御堂くんと忍くん 

桜小路勇人/舘石奈々

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其之壱

2話

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「良かったら俺の家で怪我の手当てするといいよ。」 
「でも・・・・。」
「いいって。」
 少年の手を握ったまま家へと歩きだした。 
帰る途中で名前を聞いたら遠藤忍と言った。
名前負けしていないなぁ。 
と俺は考えた。
だって可愛いんだぞ。 
「さあ、上がって。」 
「失礼します。」
 家に帰ってみると母親も買物にいっているらしくいなくて、弟は遊びに いっているらしかった。
 俺の部屋へと案内し、救急箱を取ってきた。 
「ほら、怪我しているところだして。忍くん。」 
と言うと忍くんは腕まくりをして腕をだした。
少し血がでていたけどた いしたことなくてほっとしてしまった。
こんな可愛い子に怪我させるな んて。 
「痛っ」 
「あっ。ごめん。」
思わず力が入ってしまったらしい。
痛がる顔もすごく可愛くて理性が飛んでいきそうだ。 
「ごめんね。痛かった?」
 涙ぐむ顔で大丈夫と答える顔があまりにも可愛すぎて俺の下半身は元気 になりまくっていた。
たのむから大人しくなってくれないだろうか。
俺の下半身さん。 
それから何箇所か怪我しているところを丁寧に優しく手当てをしていっ 
た。 
「ほら、もう大丈夫だからね。」 
やはり傷口にしみるらしく涙を浮かべながら必死に痛みに耐えていた。 
「痛いっっっっ。」
 思いっきり傷口にしみたらしく我慢していた涙をボロボロと流し始めた 
泣きじゃくる忍くんを俺の膝の上に乗せて抱き締めた。
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