はあっ? いちいち僕を巻き込むんじゃねぇっ!

栞遠

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でも……

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ルイにそう言われて、心の底から嬉しかった。

ルイが僕のことを気持ち悪がらないのは、心が落ち着いたし、まだ好かれているって思えた。


僕のことを思ってそう聞いてくれるのは、とても嬉しい。

けれど、僕は……本当に汚れてしまったんだよ?


あの時全力で逃げ切ることが出来なかった僕が悪いんだ。
ルイが来てくれることもわかっていたのに、教室で待っていなかった僕が悪い。

……そうやって考えてしまう。


「…………ありがとう」

ルイのおかげで、身体も元気になった。
声も元に戻った。
「でも、ごめんね」
「っ……なんで……」
ルイが顔をしかめて、僕のダランとした手を握る。
「……ごめんね。今は……抱いて欲しくない」
「っ……」
何かを言おうとしたのか、ルイは口を開ける。

でも寸前で、ルイは言葉を飲み込んだ。


「…………分かった……。そうだよな、うん……」

くしゃっ、と髪の毛を掻きむしる。
そんなルイを見て、僕までも顔が歪んでしまう。
「……休む?」

消え入りそうな声で、そう聞かれた。


ぎゅっ、と胸を掴まれた感覚がした。


「……………………うん」


まだ話していたい。


まだここにいて欲しい。


僕のそばに、いてほしい。



けれど、僕と一緒にいたらルイは消えてしまいそうで怖い。

僕の返事を聞いたルイは、静かに立ち上がって僕から離れていった。

「おやすみ」

ちゅっ、と僕にキスをしてくれるルイに、胸がキュッと締め付けられる。
「…………おやすみ……なさい……」

弱々しく僕に笑いかけてくれるルイ。


僕だけになった部屋で、僕はひたすらに泣いた。

……ルイに迷惑をかけてしまった。

自分が嫌いになる。

ルイに……大好きな人に…………嫌われたくない。

色んな気持ちが混じり合って、もう泣くしかなかった。

きっとちゃんと考えれば、もっと僕にもやるべき事があるのに……。


……今は、何も考えられなかった。



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