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第一一八話 シャルロッタ 一五歳 知恵ある者 〇八
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——白く輝く閃光が収まった時、銀色の髪を持つ戦乙女が膝を着いてゆっくりと地面へと倒れるのが見えた……それまで無謬の強さを誇っていた彼女の突然の異変に、心臓が掴まれた様な恐怖を感じる。
「シャルロッタ様……? シャルロッタ様ああああああッ!」
敬愛するシャルロッタが崩れ落ちたのを見てインテリペリ辺境伯家の侍女頭マーサ・オアシスは幻獣ガルムの結界が解かれると同時に居ても立ってもいられなくなり彼女の元へと走り出す。
ユルはそれまで張り詰めていた結界の維持で相当に疲労したようで、大きなため息をついて地面に伏せてゼエゼエ、と荒い息を何度も吐いている。
先ほどまで煌々と輝いていた尻尾の炎も消滅しており、かなりの力を消費してしまったことがはっきりとわかる状況だ。
マーサが走り出すのを見て、慌ててリリーナもシャルロッタの元へと駆け出す……何か様子がおかしい、あの魔人は姿形も見えず、巨大なゴーレムも姿が消えており、すでに倒されたと思ってもまだ危険が残っているかもしれないのだから。
「ま、待ちなさい! まだ危な……ああ、もうっ!」
走り出していくマーサとリリーナを見ながらエルネットは少し現実感のない光景に、背筋が寒くなるような気持ちで目を向けた。
先ほどシャルロッタと知恵ある者が同時に放った大魔法の威力を物語るかのように地面が抉れ巨大なクレーターが出現している。
自分たちが冒険者として学んだことや、魔法ではこれほどの威力を出せるようなものは噂では存在していたが、実際に目にしたことはない……地形を変えてしまうほどの威力を持つ魔法の数は少ないはずだ。
だが、彼女が放った魔法は明らかにそのどれにも該当しない、独自の体系に基づくものであることは明らかだった……そしてゴーレムが放ったものも異質で、この世界には存在しないもののように見えたのだ。
「な、なんて威力の……これが魔法なのか……?」
「凄まじいな……悪魔の力も恐ろしかったけど、シャルロッタ様は終始相手を圧倒していた……最強という言葉がこれほど似合うお方はいない……」
「エルネット! そんなことよりシャルロッタ様の様子がおかしい!」
絶句するデヴィットと呆然とするエルネットに、少し焦った表情でリリーナが叫ぶ……マーサは地面に崩れ落ちたシャルロッタを抱えて必死に呼びかけているが、彼女は全く反応しようしとしない。
エルネット達は慌ててマーサ達のところへと小走りに走ると、目を開けないシャルロッタを見つめる……彼女の胸は軽く上下しているため息はある、その事実を見てほんの少しだけホッとした気分になるが、マーサが必死に呼びかけても彼女は反応せずに目を閉じたままだ。
「シャルロッタ様……?! ああ、私が……お嬢様を怪物だなんて思わなければ……目を開けてください……!」
「……マーサ殿安心せよ、主人は疲れて寝ているだけだ、彼女の能力は規格外だが体はそれに追いついていない」
息を整えたユルがゆっくりと立ち上がると、のそのそと彼らの元へとやってくると、愛する主人の顔を軽く舌で舐めた後に深くため息をついた。
安心しろとは言っても彼自身も確かめるまでどうなっているかわからなかったのだろう、主従契約を結んだ魔物は主人の死に呼応してその命を散らすと言われている。
本当にシャルロッタが危なければユルもその身が危ない……先ほど深くため息をついたのは主人に命の危険がないと理解できたからだろう。
「……で、でもどうして呼びかけに目を醒さないのですか……」
「……おそらく先ほどの魔法、あの負担が相当に高かったのでしょう……我もシャルがその能力をフルに発揮したところは見ておりませぬ故それ以上はわかりかねます」
ユルは心配そうに鼻を鳴らすと、もう一度ため息をつく……他の者にはわからないが、今ユルの全身に強い倦怠感が襲っている。
そしてシャルロッタが目覚めないのと同じように、彼の能力も強く制限がかかっている……以前同じような状況になったことがあるがそれに似た感覚、まるで無理やり能力を封印されているかのような制約を感じている。
今は彼女を休ませるしかないが……あの知恵ある者がまだ生きていれば全員が危険に陥る可能性がある。
「エルネット殿……シャルは我とマーサ殿で見ます故、あの怪物がいないかどうかだけ確認をお願いします」
「あ、ああ……わかった、みんな心配だろうがまずは危険がないかどうか確認しよう」
リーダーの言葉に「赤竜の息吹」メンバーは頷くと急いでクレーターや、その周りへと散らばっていく……エルネットはマーサの腕の中で目を閉じたままのシャルロッタを見てほんの少しだけ心配そうな表情を浮かべたが、すぐに顔を引き締めると走ってその場を離れていく。
先ほどまでの戦いの喧騒から一気に虫の羽音や、小動物が動く音が聞こえてくる……耳が慣れてきたのか、とユルは重くなっていく体を再び地面へと伏せてホッと息を吐く。
エルネット達にはああ言ったが、混沌の眷属の気配は付近からは消えている……鼻をつくような少し嫌悪感を感じる血の匂いはあたりに充満しているものの、消滅したかもしくはすでに逃げたかどちらかだろう。
「……どちらにせよ我が主人の能力は凄まじい……お仕えできるのは光栄なことなのだ……少しだけ眠い……」
「ユ、ユル?」
マーサが隣にいたユルをみてギョッとした顔を浮かべる……ユルは眠るようにじわじわと影の中へと沈み込んでいっているからだ……彼女には理解できていなかったがシャルロッタの魔力が尽き、回復のための深い睡眠を必要としたことでその影響がユルにも出始めている。
とぷん、と軽い音を立てて幻獣ガルムの姿がその場から消え失せる……死ではなく主人と共に深い眠りにつくためだ。
だがマーサは魔法使いではなく、幻獣と契約者の制約など知るわけがない、突然ユルが影に沈んで消えてしまったことで、焦って地面へと手を伸ばすがそこには硬い土の感触だけしか残っていなかった。
「ま、待って……! シャルロッタ様を置いていかないで……!」
マーサの叫びも虚しく……辺りには静寂と小さな虫の鳴き声が響くだけになっている……風が吹くと近くにあった草木が揺れてガサッ! と少し大きめの音が響き彼女は恐怖と驚きから大きく身を震わせる。
心臓の音が聞こえる……これは自分の心臓の音だ、と震える手でシャルロッタの体を抱き寄せる、あれほどまで強かった彼女が今自分の腕の中で意識を失っている。
自分が抱きしめているものが何かはわからない、怪物かもしれない……だけどそれ以上にこの人を守る、お世話をするというのが彼女に与えられた仕事なのだから、それを全うしなければいけない。
「だ、大丈夫ですよ……私が守ります……命に変えても……」
「……先ほどの強大な魔力はお前か?」
いきなり背後から声をかけられてマーサは飛び上がりそうなくらいに驚いたが、すぐにシャルロッタを庇うように腕の中へと隠すと必死に這いずってその声から離れるために歩き出す。
だが女性の力で動かない人間を抱えて歩けるわけがない……彼女はすぐに転んでしまい、必死にシャルロッタの顔を庇って地面をゴロゴロと転がってしまった。
「お、おい……まて……」
「……お嬢様には、お嬢様には指一本触れさせないっ! 殺すのは私だけにしなさいっ!」
必死に叫び声を上げたマーサが顔を上げると、そこには葉のような緑色の髪に切長のアーモンド型をした青い瞳に、先端が尖った大きな耳を持つ不思議な人物がキョトンとした顔で彼女を見つめていた。
その手には樹木を加工して作られたであろう弓と矢が握られており、動物の皮を鞣して作られたであろう革鎧を身に纏った森に住む亜種族、男エルフの姿があった。
彼は困ったように後ろに立っているもう一人の枯葉のような赤い髪を持つ女エルフに視線を送るが、後ろに立っている彼女は油断なく弓を構えてマーサの顔を狙いつつ男エルフへと話しかけた。
「先ほどの魔力……魔王と言ってもおかしくない凄まじいものでした、そして地面に穿ったこの大穴……この弱そうな女……いや、その銀髪の女が魔王でしょうか?」
「お、お嬢様は魔王なんかじゃ……」
「お嬢様? その女は人間の王族か何かか? なぜ寝ている」
「し、失礼な! このお方はお疲れになられて……シャルロッタ・インテリペリ……イングウェイ王国インテリペリ辺境伯家のご令嬢その人ですッ!」
マーサの言葉に二人のエルフは困った様に顔を見合わせると、顔を横に振ってから黙って矢を弦から外して口元に指を当てると、何かの動物の鳴き声を真似したものなのか不思議な声を上げた。
その声に反応して、付近から同じ声が順々に響き渡る……近くにあった森の中から、複数人のエルフと植物の蔓で縛り上げられたエルネット達「赤竜の息吹」が彼らに抱えられて姿を現した。
「お、おい! 俺たちは何にもしていないだろ! なんでいきなり……!」
「話を聞きなさいよ! この耳長野郎ッ! てめえ、変なところ触るなクソがッ!」
エルネットとリリーナは自分を抱えているエルフ達に悪態をついて騒いでいるが、エミリオとデヴィットは魔法か何かで眠らされているのか、ぴくりとも動かないが生きているようで顔色は悪くない。
だがなんとか全員が生きていることにホッとした気分になるが、マーサの首筋に切れ味の良さそうな小剣が当てられたことで息を呑む。
音もなく先ほどの赤髪の女エルフが彼女の背後に移動していたのだ……すぐに殺さないのは、いつでもお前など殺せるという意思表示なのだが、マーサはカタカタと歯を慣らしつつも必死に叫びそうになる自分を抑える。
緑髪の男エルフは少しため息をつくと、エルネットとマーサを交互に見ながら表情を変えずに彼らに宣言した。
「……どちらにせよ君達が何者なのかゆっくり尋問させてもらおう……来てもらうぞ私たちの住処である蒼き森へと」
「シャルロッタ様……? シャルロッタ様ああああああッ!」
敬愛するシャルロッタが崩れ落ちたのを見てインテリペリ辺境伯家の侍女頭マーサ・オアシスは幻獣ガルムの結界が解かれると同時に居ても立ってもいられなくなり彼女の元へと走り出す。
ユルはそれまで張り詰めていた結界の維持で相当に疲労したようで、大きなため息をついて地面に伏せてゼエゼエ、と荒い息を何度も吐いている。
先ほどまで煌々と輝いていた尻尾の炎も消滅しており、かなりの力を消費してしまったことがはっきりとわかる状況だ。
マーサが走り出すのを見て、慌ててリリーナもシャルロッタの元へと駆け出す……何か様子がおかしい、あの魔人は姿形も見えず、巨大なゴーレムも姿が消えており、すでに倒されたと思ってもまだ危険が残っているかもしれないのだから。
「ま、待ちなさい! まだ危な……ああ、もうっ!」
走り出していくマーサとリリーナを見ながらエルネットは少し現実感のない光景に、背筋が寒くなるような気持ちで目を向けた。
先ほどシャルロッタと知恵ある者が同時に放った大魔法の威力を物語るかのように地面が抉れ巨大なクレーターが出現している。
自分たちが冒険者として学んだことや、魔法ではこれほどの威力を出せるようなものは噂では存在していたが、実際に目にしたことはない……地形を変えてしまうほどの威力を持つ魔法の数は少ないはずだ。
だが、彼女が放った魔法は明らかにそのどれにも該当しない、独自の体系に基づくものであることは明らかだった……そしてゴーレムが放ったものも異質で、この世界には存在しないもののように見えたのだ。
「な、なんて威力の……これが魔法なのか……?」
「凄まじいな……悪魔の力も恐ろしかったけど、シャルロッタ様は終始相手を圧倒していた……最強という言葉がこれほど似合うお方はいない……」
「エルネット! そんなことよりシャルロッタ様の様子がおかしい!」
絶句するデヴィットと呆然とするエルネットに、少し焦った表情でリリーナが叫ぶ……マーサは地面に崩れ落ちたシャルロッタを抱えて必死に呼びかけているが、彼女は全く反応しようしとしない。
エルネット達は慌ててマーサ達のところへと小走りに走ると、目を開けないシャルロッタを見つめる……彼女の胸は軽く上下しているため息はある、その事実を見てほんの少しだけホッとした気分になるが、マーサが必死に呼びかけても彼女は反応せずに目を閉じたままだ。
「シャルロッタ様……?! ああ、私が……お嬢様を怪物だなんて思わなければ……目を開けてください……!」
「……マーサ殿安心せよ、主人は疲れて寝ているだけだ、彼女の能力は規格外だが体はそれに追いついていない」
息を整えたユルがゆっくりと立ち上がると、のそのそと彼らの元へとやってくると、愛する主人の顔を軽く舌で舐めた後に深くため息をついた。
安心しろとは言っても彼自身も確かめるまでどうなっているかわからなかったのだろう、主従契約を結んだ魔物は主人の死に呼応してその命を散らすと言われている。
本当にシャルロッタが危なければユルもその身が危ない……先ほど深くため息をついたのは主人に命の危険がないと理解できたからだろう。
「……で、でもどうして呼びかけに目を醒さないのですか……」
「……おそらく先ほどの魔法、あの負担が相当に高かったのでしょう……我もシャルがその能力をフルに発揮したところは見ておりませぬ故それ以上はわかりかねます」
ユルは心配そうに鼻を鳴らすと、もう一度ため息をつく……他の者にはわからないが、今ユルの全身に強い倦怠感が襲っている。
そしてシャルロッタが目覚めないのと同じように、彼の能力も強く制限がかかっている……以前同じような状況になったことがあるがそれに似た感覚、まるで無理やり能力を封印されているかのような制約を感じている。
今は彼女を休ませるしかないが……あの知恵ある者がまだ生きていれば全員が危険に陥る可能性がある。
「エルネット殿……シャルは我とマーサ殿で見ます故、あの怪物がいないかどうかだけ確認をお願いします」
「あ、ああ……わかった、みんな心配だろうがまずは危険がないかどうか確認しよう」
リーダーの言葉に「赤竜の息吹」メンバーは頷くと急いでクレーターや、その周りへと散らばっていく……エルネットはマーサの腕の中で目を閉じたままのシャルロッタを見てほんの少しだけ心配そうな表情を浮かべたが、すぐに顔を引き締めると走ってその場を離れていく。
先ほどまでの戦いの喧騒から一気に虫の羽音や、小動物が動く音が聞こえてくる……耳が慣れてきたのか、とユルは重くなっていく体を再び地面へと伏せてホッと息を吐く。
エルネット達にはああ言ったが、混沌の眷属の気配は付近からは消えている……鼻をつくような少し嫌悪感を感じる血の匂いはあたりに充満しているものの、消滅したかもしくはすでに逃げたかどちらかだろう。
「……どちらにせよ我が主人の能力は凄まじい……お仕えできるのは光栄なことなのだ……少しだけ眠い……」
「ユ、ユル?」
マーサが隣にいたユルをみてギョッとした顔を浮かべる……ユルは眠るようにじわじわと影の中へと沈み込んでいっているからだ……彼女には理解できていなかったがシャルロッタの魔力が尽き、回復のための深い睡眠を必要としたことでその影響がユルにも出始めている。
とぷん、と軽い音を立てて幻獣ガルムの姿がその場から消え失せる……死ではなく主人と共に深い眠りにつくためだ。
だがマーサは魔法使いではなく、幻獣と契約者の制約など知るわけがない、突然ユルが影に沈んで消えてしまったことで、焦って地面へと手を伸ばすがそこには硬い土の感触だけしか残っていなかった。
「ま、待って……! シャルロッタ様を置いていかないで……!」
マーサの叫びも虚しく……辺りには静寂と小さな虫の鳴き声が響くだけになっている……風が吹くと近くにあった草木が揺れてガサッ! と少し大きめの音が響き彼女は恐怖と驚きから大きく身を震わせる。
心臓の音が聞こえる……これは自分の心臓の音だ、と震える手でシャルロッタの体を抱き寄せる、あれほどまで強かった彼女が今自分の腕の中で意識を失っている。
自分が抱きしめているものが何かはわからない、怪物かもしれない……だけどそれ以上にこの人を守る、お世話をするというのが彼女に与えられた仕事なのだから、それを全うしなければいけない。
「だ、大丈夫ですよ……私が守ります……命に変えても……」
「……先ほどの強大な魔力はお前か?」
いきなり背後から声をかけられてマーサは飛び上がりそうなくらいに驚いたが、すぐにシャルロッタを庇うように腕の中へと隠すと必死に這いずってその声から離れるために歩き出す。
だが女性の力で動かない人間を抱えて歩けるわけがない……彼女はすぐに転んでしまい、必死にシャルロッタの顔を庇って地面をゴロゴロと転がってしまった。
「お、おい……まて……」
「……お嬢様には、お嬢様には指一本触れさせないっ! 殺すのは私だけにしなさいっ!」
必死に叫び声を上げたマーサが顔を上げると、そこには葉のような緑色の髪に切長のアーモンド型をした青い瞳に、先端が尖った大きな耳を持つ不思議な人物がキョトンとした顔で彼女を見つめていた。
その手には樹木を加工して作られたであろう弓と矢が握られており、動物の皮を鞣して作られたであろう革鎧を身に纏った森に住む亜種族、男エルフの姿があった。
彼は困ったように後ろに立っているもう一人の枯葉のような赤い髪を持つ女エルフに視線を送るが、後ろに立っている彼女は油断なく弓を構えてマーサの顔を狙いつつ男エルフへと話しかけた。
「先ほどの魔力……魔王と言ってもおかしくない凄まじいものでした、そして地面に穿ったこの大穴……この弱そうな女……いや、その銀髪の女が魔王でしょうか?」
「お、お嬢様は魔王なんかじゃ……」
「お嬢様? その女は人間の王族か何かか? なぜ寝ている」
「し、失礼な! このお方はお疲れになられて……シャルロッタ・インテリペリ……イングウェイ王国インテリペリ辺境伯家のご令嬢その人ですッ!」
マーサの言葉に二人のエルフは困った様に顔を見合わせると、顔を横に振ってから黙って矢を弦から外して口元に指を当てると、何かの動物の鳴き声を真似したものなのか不思議な声を上げた。
その声に反応して、付近から同じ声が順々に響き渡る……近くにあった森の中から、複数人のエルフと植物の蔓で縛り上げられたエルネット達「赤竜の息吹」が彼らに抱えられて姿を現した。
「お、おい! 俺たちは何にもしていないだろ! なんでいきなり……!」
「話を聞きなさいよ! この耳長野郎ッ! てめえ、変なところ触るなクソがッ!」
エルネットとリリーナは自分を抱えているエルフ達に悪態をついて騒いでいるが、エミリオとデヴィットは魔法か何かで眠らされているのか、ぴくりとも動かないが生きているようで顔色は悪くない。
だがなんとか全員が生きていることにホッとした気分になるが、マーサの首筋に切れ味の良さそうな小剣が当てられたことで息を呑む。
音もなく先ほどの赤髪の女エルフが彼女の背後に移動していたのだ……すぐに殺さないのは、いつでもお前など殺せるという意思表示なのだが、マーサはカタカタと歯を慣らしつつも必死に叫びそうになる自分を抑える。
緑髪の男エルフは少しため息をつくと、エルネットとマーサを交互に見ながら表情を変えずに彼らに宣言した。
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