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「……ぱい…………先輩?」
職場の後輩の声に、サリエラは自身が思考に耽っていたことに気付く。
「先輩顔色良くないですけど、大丈夫ですか? 次の方ご案内する前に少し休憩します?」
「え、ええ。ごめんね、少しぼんやりしてたみたい」
こめかみを指で押し、未だ重い頭をなんとか再起動する。
「最近忙しいですもんね。無理しないでくださいよ? 先輩がお休みだと残念がるお客様もたくさん居るんですから!」
商業ギルドの受付業務を担当するサリエラは、受付嬢の中では古株に入る。
二十四歳と若い方ではあるが、受付嬢という職業柄二十歳そこそこで寿退社する従業員が多い為、必然的に勤続年数の長い部類となった。
「私も先輩が居ないと寂しいですからね!」
可愛いことを言う後輩に、さっきまで張り詰めていた気持ちがほっと和む。
「綺麗で仕事も出来て優しくて。全受付嬢の憧れなんですから! しかも彼氏がかっこいい!」
“彼氏”という言葉にわずかに頬が引きつる。
が、後輩はすっかり自身の世界に入り込んでいてサリエラの様子には気付かない。
「先輩の彼氏さん、街の配送業者にしとくのは勿体ないほどかっこいいですよね! 小顔でガタイが良くて、バランスもいいから役者にだってなれそう!」
正直今は聞きたくない話題だった。
「彼氏さんが牽制してるから少ないですけど、それがなかったら先輩毎日お客様に口説かれまくりですよ絶対!」
「はいはいありがと。次の方ご案内してね」
少々強引に話題を逸らす。
幸いにも後輩は気にしていないようだ。
正直、後輩の言葉にどきりとした。
目下最大の悩みの種、サリエラの恋人について。
「はあい、次の方どうぞ!」
再び思考の泥沼に陥りそうなところ、後輩の元気のいい呼びかけに現実に引き戻される。
今はぐるぐると不毛な思考を巡らせている場合ではない。
まだまだ業務は山積みである。
きゅっと口を引き結び口角を上げ、目の前に案内されてきた客の対応を始める。
彼について考えないよう、サリエラはいつも以上に仕事に励んだ。
◇
「っ……ぅ…………」
律動が止み、ミケルが身を震わせた気配がする。
果てを迎えたのだろう。
互いの乱れた息だけが部屋に響く。
呼吸が落ち着いた彼は、威勢を失った杭をサリエラの中から抜き去る。
物理的な喪失感とわずかな物悲しさが心に滲む。
彼の顔が近寄ってくる。
目にかかる長さの赤茶色の前髪からは、わずかに汗を滲ませた額が覗いている。
触れるだけのキスが降った。
まだ息の整わないサリエラの体をミケルはシーツで覆い頭を撫でた。
最近のお決まりの動作。
白金のゆるやかなカーブを描くサリエラの髪を指で一度だけ梳き、その後自分だけ浴室へ向かう。
「今日も、か……」
寝室を出て行く彼の背中を見送り、思わず声が洩れていた。
近頃ミケルの態度が妙にそっけなく感じられる。
寡黙でやたらべたべたするタイプではないが、不器用ながらもサリエラを大切にしていることは行動の端々から感じていた。
それが、最近になってどこかよそよそしい。
物理的に距離を取られている気がする。
普段の生活での物理的距離、夜の営みの回数も減り、あったとしても淡白。
ほんの二カ月前までは、事後果てた後も優しく抱きしめたくさんキスをしてくれた。
なのに今は義務だけの口付けとお気持ちばかりの触れ合い。
当時の熱烈な愛情表現は見る影もない。
交際から六年、同棲を始めて三年。
『交際や夫婦関係は三の倍数は気を付けろ』とはよく言ったものだ。
彼の手の温もりを思い出して目頭が熱くなった。
サリエラ自身なにも対処しなかったわけではない。
出来うる限り、思い付く限りの策を講じたが、結果は芳しくない。
以前話し合う機会がほしいとミケルに言ったことがある。
が、なんだかんだと理由を付けて避けられてしまった。
その時の、眉を寄せ不機嫌とも取れる彼の表情。
これ以上問いただせば別れを切り出されるのではないか。
その思いがサリエラに言及を思いとどまらせた。
彼との関係を修復したい。
以前のように寄り添い幸せに過ごしたい。
このまま傍観していても事態は好転しない、そう頭でわかっていながらも、別れという現実を突きつけられるのが恐ろしくて、今日もなにも言えずに口をつぐむ。
枕に顔を押し付け、つんとする目の奥に気付かないふりをする。
泣くな。
泣いてもなにも変わらない。
強く自身に言い聞かせてやり過ごすことしかできなかった。
◇
「はい、どうぞ」
開店前のバーカウンターに座るサリエラに飲み物が出された。
「ありがとうミリ―」
グラスにはレモンの香りが爽やかなカクテルが注がれている。
休日に久々に外出をしたサリエラは、長い付き合いでありミケルとの共通の知人でもあるミリ―の経営するバーに来ていた。
サリエラとミケルより十三歳年上の魔法使いで元冒険者。
二十代で早々に現場からは退き、カウンター席とわずかなテーブル席のみの慎ましやかなバーを営んでいる。
サリエラたちの関係を誰よりも近くで見守り世話を焼いてくれる女性だ。
「で、まだ相変わらずなの?」
ミリーの心配そうな声に無言で頷く。
「ちゃんと話した?」
「……まだ」
手元のグラスを揺らしながら小さく答える。
「あいつに限って愛想尽かすなんてないと思うけど」
サリエラの隣に座ったミリーはどこか確信めいた言い方をした。
信頼する友人の言葉だが、今は素直に受け入れることが出来なかった。
「どんなに心の中で想い合ってても、ちゃんと言葉にしないと伝わらないからね」
諭すようでいて優しい声色に目頭が熱くなる気配がする。
優しい言葉だけで涙腺が緩むなんて、自分が思っていた以上に追い詰められていたことに気付く。
鼻から息を吸い込み口からゆっくり吐き、自身の体を落ち着かせる。
「うん。私、ちゃんとミケルと話す」
「ええ、そうしなさいな」
ぽん、と背に触れられミリーからエールを送られる。
「よし! 気合を入れるわ! レモンください!」
グラスを差し酸味の追加をお願いする。
「その意気よ。特別にめいいっぱい果汁を絞ってもらいましょう」
ミリーが人差し指をくるくる回すと、淡い黄色の猫のような姿をした精霊が現れる。
手のひらサイズで背中に四枚の透き通った美しい羽を持っている。
「レモンさん、お願いします」
サリエラは精霊に言葉をかけグラスを差し出す。
とんとん、と精霊が軽やかなステップを踏むと同時に果汁がグラスに降り注ぐ。
「っわあ! すっぱい!」
ひと口だけで鋭い刺激に目が覚める心地がした。
ミリーとカクテルに勇気付けられ、サリエラはほんの少し前を向くことが出来た。
◇
「ああ、わかった」
ミケルからの返事は呆気ないほど即了承。
ミリーの助言を受け、サリエラはミケルをデートに誘う計画を立てる。
話し合おうと提案するだけでは妙に堅苦しい気がして、どうせならふたりの時間を楽しみたいと思い外出を提案したのだ。
三日後、お互いの休日が被ることは把握していた。
直前の誘いで拒否されることも考え、極力角が立たないよう気軽に声を掛けた。
バーからの帰り道に何度もシュミレーションし、どう言えば重く聞こえないか、彼が提案に乗りやすくなるにはどうすればいいか、うんうん唸りながら知恵を絞った。
なのにミケルの返事はたった一言。
渋られるだろうと踏んでいたサリエラは拍子抜けした。
「少し用があるから外で待ち合わせよう」
落ち合う時間や場所までスムーズに彼が提案してくれた。
「じゃあそれで」
「う、うん……」
「……なんだ?」
あまりに滑らかに進んだ展開に呆然とする。
サリエラの様子に気付いたのか、ミケルが怪訝そうにしている。
「あっいや、なんでもない」
慌てて取り繕う。
ここで機嫌を損ねてやっぱりやめたと言われることは避けたかった。
「そうか」
特に気にしていない様子で彼は寝室へ入っていった。
扉が閉まったところでほっと胸を撫で下ろす。
「よかった……」
最も難航するかと思われたデートの誘いは成功。
今更ながら嬉しさが込み上げた。
久々のデートが純粋に楽しみになってくる。
話し合いという最大のイベントはあるものの、それ以上に喜びで心が躍っている。
精一杯おしゃれをしよう。
メイクもヘアスタイルもいつもより丁寧に。
なんだかんだと言いつつも、サリエラはまだミケルのことが好きだった。
できることなら、これからも恋人として一緒に過ごしていきたい。
ミケルに惚れ直してもらえるよう頑張ろう、サリエラはそう心に誓った。
職場の後輩の声に、サリエラは自身が思考に耽っていたことに気付く。
「先輩顔色良くないですけど、大丈夫ですか? 次の方ご案内する前に少し休憩します?」
「え、ええ。ごめんね、少しぼんやりしてたみたい」
こめかみを指で押し、未だ重い頭をなんとか再起動する。
「最近忙しいですもんね。無理しないでくださいよ? 先輩がお休みだと残念がるお客様もたくさん居るんですから!」
商業ギルドの受付業務を担当するサリエラは、受付嬢の中では古株に入る。
二十四歳と若い方ではあるが、受付嬢という職業柄二十歳そこそこで寿退社する従業員が多い為、必然的に勤続年数の長い部類となった。
「私も先輩が居ないと寂しいですからね!」
可愛いことを言う後輩に、さっきまで張り詰めていた気持ちがほっと和む。
「綺麗で仕事も出来て優しくて。全受付嬢の憧れなんですから! しかも彼氏がかっこいい!」
“彼氏”という言葉にわずかに頬が引きつる。
が、後輩はすっかり自身の世界に入り込んでいてサリエラの様子には気付かない。
「先輩の彼氏さん、街の配送業者にしとくのは勿体ないほどかっこいいですよね! 小顔でガタイが良くて、バランスもいいから役者にだってなれそう!」
正直今は聞きたくない話題だった。
「彼氏さんが牽制してるから少ないですけど、それがなかったら先輩毎日お客様に口説かれまくりですよ絶対!」
「はいはいありがと。次の方ご案内してね」
少々強引に話題を逸らす。
幸いにも後輩は気にしていないようだ。
正直、後輩の言葉にどきりとした。
目下最大の悩みの種、サリエラの恋人について。
「はあい、次の方どうぞ!」
再び思考の泥沼に陥りそうなところ、後輩の元気のいい呼びかけに現実に引き戻される。
今はぐるぐると不毛な思考を巡らせている場合ではない。
まだまだ業務は山積みである。
きゅっと口を引き結び口角を上げ、目の前に案内されてきた客の対応を始める。
彼について考えないよう、サリエラはいつも以上に仕事に励んだ。
◇
「っ……ぅ…………」
律動が止み、ミケルが身を震わせた気配がする。
果てを迎えたのだろう。
互いの乱れた息だけが部屋に響く。
呼吸が落ち着いた彼は、威勢を失った杭をサリエラの中から抜き去る。
物理的な喪失感とわずかな物悲しさが心に滲む。
彼の顔が近寄ってくる。
目にかかる長さの赤茶色の前髪からは、わずかに汗を滲ませた額が覗いている。
触れるだけのキスが降った。
まだ息の整わないサリエラの体をミケルはシーツで覆い頭を撫でた。
最近のお決まりの動作。
白金のゆるやかなカーブを描くサリエラの髪を指で一度だけ梳き、その後自分だけ浴室へ向かう。
「今日も、か……」
寝室を出て行く彼の背中を見送り、思わず声が洩れていた。
近頃ミケルの態度が妙にそっけなく感じられる。
寡黙でやたらべたべたするタイプではないが、不器用ながらもサリエラを大切にしていることは行動の端々から感じていた。
それが、最近になってどこかよそよそしい。
物理的に距離を取られている気がする。
普段の生活での物理的距離、夜の営みの回数も減り、あったとしても淡白。
ほんの二カ月前までは、事後果てた後も優しく抱きしめたくさんキスをしてくれた。
なのに今は義務だけの口付けとお気持ちばかりの触れ合い。
当時の熱烈な愛情表現は見る影もない。
交際から六年、同棲を始めて三年。
『交際や夫婦関係は三の倍数は気を付けろ』とはよく言ったものだ。
彼の手の温もりを思い出して目頭が熱くなった。
サリエラ自身なにも対処しなかったわけではない。
出来うる限り、思い付く限りの策を講じたが、結果は芳しくない。
以前話し合う機会がほしいとミケルに言ったことがある。
が、なんだかんだと理由を付けて避けられてしまった。
その時の、眉を寄せ不機嫌とも取れる彼の表情。
これ以上問いただせば別れを切り出されるのではないか。
その思いがサリエラに言及を思いとどまらせた。
彼との関係を修復したい。
以前のように寄り添い幸せに過ごしたい。
このまま傍観していても事態は好転しない、そう頭でわかっていながらも、別れという現実を突きつけられるのが恐ろしくて、今日もなにも言えずに口をつぐむ。
枕に顔を押し付け、つんとする目の奥に気付かないふりをする。
泣くな。
泣いてもなにも変わらない。
強く自身に言い聞かせてやり過ごすことしかできなかった。
◇
「はい、どうぞ」
開店前のバーカウンターに座るサリエラに飲み物が出された。
「ありがとうミリ―」
グラスにはレモンの香りが爽やかなカクテルが注がれている。
休日に久々に外出をしたサリエラは、長い付き合いでありミケルとの共通の知人でもあるミリ―の経営するバーに来ていた。
サリエラとミケルより十三歳年上の魔法使いで元冒険者。
二十代で早々に現場からは退き、カウンター席とわずかなテーブル席のみの慎ましやかなバーを営んでいる。
サリエラたちの関係を誰よりも近くで見守り世話を焼いてくれる女性だ。
「で、まだ相変わらずなの?」
ミリーの心配そうな声に無言で頷く。
「ちゃんと話した?」
「……まだ」
手元のグラスを揺らしながら小さく答える。
「あいつに限って愛想尽かすなんてないと思うけど」
サリエラの隣に座ったミリーはどこか確信めいた言い方をした。
信頼する友人の言葉だが、今は素直に受け入れることが出来なかった。
「どんなに心の中で想い合ってても、ちゃんと言葉にしないと伝わらないからね」
諭すようでいて優しい声色に目頭が熱くなる気配がする。
優しい言葉だけで涙腺が緩むなんて、自分が思っていた以上に追い詰められていたことに気付く。
鼻から息を吸い込み口からゆっくり吐き、自身の体を落ち着かせる。
「うん。私、ちゃんとミケルと話す」
「ええ、そうしなさいな」
ぽん、と背に触れられミリーからエールを送られる。
「よし! 気合を入れるわ! レモンください!」
グラスを差し酸味の追加をお願いする。
「その意気よ。特別にめいいっぱい果汁を絞ってもらいましょう」
ミリーが人差し指をくるくる回すと、淡い黄色の猫のような姿をした精霊が現れる。
手のひらサイズで背中に四枚の透き通った美しい羽を持っている。
「レモンさん、お願いします」
サリエラは精霊に言葉をかけグラスを差し出す。
とんとん、と精霊が軽やかなステップを踏むと同時に果汁がグラスに降り注ぐ。
「っわあ! すっぱい!」
ひと口だけで鋭い刺激に目が覚める心地がした。
ミリーとカクテルに勇気付けられ、サリエラはほんの少し前を向くことが出来た。
◇
「ああ、わかった」
ミケルからの返事は呆気ないほど即了承。
ミリーの助言を受け、サリエラはミケルをデートに誘う計画を立てる。
話し合おうと提案するだけでは妙に堅苦しい気がして、どうせならふたりの時間を楽しみたいと思い外出を提案したのだ。
三日後、お互いの休日が被ることは把握していた。
直前の誘いで拒否されることも考え、極力角が立たないよう気軽に声を掛けた。
バーからの帰り道に何度もシュミレーションし、どう言えば重く聞こえないか、彼が提案に乗りやすくなるにはどうすればいいか、うんうん唸りながら知恵を絞った。
なのにミケルの返事はたった一言。
渋られるだろうと踏んでいたサリエラは拍子抜けした。
「少し用があるから外で待ち合わせよう」
落ち合う時間や場所までスムーズに彼が提案してくれた。
「じゃあそれで」
「う、うん……」
「……なんだ?」
あまりに滑らかに進んだ展開に呆然とする。
サリエラの様子に気付いたのか、ミケルが怪訝そうにしている。
「あっいや、なんでもない」
慌てて取り繕う。
ここで機嫌を損ねてやっぱりやめたと言われることは避けたかった。
「そうか」
特に気にしていない様子で彼は寝室へ入っていった。
扉が閉まったところでほっと胸を撫で下ろす。
「よかった……」
最も難航するかと思われたデートの誘いは成功。
今更ながら嬉しさが込み上げた。
久々のデートが純粋に楽しみになってくる。
話し合いという最大のイベントはあるものの、それ以上に喜びで心が躍っている。
精一杯おしゃれをしよう。
メイクもヘアスタイルもいつもより丁寧に。
なんだかんだと言いつつも、サリエラはまだミケルのことが好きだった。
できることなら、これからも恋人として一緒に過ごしていきたい。
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