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絡まる
しおりを挟む「あ…ひぅ……は、はぁ…んぁあっ!」
「ん、またイッた?もうほとんどでてないな。」
あれからどれくらいの間こうしているのか。働かない頭でも青嵐の美しい瞳をとらえ、愛しさが溢れ出るからきっとまだ日にちは変わっていない。愛おしそうに僕の屹立を撫でる青嵐をぼんやりと見つめつつそんなことを考える。
「考え事?余裕だな?」
「ひっ…ま、ってせいら…ん!!ひぁぁあ!!」
気づけば近くにあった青嵐の瞳は鋭く光り、もう何度も擦られては快楽を引き出されてきた場所を撫で上げる。加えてすっかり性感帯となった胸の飾りも刺激されれば、それだけで体は面白いように反応し、視界を白く染める。それからまた焦らすように腹や脇、首筋を撫でられ、その小さな刺激も体を高めるのには充分であった。
「も…はぁ……もぉ…むり…」
「何言ってんだ?これからだぜ、緑雨」
限界をすでに超えているというのに返されたのは無情な一言。少し息は上がっているがほとんど変わらない青嵐の姿を捉えて絶望的な気持ちになる。どうやらそれが顔に出ていたようで今まで何を言っても止まらなかった青嵐の動きが鈍くなり、そっと頬に手が添えられる。
「…怖いか?」
「ん…せい…ら、ん…」
突然添えられた大きく暖かな手のひらに無意識にすり寄る。優しく撫でられ、先程までの恐怖はすでに消え失せた。自分でもなんて単純なんだと頭を抱えたくなるが、惚れた弱みである。普段は凛々しく強いまなざしであるのに、一転、急に迷子になったような弱い光を湛えていた。今日は青嵐の色々な表情を見つけられて自然と笑みがこぼれる。
「せいらん…こわく、ない…から、手、にぎって…?」
「…緑雨…」
この暖かい温もりを手放したくなくて、そんなことを言う。今日が終われば、この温もりも、さまざまな色を移す美しい瞳も、仕方がないなと笑う顔も、すべて、忘れてしまう。チクリとした胸の痛みに気づかないふりをしてそれでも笑みを作り、青嵐を見つめる。青嵐は静かに僕の右手に左手を絡めた。指と指が絡み合い、顔に熱が集まって鼓動が高鳴る。幸せというのはこんな感じかとふと考える。
「お前が何を思ってるのかわからないなんてこと、なかったのにな」
「…?」
「いつから変わっちまったんだろうな」
「ん…っぅ?!」
青嵐の言葉を必死に理解しようとすると、遮るように肌を撫でられる。徐々に下がる手のひらに消えかけていた情欲の火がゆらりと点りだし無意識に腰が小さく揺れる。青嵐の手は下腹から足の付け根、そして自分でも触ることのない秘部へ迷いなく進み、ほとんど抵抗なくするりと指が入って行く。
「…ぃっ!」
「痛い?」
「いっ…た……」
どうにか止めてほしくてそう告げると、お前は相変わらず嘘が下手だなと笑われた。そうなのだ。驚くほどに痛みはなく、ただ、すこしの圧迫感に違和感…それと青嵐にそんな場所を触られているという羞恥心に苛まれただけであった。だけと言っても僕にとっては大きなことで、ただそれを考える理性が僅かばかりしか残っていないことが問題であった。
「弛緩の魔法を使ってるんだ。痛めつけるのは趣味じゃないし。人間は快楽に弱いっていうからな」
「……ん…ひぅ…なんで…き…もちぃ、?」
青嵐の言葉は耳に入ってこず、ただ新たな場所からのどうしようもない快感に翻弄されることしかできなかった。こんな場所が感じるなんて知らなかったし、知ることもなかっただろうし、知りたくもなかった!ぐるぐるとまわる頭は熱に浮かされて力の入れ方を見誤る。先程まで強く締まっていた場所は一瞬緩み、この街で一番腕の立つ青嵐は憎らしいほどにそのタイミングを確実にとらえた。
「…うぁ…!」
指は二本に追加され、我が物顔で僕のナカを擦る。擦り付けるようにぐるりと一回転されればわかりやすい快感が全身を駆け巡る。これ、本当に危険だ。
「まっ……ん、ひぁ…!…ぁ…ぅんん!!」
「気持ちいいか?緑雨?」
「きもち……きもちぃ…か、らぁ…んぅ……ぁ…ぁあ…ん!」
繫がれた右手に力を込めるとその分強く握られ、嬉しくて後ろを締めてしまうことで、青嵐の大きな長い指が自分のナカに埋まっているということをありありと感じさせられる。青嵐の指は何かを探るように動き回っているようだが、どこを触られても反応する僕の体はもうキャパオーバーである。
「とま…って…っき、もちぃ…せぃ…らんんぅ!ひぃ?!そこ…ぁ…だめ…だめぇえ!!」
「お、ここか」
青嵐の指が擦った場所は一撫でされただけでありえないほどの衝撃だった。先程までの快感は生ぬるかったようで、脳天を突き刺すほどの快感が体中を駆け巡る。僕のお尻は一体どうなってしまったのか。青嵐は僕が落ち着くのを少し待ってくれているのか、とても感じる場所を避けて指が止まった。ただ指はナカに入ったままで、呼吸をするだけでもじわじわと快感が広がっていく。
「…んっ……はぁ…」
吐く息は熱く、高められた体も熱い。ふと下を見るとピンとそそりたつ胸の飾りが触って欲しそうにつややかに光る。それが無性に恥ずかしくて、またナカを締めてしまう。その様子をじっと見つめていた青嵐は、タイミングよく先程の場所を擦り上げる。
「…ぅ…ひぁあああ…!!」
「自分の乳首見て感じてんの?エロくてかわいいな、緑雨」
耳元で吐息交じりに囁かれた言葉は僕の羞恥心を煽り、快感を増幅する。
「健気なこっちも触ってやろうな」
「やめっ…んぅう…ぁ…はぁ…!」
強く感じるナカは変わらず擦られ、押され、揉みこまれ。加えて乳首を口に含まれる。
じゅぷじゅぷ…くりゅ…こりっ…
「んひぅ……ぁあっ…ひっ…あ………」
耳をふさぎたくなるような淫猥な音が、消して広くない部屋に響く。僕の声とは思えないほどの甘い声。青嵐の熱を持った瞳と吐息。狂ったように鳴り響く心臓に、止まらない快感。触られていないのに痛いほど立ち上がった屹立は触れ合う青嵐の服に無意識に擦り付けて甘い快感を得てしまっていた。
「っは……はしたないな、緑雨?」
「んはぁ……ひっ……つ、らいの…イきたぁ……」
「あぁ、辛いな。でもこっちはおあずけだ」
「やっ……ぁっ…んひぁっ……」
青嵐が体を起こしたことで刺激を取り上げられた体は弱く震える。それから激しくナカを擦られ、確実に感じる場所を捏ねられる。イきたい。でも、後ろだけじゃ…
「ひぅ……そ、こだけじゃ…んっ…」
「イけるよ。緑雨。もっと集中しろ」
「んっ……んぅ……」
もどかしさに溢れる涙が視界を歪める。脳内を占めるのは、イきたい。それだけだった。目を閉じ、青嵐の言う通り集中する。無意識にナカに力が入り、青嵐の指を締め付けると同時に唇に……何かが触れた。
「んっ……ぅ?」
柔らかい感触につい目を開けると、ぼやけた景色に美しい緑が飛び込んできた。驚きに薄く開いた歯と歯の隙間から熱い塊が流れ込んできた。青嵐の舌だ。それから温かな舌は僕の舌を優しく撫で、その刺激に肌が泡立つ。
…もしかして、キス、されてる…?
理解したとたん一瞬にして赤くなった顔を見られたのか、青嵐の美しい瞳が柔らかく弧を描く。あぁ、人って瞳だけで笑えるんだ…なんてことをぼんやりと思いつつ、一拍遅れてきた嬉しさに、体は駆け上り、あれだけ燻っていた快感がはじけ飛ぶ気配がした。
「んぅん……ん゛っんん……!!」
イった後も優しく舌を絡められ、口内を何度も撫でられた。だんだんと薄くなる酸素でぼんやりした頭は、青嵐の舌が動くだけで快感を捉え、ずっと軽くイっているような状態だった。やっと離された時には必死で空気を取り込んで、びりびりと痺れる舌と甘い快感に酔いしれていた。
「よくイけたな、緑雨」
そういって笑う青嵐は今まで見た中で一番美しい顔をしていた。
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