐めてあげる」

そう言い終わると、南波斗は手早くルメアのズボンを下ろし始めた。
「ちょっ、おいおい! な何すん……」
「いいから、いいから」

「よくねぇっ! っ……あんっ!」

時々、わざとなのか南波斗の手が、敏感になった中心部に触れてルメアの身体が震える。
「はーい、脱げた」
語尾にハートマークが付くんじゃないかってくらい、楽しそうな声色だった。

「は、恥ずかし……っ」

「ん? どうして? いつも見てるじゃん」
「い、言うなよぉっ!」
「照れてる、可愛い」
ニコニコしながら、南波斗は四つん這いの姿勢になってルメアの足の間に顔を埋めた。

「は、はい?」

目の前の恋人が何をしているのか理解出来なくて、ルメアは敬語を使ってしまう。


「あー……………む……」


パクっと、アイスに食いつくような感じで、ルメアの中心部を咥え込んだ。
「んぁあっ!?」
ぐっぽ、ぐっぽ、と前後に頭を揺らす南波斗。
血管が浮き出た幹に熱い舌を這わせて、ゆっくり、ねっとりと舐め上げる。
「んっはぁあっ……! あっ、あ……!」

「ひもちぃ? んっ、ルメハ……っ、んっ」

「うっ、あっ……しゃ、喋んな……あっ、あんっ……!」


咥えながら喋られると、腰がゾクゾクとする。
先端を舌先でつつかれたりすると、尿道口がヒクつく。
陰嚢に近い場所まで、咥え込まれると南波斗の喉奥に自分の先っぽが当たる。

喉奥に当たる度に、南波斗の喉が締まるから、危うくイキそうになる。


「い、イク……っ、南波……っ斗、おれ……あっ、あっ……!」

腰が自然と揺れてしまう。ああ、恥ずかしい。

「イク?」

両足を痙攣させながら、ルメアは南波斗のオウム返しに必死に頷く。
「いーよ。んぅ、あっ……んっ……」


「はぁあっ! あっ、やだ……それぇ、やだぁ……っ! あっ、あんっ、イク、イクぅうう!」


南波斗の口の中では出したくなかったのに、全然離してくれる気配がなかった。

むしろ、ルメアがイク、と分かった瞬間フェラするスピードを早めた気がする。

だから、そのまま南波斗の口の中に欲を吐き出してしまった。


本日、3度目の射精。






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