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仕返し
しおりを挟む……暁人が永良とかいうクソ野郎に、めちゃくちゃに犯されてから、二週間が経過した。
あの事件をきっかけに一ノ瀬とも連絡先を交換し、着実に永良をぶん殴る計画を立てていた。
幼馴染みで、暁人に好意を寄せている一ノ瀬も、かなり怒りのゲージが溜まっているらしい。
……暁人への好意を隠しているつもりらしいけど、周りにはもうバレている。
好意を寄せられている暁人本人は、全く気付いていないみたいだけど。
「ああ、一ノ瀬か?」
『ん、なんだ?』
「永良のことなんだが」
『…………アイツがなに? また暁人くんに何かしたのか……?』
永良、という名前を出すと、必ず一ノ瀬は声のトーンが低くなる。
まぁ、俺も口にしたくねぇけどさ。
暁人はあれからずっと俺の家にいる。
親には俺が事情を説明して、暁人の担任や主任からも連絡が行ったらしい。
全てを知った暁人の家族は、「暁人を守って」との理由で、俺の家で暮らすことを許可した。
「いや、なにもしてない」
『……そうか』
一ノ瀬と電話していると、奥の部屋でシーツが擦れる音がした。
「ちょっと待ってろ、一ノ瀬」
『待ってもらう相手に対して……』
一ノ瀬の言葉を最後まで聞かずに、俺は携帯を机に置いて暁人のいる部屋に駆ける。
「暁人?」
ノックをして、部屋に入る。
「なっ……!!」
「え、あ、ごめんっ!」
バンッと強めにドアを閉める。
……やば……明るい場所で暁人の全裸……見ちゃった。
ノックしたのに。
「ルイのバカ!」
ドア越しに暁人から文句をいわれるけど、嫌な思いは全くしなかった。
むしろ、普段の暁人に戻ってきてる気がして、嬉しかった。
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