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第二二一話 シャルロッタ 一六歳 煉獄 一一
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——目の前で不気味な姿をした怪物と、美しい銀色の髪を靡かせながら接近戦を挑みかける戦乙女の戦いは続いていた。
「……狂ってるな、あれは……戦いの愉悦という狂気に飲まれた女か? いや単なる阿呆か?」
トカゲを無理やり進化させたような外見と触手のような手、そして下半身は四足歩行獣という複雑な造形をした怪物……シェルヴェンは先程まで共に歩んでいたシャルロッタ・インテリペリの獰猛すぎる戦闘方法に呆れと恐れの両方を抱いてじっと見つめている。
自らの肉体が粉砕されることを厭わず、魔力を回復のみに絞って運用し即時肉体を修復……修復と攻撃時に破壊される肉体の痛みに耐えながらゾルディアを殴りつけている。
人間は訓練されたとしても肉体が破壊される痛みに耐えることなど耐えられようがない……だが現に目の前のシャルロッタは笑みを浮かべたまま殴り合いを演じているのだ。
「はっはっはーっ! この程度ですの?!」
「愚かな! 修復に気を取られて隙だらけだ!」
破損した肉体を修復するには莫大な魔力を流し込み、さらには寸分違わず再生するためかなりの集中力が必要とされる。
治癒の奇跡が一般的に神の御業とされるのは、その莫大な魔力を人間だけでは賄うことが難しく、神格を持つものが助力をしているからだと言われる。
実際に治癒魔法に相当する魔法技術なども開発はされているが、熟練度と膨大な魔力を消費することで術者本人にも恐ろしいまでの疲労、ひどい時には昏倒してしまうこともある。
欠損部位の修復に多大な時間をかけるのはそれだけ困難な技術であるからだ……だが、目の前の少女はまるで損傷などなかったかのように瞬時に修復を行なっている。
「ぐ……それは治癒魔法などではないな?! 現に修復の速度が早すぎる!」
「御名答♩ でもたね明かしはお捻りがないと無理ですわよ?!」
おそらくあれは治癒の奇跡や魔法に相当するものではなく、文字通り元に戻しているだけなのだろう……破壊された部位を修復し元に戻す際には、凄まじい激痛と戦う必要がある。
人間にあの修復を行うと、肉体が元に戻ろうとする際の激痛で悪ければショック死するくらいの痛みが発生するだろう。
それは二重の激痛に耐えているということだ……その時点ですでに人間ではない、神格を得てもおかしくない存在ということなのだ。
シャルロッタ・インテリペリという少女が何者なのか、むしろ謎が深まった気がしてシェルヴェンは唸り声を上げる。
「……恐ろしい魂が存在したものだな……」
「魔法が効かないなら殴れば解決ッ! これは人間界じゃジョーシキですわよ!」
「……巨大魔獣並みの鈍覚か? どちらにせよ人間に成し得ぬ対応だな」
シェルヴェンが興味深く二人を観察している中、シャルロッタとゾルディアの戦いは佳境を迎えつつあった。
一瞬の隙を突かれたシャルロッタの腹部を、ゾルディアが振るう魂砕きによって脇腹を打ち砕れると、脆い人間の肉体が大きく抉れ内臓ごと吹き飛ばし大穴を穿ち血液を撒き散らす。
だがその一撃で絶命するどころか、たちどころに彼女の肉体は修復されそのまま何事もなかったかのように剣を振るってゾルディアの肉体へと斬撃を叩き込む。
今の一撃は相当なダメージだったろうに、シャルロッタの表情は全く変わらず自信に満ち溢れ、戦いを楽しむかのように笑みが浮かんでいる。
「オラオラオラオラああっ!」
「ば、化け物め……!」
「見た目だけだったらアンタの方が十分化け物でしょ?!」
ゾルディアは表情を歪めて接近戦を挑んでくるシャルロッタを引き剥がそうと躍起になっているが……圧倒的に速度の勝るシャルロッタは距離を空けさせるものかとばかりに彼の懐に潜り込むと、自らの拳が粉砕されるのすら厭わずに打撃をゾルディアの肉体へと叩き込む。
グシャアアッ! という音と共に美しく整った指がへし折れ、血を撒き散らすが次の瞬間にはその欠損したはずの手が元通りに修復して更なる一撃が肉体へと叩き込まれるのだ。
だがなんとかゾルディアは彼女の腹部に蹴りを叩き込むと、ようやく距離を離すことに成功する……大きく肩で息をしたゾルディアと、着地と同時に対照的に悔しげな表情を浮かべたシャルロッタが睨み合う。
「……痛みを感じない、というのは嘘だな、現にお前の顔色は次第に悪くなってきている」
「はー?! それがどうしましたの? 御託はいいからかかってこいよハゲ!」
ゾルディアの言う通りよくよく観察してみれば、シャルロッタのこめかみには汗が流れ出し、先ほどよりも顔色は次第に悪くなってきている。
痛覚を鈍らせて無理やり修復をしたツケが回ってきているのか、ほんの少しだけ手に持つ光そのものと言える剣不滅の切先は揺れているような気がする。
だがあくまでもシャルロッタの表情は先程までと変わらない凶暴な笑みだ……あくまでも目の前にいるゾルディアを殺すためだけにじっと見つめて視線を外そうとしない。
「……ゾルディア、もういいのではないか?」
「ふん……言われるまでもないわ」
「……?」
シェルヴェンがゾルディアに声をかけると、彼はふう、と大きく息を吐くと手に持った魂砕きが姿を消し、ゾルディアはもうやらないとばかりにふらふらと両手を振って戦闘の意思がないことを伝える。
元々ゾルディアがやりたかったことはシャルロッタ自身の値踏み……一連の攻撃で死ぬようならそれで終わりだと考えていたものの、予想以上に強かったのは意外だったのだ。
それを見たシャルロッタは少し不満そうな表情を浮かべたが、どちらにせよもう戦えないとわかったのか諦めたようにため息をつくと、不滅を空間の狭間へと収納して軽く髪を掻き上げた。
「……ま、このくらいで許してあげなくてはね、わたくしとしては最後まで殺し合っても良かったんですのよ?」
「痩せ我慢も程々にしろ、確かにどう転ぶか分からなかったがお前のような小娘を殺すのは容易いことだ」
「はー?! なら続きをやってもいいんですのよ? ぶっ殺して差し上げますわ?」
「……いや、もういいから……ゾルディアもその辺にしておけ」
一度シャルロッタとゾルディアはお互いを見て睨み合うが、シェルヴェンが間に入って仲裁する動きを見せるとお互いの顔など見たくもないとばかりにそっぽを向いた。
実際あのまま継続した場合はどうなっただろうか? 魔法に対する絶対的な防御を持つゾルディアと、そのゾルディアを拳や蹴りで追い詰めていたシャルロッタ……どちらが勝ってもおかしくないな、とはシェルヴェンは思う。
だが、今はそれを続けさせるべきではない……そもそもシャルロッタをここへと案内したのは殺し合いをさせるためではないからだ。
「ゾルディア、火口への道を開けてやれるか?」
「ま、いいだろう……これだけの強さを持つものなら死にはすまい」
ゾルディアが何事かを唱えて軽く腕を振ると、彼の背後……遠くに見えている火山の方向へと一直線に伸びる道が生まれていく。
それまでと違い道は舗装されたように石畳が組まれ、まるで地面など関係ないかのように火口に向かって空中に伸びているのがわかる。
これは魔力を使って道を隠蔽していたのか、とシャルロッタが感心するようにそれを見ていると、ゾルディアはゆっくりとその道を鋏のような腕を使って指し示すと、彼女に向かって話しかけた。
「なぜ火口を守るか……それはこの煉獄からの再生が何を示しているかを話さなければならん」
「どう言うこと?」
「お前の世界にもあるだろ、破壊と再生を示す神話が……それが鍵なのだ」
破壊と再生の神話……炎により崩れ落ちた中より生まれいでる再生を象徴する巨大な鳥の伝承、火焔鳥と呼ばれる巨鳥の伝説はレーヴェンティオラ、マルヴァース共通でもある。
さらにはこの煉獄であっても同じことに違和感を覚えたのか、シャルロッタが訝しがるような表情を浮かべるのを見て、シェルヴェンが不思議そうな顔になる。
だがその表情を見たシャルロッタが軽く頭を振ると、苦笑いのような表情を浮かべて笑う。
「……気にしないでくださいまし、違和感を説明するのは難しいので」
「そうか? なら良いが……とにかく火焔鳥は煉獄にある火口に住んでいる、それを使ってお前は脱出するといい」
「急に優しくなりましたわね? 何か目的でも?」
「戦いぶりを見ていて思った、お前はここにいるべきではない……」
シェルヴェンとゾルディアはお互いを見てから納得したように頷くと、シャルロッタへと視線を戻すが……その笑顔は少し引き攣ったもので、表情をじっと見たシャルロッタはなんとなくだが、彼らの言いたいことがわかった気がした。
つまりこのままシャルロッタを煉獄に残しておくと、彼ら自身も彼女と何度も戦わなければいけないかもしれない。
それはそれで面倒なことも多いのだろう……好戦的な彼女自身も大人しく黙っていることは少ないのだから、ある意味この二名の判断能力はそれなりに高かった。
「……面倒だからでてけって話ね?」
「そうは言っていない、決して面倒とかではなく、我らも仕事があるのでな……」
「まあ、そう言うことにしておいてあげますわ」
不満げなシャルロッタの視線を直視しないようにシェルヴェンはそっぽを向いて答える……つまりはまあそう言うことなのだろう。
はっきりと言わないだけ彼らはまともな性格をしているとも言えるが……そんな二人をジトっとした目で見つめた後、軽くため息をついたシャルロッタは頭を掻いてから、お手上げと言わんばかりに肩をすくめる。
そして彼女は納得したと判断してホッと息を吐く二人に対して、さっぱりしたとばかりに笑顔で話しかけた。
「じゃあ火口までの道、案内してくださいましね?」
「……狂ってるな、あれは……戦いの愉悦という狂気に飲まれた女か? いや単なる阿呆か?」
トカゲを無理やり進化させたような外見と触手のような手、そして下半身は四足歩行獣という複雑な造形をした怪物……シェルヴェンは先程まで共に歩んでいたシャルロッタ・インテリペリの獰猛すぎる戦闘方法に呆れと恐れの両方を抱いてじっと見つめている。
自らの肉体が粉砕されることを厭わず、魔力を回復のみに絞って運用し即時肉体を修復……修復と攻撃時に破壊される肉体の痛みに耐えながらゾルディアを殴りつけている。
人間は訓練されたとしても肉体が破壊される痛みに耐えることなど耐えられようがない……だが現に目の前のシャルロッタは笑みを浮かべたまま殴り合いを演じているのだ。
「はっはっはーっ! この程度ですの?!」
「愚かな! 修復に気を取られて隙だらけだ!」
破損した肉体を修復するには莫大な魔力を流し込み、さらには寸分違わず再生するためかなりの集中力が必要とされる。
治癒の奇跡が一般的に神の御業とされるのは、その莫大な魔力を人間だけでは賄うことが難しく、神格を持つものが助力をしているからだと言われる。
実際に治癒魔法に相当する魔法技術なども開発はされているが、熟練度と膨大な魔力を消費することで術者本人にも恐ろしいまでの疲労、ひどい時には昏倒してしまうこともある。
欠損部位の修復に多大な時間をかけるのはそれだけ困難な技術であるからだ……だが、目の前の少女はまるで損傷などなかったかのように瞬時に修復を行なっている。
「ぐ……それは治癒魔法などではないな?! 現に修復の速度が早すぎる!」
「御名答♩ でもたね明かしはお捻りがないと無理ですわよ?!」
おそらくあれは治癒の奇跡や魔法に相当するものではなく、文字通り元に戻しているだけなのだろう……破壊された部位を修復し元に戻す際には、凄まじい激痛と戦う必要がある。
人間にあの修復を行うと、肉体が元に戻ろうとする際の激痛で悪ければショック死するくらいの痛みが発生するだろう。
それは二重の激痛に耐えているということだ……その時点ですでに人間ではない、神格を得てもおかしくない存在ということなのだ。
シャルロッタ・インテリペリという少女が何者なのか、むしろ謎が深まった気がしてシェルヴェンは唸り声を上げる。
「……恐ろしい魂が存在したものだな……」
「魔法が効かないなら殴れば解決ッ! これは人間界じゃジョーシキですわよ!」
「……巨大魔獣並みの鈍覚か? どちらにせよ人間に成し得ぬ対応だな」
シェルヴェンが興味深く二人を観察している中、シャルロッタとゾルディアの戦いは佳境を迎えつつあった。
一瞬の隙を突かれたシャルロッタの腹部を、ゾルディアが振るう魂砕きによって脇腹を打ち砕れると、脆い人間の肉体が大きく抉れ内臓ごと吹き飛ばし大穴を穿ち血液を撒き散らす。
だがその一撃で絶命するどころか、たちどころに彼女の肉体は修復されそのまま何事もなかったかのように剣を振るってゾルディアの肉体へと斬撃を叩き込む。
今の一撃は相当なダメージだったろうに、シャルロッタの表情は全く変わらず自信に満ち溢れ、戦いを楽しむかのように笑みが浮かんでいる。
「オラオラオラオラああっ!」
「ば、化け物め……!」
「見た目だけだったらアンタの方が十分化け物でしょ?!」
ゾルディアは表情を歪めて接近戦を挑んでくるシャルロッタを引き剥がそうと躍起になっているが……圧倒的に速度の勝るシャルロッタは距離を空けさせるものかとばかりに彼の懐に潜り込むと、自らの拳が粉砕されるのすら厭わずに打撃をゾルディアの肉体へと叩き込む。
グシャアアッ! という音と共に美しく整った指がへし折れ、血を撒き散らすが次の瞬間にはその欠損したはずの手が元通りに修復して更なる一撃が肉体へと叩き込まれるのだ。
だがなんとかゾルディアは彼女の腹部に蹴りを叩き込むと、ようやく距離を離すことに成功する……大きく肩で息をしたゾルディアと、着地と同時に対照的に悔しげな表情を浮かべたシャルロッタが睨み合う。
「……痛みを感じない、というのは嘘だな、現にお前の顔色は次第に悪くなってきている」
「はー?! それがどうしましたの? 御託はいいからかかってこいよハゲ!」
ゾルディアの言う通りよくよく観察してみれば、シャルロッタのこめかみには汗が流れ出し、先ほどよりも顔色は次第に悪くなってきている。
痛覚を鈍らせて無理やり修復をしたツケが回ってきているのか、ほんの少しだけ手に持つ光そのものと言える剣不滅の切先は揺れているような気がする。
だがあくまでもシャルロッタの表情は先程までと変わらない凶暴な笑みだ……あくまでも目の前にいるゾルディアを殺すためだけにじっと見つめて視線を外そうとしない。
「……ゾルディア、もういいのではないか?」
「ふん……言われるまでもないわ」
「……?」
シェルヴェンがゾルディアに声をかけると、彼はふう、と大きく息を吐くと手に持った魂砕きが姿を消し、ゾルディアはもうやらないとばかりにふらふらと両手を振って戦闘の意思がないことを伝える。
元々ゾルディアがやりたかったことはシャルロッタ自身の値踏み……一連の攻撃で死ぬようならそれで終わりだと考えていたものの、予想以上に強かったのは意外だったのだ。
それを見たシャルロッタは少し不満そうな表情を浮かべたが、どちらにせよもう戦えないとわかったのか諦めたようにため息をつくと、不滅を空間の狭間へと収納して軽く髪を掻き上げた。
「……ま、このくらいで許してあげなくてはね、わたくしとしては最後まで殺し合っても良かったんですのよ?」
「痩せ我慢も程々にしろ、確かにどう転ぶか分からなかったがお前のような小娘を殺すのは容易いことだ」
「はー?! なら続きをやってもいいんですのよ? ぶっ殺して差し上げますわ?」
「……いや、もういいから……ゾルディアもその辺にしておけ」
一度シャルロッタとゾルディアはお互いを見て睨み合うが、シェルヴェンが間に入って仲裁する動きを見せるとお互いの顔など見たくもないとばかりにそっぽを向いた。
実際あのまま継続した場合はどうなっただろうか? 魔法に対する絶対的な防御を持つゾルディアと、そのゾルディアを拳や蹴りで追い詰めていたシャルロッタ……どちらが勝ってもおかしくないな、とはシェルヴェンは思う。
だが、今はそれを続けさせるべきではない……そもそもシャルロッタをここへと案内したのは殺し合いをさせるためではないからだ。
「ゾルディア、火口への道を開けてやれるか?」
「ま、いいだろう……これだけの強さを持つものなら死にはすまい」
ゾルディアが何事かを唱えて軽く腕を振ると、彼の背後……遠くに見えている火山の方向へと一直線に伸びる道が生まれていく。
それまでと違い道は舗装されたように石畳が組まれ、まるで地面など関係ないかのように火口に向かって空中に伸びているのがわかる。
これは魔力を使って道を隠蔽していたのか、とシャルロッタが感心するようにそれを見ていると、ゾルディアはゆっくりとその道を鋏のような腕を使って指し示すと、彼女に向かって話しかけた。
「なぜ火口を守るか……それはこの煉獄からの再生が何を示しているかを話さなければならん」
「どう言うこと?」
「お前の世界にもあるだろ、破壊と再生を示す神話が……それが鍵なのだ」
破壊と再生の神話……炎により崩れ落ちた中より生まれいでる再生を象徴する巨大な鳥の伝承、火焔鳥と呼ばれる巨鳥の伝説はレーヴェンティオラ、マルヴァース共通でもある。
さらにはこの煉獄であっても同じことに違和感を覚えたのか、シャルロッタが訝しがるような表情を浮かべるのを見て、シェルヴェンが不思議そうな顔になる。
だがその表情を見たシャルロッタが軽く頭を振ると、苦笑いのような表情を浮かべて笑う。
「……気にしないでくださいまし、違和感を説明するのは難しいので」
「そうか? なら良いが……とにかく火焔鳥は煉獄にある火口に住んでいる、それを使ってお前は脱出するといい」
「急に優しくなりましたわね? 何か目的でも?」
「戦いぶりを見ていて思った、お前はここにいるべきではない……」
シェルヴェンとゾルディアはお互いを見てから納得したように頷くと、シャルロッタへと視線を戻すが……その笑顔は少し引き攣ったもので、表情をじっと見たシャルロッタはなんとなくだが、彼らの言いたいことがわかった気がした。
つまりこのままシャルロッタを煉獄に残しておくと、彼ら自身も彼女と何度も戦わなければいけないかもしれない。
それはそれで面倒なことも多いのだろう……好戦的な彼女自身も大人しく黙っていることは少ないのだから、ある意味この二名の判断能力はそれなりに高かった。
「……面倒だからでてけって話ね?」
「そうは言っていない、決して面倒とかではなく、我らも仕事があるのでな……」
「まあ、そう言うことにしておいてあげますわ」
不満げなシャルロッタの視線を直視しないようにシェルヴェンはそっぽを向いて答える……つまりはまあそう言うことなのだろう。
はっきりと言わないだけ彼らはまともな性格をしているとも言えるが……そんな二人をジトっとした目で見つめた後、軽くため息をついたシャルロッタは頭を掻いてから、お手上げと言わんばかりに肩をすくめる。
そして彼女は納得したと判断してホッと息を吐く二人に対して、さっぱりしたとばかりに笑顔で話しかけた。
「じゃあ火口までの道、案内してくださいましね?」
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