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拭いきれない傷跡
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翌日、ルイが目を覚ますと、もうすでに暁人は目を開けて起きていた。
ベッドの上に上半身を起こして、遠くを見つめている暁人。
「っ、暁人……!」
昨日の状態のままルイも眠ってしまった。
ガバッと勢いよく立ち上がる。
「……ん、おはよう。ルイ」
にこり、と微笑んだ暁人だが、目には隈が出来ていた。
ズキズキ、と胸が痛い。
「お、は……よう……って、寝てなきゃダメだろ!」
なるべく暁人の頭に響かない程度に、声を荒らげるルイ。
すると暁人は、弱々しく「ふふっ」と笑みを零す。
「身体は大丈夫。ごめんね、心配かけて」
どうやら本当に身体は、大丈夫なようだった。
「…………身体、拭いてあげる。服、脱いで」
けれど、肉体にはたくさんの傷がある。
鎖骨あたりから、永良に付けられたであろう、キスマークやらがたくさん付いている。
「っ…………」
そう言うと、暁人の顔色は悪くなっていく。
「ど、どうしても……?」
声が震えている。
「……暁人、大丈夫だ。だから、お願い」
「…………っ」
お願い、ともう一度言うと、暁人はゆっくりと頷いて、震える手でボタンをプチプチと外してくれた。
「…………はい……」
前が完全に露わになる。
昨日もチラッと見えたが、やはり痛々しい傷が暁人の身体を支配している。
「……気持ち悪いだろ……?」
泣きそうな声で、暁人はルイを見つめる。
ぐっと言葉を飲み込んだルイは、暁人を強く抱きしめる。
「っ、ルイ……! は、離し……」
「よく頑張った……! ごめん、助けてあげられなくて」
「ぅ、……ぁ、」
「暁人は強い。……もう大丈夫だ」
暁人の頭を優しい手つきで撫でると、暁人は糸が切れたように泣き出した。
「ぅ、ぁああ……っ、グスッ……ごめん……っ、ごめんなさ……っ、ごめ、なさぃい…………ッ!」
大粒の涙を流しながら、暁人はルイに謝る。
この件については、暁人が悪いわけじゃないのに。
どうして暁人が謝るんだろう。
「ごめん……っ、ごめ、もぅ……僕……っ、う、く……」
その時、ルイは暁人が何を言おうとしたのか先読みしてしまった。
「そんなことない。暁人は……俺の大好きな暁人だよ」
ぎゅうっ、とルイの服を強く強く握る。
「だっ……て、だってぇ……っ! ぼ、僕……身体…………っ、汚……」
たとえ他の男に犯されようとも、暁人だっていうことは変わらない。
「……なぁ、暁人」
少し暁人が落ち着いた所で、ルイは話しかける。
「……っ、な……に?」
「…………暁人が嫌じゃなければ……でいいから」
出来るだけ、暁人を傷付けないように。
悲しませないように。
「俺が、上書き……してもいいか?」
ベッドの上に上半身を起こして、遠くを見つめている暁人。
「っ、暁人……!」
昨日の状態のままルイも眠ってしまった。
ガバッと勢いよく立ち上がる。
「……ん、おはよう。ルイ」
にこり、と微笑んだ暁人だが、目には隈が出来ていた。
ズキズキ、と胸が痛い。
「お、は……よう……って、寝てなきゃダメだろ!」
なるべく暁人の頭に響かない程度に、声を荒らげるルイ。
すると暁人は、弱々しく「ふふっ」と笑みを零す。
「身体は大丈夫。ごめんね、心配かけて」
どうやら本当に身体は、大丈夫なようだった。
「…………身体、拭いてあげる。服、脱いで」
けれど、肉体にはたくさんの傷がある。
鎖骨あたりから、永良に付けられたであろう、キスマークやらがたくさん付いている。
「っ…………」
そう言うと、暁人の顔色は悪くなっていく。
「ど、どうしても……?」
声が震えている。
「……暁人、大丈夫だ。だから、お願い」
「…………っ」
お願い、ともう一度言うと、暁人はゆっくりと頷いて、震える手でボタンをプチプチと外してくれた。
「…………はい……」
前が完全に露わになる。
昨日もチラッと見えたが、やはり痛々しい傷が暁人の身体を支配している。
「……気持ち悪いだろ……?」
泣きそうな声で、暁人はルイを見つめる。
ぐっと言葉を飲み込んだルイは、暁人を強く抱きしめる。
「っ、ルイ……! は、離し……」
「よく頑張った……! ごめん、助けてあげられなくて」
「ぅ、……ぁ、」
「暁人は強い。……もう大丈夫だ」
暁人の頭を優しい手つきで撫でると、暁人は糸が切れたように泣き出した。
「ぅ、ぁああ……っ、グスッ……ごめん……っ、ごめんなさ……っ、ごめ、なさぃい…………ッ!」
大粒の涙を流しながら、暁人はルイに謝る。
この件については、暁人が悪いわけじゃないのに。
どうして暁人が謝るんだろう。
「ごめん……っ、ごめ、もぅ……僕……っ、う、く……」
その時、ルイは暁人が何を言おうとしたのか先読みしてしまった。
「そんなことない。暁人は……俺の大好きな暁人だよ」
ぎゅうっ、とルイの服を強く強く握る。
「だっ……て、だってぇ……っ! ぼ、僕……身体…………っ、汚……」
たとえ他の男に犯されようとも、暁人だっていうことは変わらない。
「……なぁ、暁人」
少し暁人が落ち着いた所で、ルイは話しかける。
「……っ、な……に?」
「…………暁人が嫌じゃなければ……でいいから」
出来るだけ、暁人を傷付けないように。
悲しませないように。
「俺が、上書き……してもいいか?」
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