はあっ? いちいち僕を巻き込むんじゃねぇっ!

栞遠

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念願の時

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 暁人の体調も精神も、あの時付けられた傷もかなり回復してきた頃。
 「……っルイ? どこ行くの……?」
 玄関でスニーカーを履いていた俺に寝起きの暁人は声をかけてきた。
 あ、うん。かわいい。
 寝起きの暁人、めっちゃ可愛い。
 「ちょっと出かけてくるよ」
 「え、僕も行くよ」
 「駄目。暁人はもうちょっと休んでいて。な?」
 「僕、ルイのおかげで大分良くなった……っわ!」
 暁人の言葉を遮って、俺は暁人のサラッサラの髪の毛を撫でる。
 「ちょ、ちょっ……!」
 あ、照れてる。
 顔を真っ赤にして、俺の手を退けようとあたふたしてる暁人めっちゃ可愛い。
 大好きだ。

 「ごめんごめん。でも、大丈夫。すぐ帰ってくるから」
 パッと手を離して、今度は優しく撫でる。
 ちょっとボサボサになってしまった……やりすぎた。
 「いつ帰ってくる?」
 「んー……一時間したら帰ってくるよ」
 「……わかった……待ってる」
 ぷくぅ……と頬を膨らませながらも、暁人は頷いて俺の手をぎゅっと握る。
 ドキッとした、んでちょっと反応してしまった。
 ……こんなので勃たせるな……俺よ……耐えるんだ。
 「お前の好きなの買ってくるよ」
 「っえ、本当に!?」
 ぱぁっ、と顔が明るくなる。大きな可愛いくりくりした目に星が浮かぶ——気がした。
 めっちゃ喜んでくれてる。俺も嬉しいなぁ……。

 あ゛~好きだぁ……。

 「おう。いい子で待ってろよ……?」
 「うんっ……!! 待ってる!」
 ぎゅぅうっ、と強めにハグされて、俺の下半身はかなり反応してしまった。
 やっべぇ、静まれ……静まれ俺の息子よ。
 

 ……華奢な身体。
 俺の好きな人を身体も心も傷つけたアイツを。

 絶対許さない。
 

 だから俺は今から行くんだ。
 永良の所に。
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