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10 尋問
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リュウたちが話をしていたちょうどその頃、宇宙艦では収容した『VU-011』の調査が進んでいた。外壁の傷やコンピュータがチェックされ、推進装置の破壊痕が議論を巻き起こしていた。
宇宙船の艦橋からボイスレコーダーが外され、必要部分の編集が始まる。さらに、リュウたちがくつろぐ士官歓談室に取り付けられた監視カメラが、隊員たちの一部始終を記録していたのである。
10数時間で、宇宙艦はセントラルに到着した。
リュウたちは休むひまもなく取り調べ待合室に連れて行かれた。そして、二室に分かれた取り調べ室へと、順に呼び入れられる。
罪を犯したわけではないのだが、待合室には重苦しい雰囲気が漂っていた。監視カメラが回っているだろうことを知っているので、誰も冗談さえ飛ばさない。
ひとり、またひとりと消えていき、下士官のエヴァが呼ばれるとリュウはひとりになった。ポツンと取り残された待合室。リュウはこの3日間の出来事を頭に再現する。
順調にいった離陸。何の問題もなかったはずだったのに、どこでミスをしたのだろうか。宇宙船の整備に俺も参加すればよかった。不可抗力のトラブルだと思ってもらえるだろうか。頭の中で時計がカチカチと時を刻む。
士官の制服をピシッときこなした男が待合室に入ってきたのは、リュウがいい加減待ちくたびれた頃だった。疲れがたまってソファに沈み込んでいたおのれを叱咤する。
「阿刀野リュウ、ついてきなさい」
「はい」
若い士官が先に立ち、隊員たちが呼ばれた部屋とは別の一室へと誘われる。ドアを軽くノックして、リュウを部屋に入れると士官はきちんと敬礼をして部屋を後にした。
中で3人の男が待っていた。
ひとりは見覚えがあった。フェンネルへ迎えに来てくれた宇宙艦の艦長である。確か、キャプテン・ブルックス。髪に白いものが混じり穏やかそうな表情をしている。救助に来てくれたとき、ひとことも責められなかった。
真正面の椅子に座っている壮年の男が、取り調べの責任者のようであった。襟章を見ると将校クラス、訓練生の自分にとっては雲の上の存在である。こんなことでもなければ、一生関わり合いにならなかったであろう。
そして、その将校の傍らに立っていたのが、まだ30代前後の若い男。エリート士官というやつだろうか。突き刺すような鋭い目をしていた。ゴツイというのではないが、鍛え上げた身体には余分な贅肉などひとかけらもない。危険な場面に身を置き慣れた男という印象を受けた。
その厳しい雰囲気に、鋭い目に、なぜか、ふわっと微笑むレイを思い出した。不思議なことにレイの方が目の前のこの男より冷酷な気がする。
「かけなさい」
椅子を指さして将校が言う。
レイならきっと、座らせてはくれないだろうなどとリュウはまだ余計なことを考えている。
しかし、口から出た言葉は存外にまともだった。怒らせてはいけない相手への対処の仕方は、十分に心得ているから。
「はい。ありがとうございます。ベルン士官訓練センターの阿刀野リュウです。このたびは、訓練宇宙船『VU-011』を破損し宇宙軍の手をわずらわせてしまいました。申し訳ありません」
椅子に座る前に謝った。そして、ついでのように、一番に言いたかったことを口にする。
「隊員はわたしの命令に従っただけで、罪はありません。すべてわたしの責任です」
罰するならわたしをとその目が訴えていた。
ほう~。若さに似合わずしっかりしている。
それが、リュウがエリート士官だと判断したゲイリー・チェイス少佐の、リュウに対する第一印象であった。
兵士というのは、上官の部屋に連れてこられると萎縮するものなのに、この訓練生、怖じ気づいていない。はったりか、それとも本当に肝が据わっているのか…。
「阿刀野! 訊かれもしないことを話すな。おまえは質問に応えるだけだ」
シモンズ少将が厳しい口調で叱責した。セントラルでも上層の将校である、さすがに視線の鋭さが違う。普段は下っ端の尋問など担当することなどないのに、この件に興味を抱いたのである。
「はい。申し訳ありません」
「キミは訓練生だが、訓練宇宙船『VU-011』ではキャプテンだったな」
「はい」
「キャプテンは乗っている宇宙船に関して全責任を負うということは、知っているな」
「はい」
「敵に襲われたり犯罪に巻き込まれたわけではなく、故意に訓練宇宙船を破損した」
じろりとリュウを睨みあげる。
「かなり厳しい尋問になるが、正直に答えるように。それから、わかっているだろうが、ほかのものからはすでに話を聞いている。事実を簡潔に述べてくれ」
リュウは何一つごまかすつもりはないし、辞めさせられることも覚悟しているので、ある意味気楽なものであった。まっすぐにシモンズ少将の目を見て返事をする。
「はい、わかりました」
「では、まず事の起こりから、順序立てて説明してくれ」
シモンズ少将はじめ、この場にいる3人はすでに事態を把握していた。ミラー越しに様子を見守る数人の士官たちも同じである。訓練宇宙船『VU-011』から回収したボイスレコーダーがすべての出来事を詳細に再現してくれたから。隊員たちの証言もほぼ一致していたから。
目の前に座る訓練生に、落ち度がないことは全員が承知していた。
宇宙船の破損程度でよく生きて帰ってこられたな、というのが一致した見解である。
だが、しかし。
シモンズ少将も、ミラー越しに見守る士官たちにも、腑に落ちない点があった。
どうしてこんな事態が起こったのかということもあるが。あるものは、一介の訓練生でしかないリュウが取った指揮の手腕に驚いた。あるものはリュウの判断力、統率力に感心した。そして多くのものが、ボイスレコーダーの中でレイと呼ばれた男に、奇跡を起こした男に、並々ならぬ興味を抱いたのだ。
同じ立場に立ったなら、どんな手で訓練宇宙船『VU-011』を救えただろうか、部下を守れただろうかと多くの士官が自問した。
それゆえに。
リュウの行動やレイの取った手段について、シモンズ少将だけでなく、特殊部隊を率いるチェイスも鋭い質問を投げかけた。
リュウはどんな意地悪な質問にも正直に答えた。脅すような言葉にひるみもせず、最後まで堂々と胸を張っていた阿刀野リュウは、それだけでも評価を受けるに値した。
3人とも顔に出すまねはしないが、尋問が終わる頃には、できるならこの男を自分の部署に、部下に欲しいと思ったくらいだ。
ゲイリー・チェイスも阿刀野リュウに関心を持った。この男を特殊部隊にほしい。アレクセイの狙いはこの男なのだろうか。じっくり話してみなければ。
宇宙船の艦橋からボイスレコーダーが外され、必要部分の編集が始まる。さらに、リュウたちがくつろぐ士官歓談室に取り付けられた監視カメラが、隊員たちの一部始終を記録していたのである。
10数時間で、宇宙艦はセントラルに到着した。
リュウたちは休むひまもなく取り調べ待合室に連れて行かれた。そして、二室に分かれた取り調べ室へと、順に呼び入れられる。
罪を犯したわけではないのだが、待合室には重苦しい雰囲気が漂っていた。監視カメラが回っているだろうことを知っているので、誰も冗談さえ飛ばさない。
ひとり、またひとりと消えていき、下士官のエヴァが呼ばれるとリュウはひとりになった。ポツンと取り残された待合室。リュウはこの3日間の出来事を頭に再現する。
順調にいった離陸。何の問題もなかったはずだったのに、どこでミスをしたのだろうか。宇宙船の整備に俺も参加すればよかった。不可抗力のトラブルだと思ってもらえるだろうか。頭の中で時計がカチカチと時を刻む。
士官の制服をピシッときこなした男が待合室に入ってきたのは、リュウがいい加減待ちくたびれた頃だった。疲れがたまってソファに沈み込んでいたおのれを叱咤する。
「阿刀野リュウ、ついてきなさい」
「はい」
若い士官が先に立ち、隊員たちが呼ばれた部屋とは別の一室へと誘われる。ドアを軽くノックして、リュウを部屋に入れると士官はきちんと敬礼をして部屋を後にした。
中で3人の男が待っていた。
ひとりは見覚えがあった。フェンネルへ迎えに来てくれた宇宙艦の艦長である。確か、キャプテン・ブルックス。髪に白いものが混じり穏やかそうな表情をしている。救助に来てくれたとき、ひとことも責められなかった。
真正面の椅子に座っている壮年の男が、取り調べの責任者のようであった。襟章を見ると将校クラス、訓練生の自分にとっては雲の上の存在である。こんなことでもなければ、一生関わり合いにならなかったであろう。
そして、その将校の傍らに立っていたのが、まだ30代前後の若い男。エリート士官というやつだろうか。突き刺すような鋭い目をしていた。ゴツイというのではないが、鍛え上げた身体には余分な贅肉などひとかけらもない。危険な場面に身を置き慣れた男という印象を受けた。
その厳しい雰囲気に、鋭い目に、なぜか、ふわっと微笑むレイを思い出した。不思議なことにレイの方が目の前のこの男より冷酷な気がする。
「かけなさい」
椅子を指さして将校が言う。
レイならきっと、座らせてはくれないだろうなどとリュウはまだ余計なことを考えている。
しかし、口から出た言葉は存外にまともだった。怒らせてはいけない相手への対処の仕方は、十分に心得ているから。
「はい。ありがとうございます。ベルン士官訓練センターの阿刀野リュウです。このたびは、訓練宇宙船『VU-011』を破損し宇宙軍の手をわずらわせてしまいました。申し訳ありません」
椅子に座る前に謝った。そして、ついでのように、一番に言いたかったことを口にする。
「隊員はわたしの命令に従っただけで、罪はありません。すべてわたしの責任です」
罰するならわたしをとその目が訴えていた。
ほう~。若さに似合わずしっかりしている。
それが、リュウがエリート士官だと判断したゲイリー・チェイス少佐の、リュウに対する第一印象であった。
兵士というのは、上官の部屋に連れてこられると萎縮するものなのに、この訓練生、怖じ気づいていない。はったりか、それとも本当に肝が据わっているのか…。
「阿刀野! 訊かれもしないことを話すな。おまえは質問に応えるだけだ」
シモンズ少将が厳しい口調で叱責した。セントラルでも上層の将校である、さすがに視線の鋭さが違う。普段は下っ端の尋問など担当することなどないのに、この件に興味を抱いたのである。
「はい。申し訳ありません」
「キミは訓練生だが、訓練宇宙船『VU-011』ではキャプテンだったな」
「はい」
「キャプテンは乗っている宇宙船に関して全責任を負うということは、知っているな」
「はい」
「敵に襲われたり犯罪に巻き込まれたわけではなく、故意に訓練宇宙船を破損した」
じろりとリュウを睨みあげる。
「かなり厳しい尋問になるが、正直に答えるように。それから、わかっているだろうが、ほかのものからはすでに話を聞いている。事実を簡潔に述べてくれ」
リュウは何一つごまかすつもりはないし、辞めさせられることも覚悟しているので、ある意味気楽なものであった。まっすぐにシモンズ少将の目を見て返事をする。
「はい、わかりました」
「では、まず事の起こりから、順序立てて説明してくれ」
シモンズ少将はじめ、この場にいる3人はすでに事態を把握していた。ミラー越しに様子を見守る数人の士官たちも同じである。訓練宇宙船『VU-011』から回収したボイスレコーダーがすべての出来事を詳細に再現してくれたから。隊員たちの証言もほぼ一致していたから。
目の前に座る訓練生に、落ち度がないことは全員が承知していた。
宇宙船の破損程度でよく生きて帰ってこられたな、というのが一致した見解である。
だが、しかし。
シモンズ少将も、ミラー越しに見守る士官たちにも、腑に落ちない点があった。
どうしてこんな事態が起こったのかということもあるが。あるものは、一介の訓練生でしかないリュウが取った指揮の手腕に驚いた。あるものはリュウの判断力、統率力に感心した。そして多くのものが、ボイスレコーダーの中でレイと呼ばれた男に、奇跡を起こした男に、並々ならぬ興味を抱いたのだ。
同じ立場に立ったなら、どんな手で訓練宇宙船『VU-011』を救えただろうか、部下を守れただろうかと多くの士官が自問した。
それゆえに。
リュウの行動やレイの取った手段について、シモンズ少将だけでなく、特殊部隊を率いるチェイスも鋭い質問を投げかけた。
リュウはどんな意地悪な質問にも正直に答えた。脅すような言葉にひるみもせず、最後まで堂々と胸を張っていた阿刀野リュウは、それだけでも評価を受けるに値した。
3人とも顔に出すまねはしないが、尋問が終わる頃には、できるならこの男を自分の部署に、部下に欲しいと思ったくらいだ。
ゲイリー・チェイスも阿刀野リュウに関心を持った。この男を特殊部隊にほしい。アレクセイの狙いはこの男なのだろうか。じっくり話してみなければ。
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