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第1章 森の子ネコーお船へ行く
第10話 海の中のお風呂
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広くて青いお部屋の中に、湯気が出ているお池がある――――――――というのが、にゃんごろーが青猫号の大浴場に足を踏み入れた時の、最初の感想だった。
ネコーの住処には、シャワー小屋はあったけれど、お風呂というものはなかった。子ネコーが泥んこ遊びをした時なんかに、タライに湯を張って体を洗ったりはするくらいだ。だから、にゃんごろーが、お風呂というものを見るのは、これが初めてだった。
浴場の奥にある湯船を「ほぅ」と眺めてから、次に、にゃんごろーが気をひかれたのは、壁や天井に描かれた絵だった。
海の中をイメージして描かれたものだ、と長老が教えてくれた。
タイル張りの床の上で、にゃんごろーは「ほぉおー」と感心しながら壁に描かれた絵に見惚れた。タイルは淡い水色で、時折、濃い水色のタイルや白のタイルが混じっている。
壁には、濃さの違ういろんな青が揺らめくように曲線を描いていた。その中で、海藻が踊り、魚たちが泳いでいる。大きな魚が悠々と泳ぐそばで、小魚たちが群れを成していた。
天井には、透明感のある青と水色が使われている。その間を縫うような眩しい白は、水面に差し込む光を現しているのだろう。水面に上がっていく水泡の絵は、本当に動いているように見えた。
「にゃんごろー。洗ってやるから、こっちにくるのじゃ」
「はーい…………。あ、ちょーろー、くちゃいの、とれた?」
にゃんごろーが壁の絵にすっかり見入っていしまったので、長老は毛に染み付いた臭いを落とすために、先にシャンプーを済ませていた。全身を泡モコにしてゴシゴシした後、シャワーで泡をすっかり洗い落とし、くんと手元の匂いを嗅いでから、長老はにゃんごろーに声をかけて手招きをした。元気に返事をしたにゃんごろーは、一歩足を踏み出してから、思い出したように鼻を抑えて立ち止まった。
「ちゃーんと、念入りにシャンプーしたから、大丈夫じゃ。いい匂いになっておるわい。ほれ、綺麗にしないと夕ごはんを食べさせてもらえないぞー?」
「い、いみゃ、いきゅー!」
「滑るから、走っちゃいかんぞー」
「はっ、そらっちゃ、しょーらっちゃ。こころを、おちちゅけちぇ、そろしょろ、しょろーり」
夕食をエサに脅されたにゃんごろーが慌てて走り出す前に、長老からストップがかかった。夕食前にお風呂に入ると聞かされた時にも、危ないからお風呂では走ってはいけないと散々、言ってきかされていたのだ。
滑って転んで怪我をしたら、夕ごはんが美味しく食べられなくなってしまうかも、と考えて、にゃんごろーは、そろそろそろーりと忍び足で、シャワーヘッドがズラリと並ぶ壁に向かって歩いていく。ご褒美のコーンスープだけでなく、今日は夕ごはんもお船でご馳走になるのだ。
炊き出しスペースでコーンスープの寸胴鍋をかき回していた女性は、マーサというお名前で、青猫号の食堂で働いている人間だった。青猫号の夕ごはんと聞いて、お目目を輝かせたにゃんごろーに、マーサは「急なことだから、大したご馳走は出せないよ? いつも通りのメニューさね」と言って苦笑した。けれど、にゃんごろーは落ち込んだりはしなかった。急ごしらえでこしらえたという、さっきのスープは、素晴らしい美味しさだった。おまけに、長老も「お船のごはんは、普通のごはんも、すごく美味しいのじゃ。期待していいぞ」と太鼓判を押してくれた。いつも通りだという夕ごはんも、十分に期待が出来るだろう。一体、どんなお料理が出てくるのか、にゃんごろーは楽しみで仕方がなかった。
だからこそ、万全の態勢で、夕ごはんに臨みたかった。
それ故の、『そろそろ、そろーり』なのである。
そんなにゃんごろーの心情を、長老はもちろん把握している。
だから、「そこまで慎重にならんでも」とは思ったが、黙って子ネコーを見守っていた。
「ふー、とうちゃく!」
「うむ。では、ここに座るんじゃ。長老が洗ってやるからのー」
「はーい」
そろそろ子ネコーが慎重に、慎重に、シャワーの前に座っている長老の元へと辿り着くと、長老はさっきまで自分が座っていたイスを譲ってくれた。
言われた通りに、にゃんごろーが腰を下ろすと、長老はシャワーからお湯を出して、にゃんごろーの体にかけていく。
「よーし、次はシャンプーじゃな」
「はい!」
シャワーヘッドを壁に戻して長老がそう言うと、にゃんごろーは次の指示を待つことなく、すかさずシャンプーボトルのノズルの下へと両方のお手々を差し出した。
長老は笑いながら、シャンプーボトルのポンプをしゅこしゅこして、子ネコーの小さなお手々の上に、クリーム状の泡々の山を作ってやる。
子ネコーは、嬉しそうに泡の山をじっと見つめてから、おもむろに腹や腕に擦り付け、鼻歌を歌いながら体を洗い出す。
「ワッシャ、ワッシャ、ワー♪ ワッシャ、ワッシャ、ワッワッワー♪ あっわっわっわっわー♪ う♪」
「ほい、ほい。ほいっとな」
長老も合いの手を打ちながら、子ネコーの体に手を伸ばし、汚れがひどかった所や、子ネコーの手が届かないところを洗ってやる。
その内、子ネコーは泡で遊び始めた。濡れてぺしょぺしょの毛皮の上で、モコモコに育った泡を掬い取り、ふーっと息を吹きかける。
すかさず、怒られた。
「こりゃ。お行儀よくせんか。ひとさまの迷惑になるじゃろが」
「にゃっ。ご、ごめんにゃしゃーい」
「いいよー。でも、怒る人もいるから、気をつけてねー」
にゃんごろーが飛ばした泡は、左隣でシャワーを使っていた人間の膝に着地した。森ですれ違った、火柱消火班の一人だ。お船で働いている魔法使いで、お名前はセンリというそうだ。ネコーの住処の恩人に粗相をしてしまったことを、にゃんごろーは慌てて謝った。センリは、笑って許してくれた。
男湯には、もう一人、人間がいた。センリと同じ、消火班の魔法使いで、お名前はニコルといった。森で転んで草汁まみれになったにゃんごろーと、怪しい煙を放つ火柱の消火に当たったせいで体に異臭が染み付いてしまった消火班メンバーは、マーサから「夕ごはんの前にお風呂に入って、汚れと臭いを洗い流してくるように」と命じられたのだ。
長老とにゃんごろーは、畑ネコーのハミルも一緒にどうかと誘ったのだが、断られてしまった。炊き出しスペースのテントに残って、すっかり畑友達となったザックと、まだまだ語り合うつもりのようだった。ハミルについては、青猫号内に入るつもりはないと本ネコーが断言したため、マーサも目を瞑ってくれた。
異臭火柱の元凶であるルシアは、女性消火班で魔法使いのタニアとミルゥに女湯へ誘われて、二つ返事で承諾し、二人について行った。といっても、匂いと汚れを落とすことが目的ではないようだった。魔法のお船である青猫号は、魔法の力で船内設備を動かしている。ルシアは、魔法発明家として、純粋に青猫号の魔法設備に興味を持っただけのようだ。浴場までの道中ずっと、タニアに質問を繰り出し、魔法談議に花を咲かせていた。発明をしていない時は、物思いにふけっていることが多いルシアだが、魔法に関しては饒舌なのだ。
きっと、今頃は、体を洗うのもそこそこに、浴場内を検分して回っていることだろう。
さて、話を男湯に戻そう。
にゃんごろーは、まだ長老に叱られていた。
センリは許してくれたが、長老は子ネコーを厳しくしつけるつもりのようだ。
「周りに人がいる時は、迷惑にならんように、気を付けないといかんぞ」
「はぁい…………」
「まあ、次から気を付ければいいわい。ほれ、泡を流すから目を瞑っておれ」
「はーい。ぎゅっ!」
にゃんごろーは、しょんもりと項垂れて、力なくお返事をした。子ネコーが素直に反省したので、長老は厳しく顰めていたお顔を崩して、にゃんごろーの頭を撫で回した。にゃんごろーは、少し元気を取り戻し、言われた通りに「ぎゅっ!」という掛け声とともに目を瞑る。
子ネコーがお目目を閉じたのを確認してから、長老は子ネコーの頭のてっぺんにシャワーヘッドを向けた。もこもこの頭から足元まで、順に湯をかけ、泡を流していく。
「よーし。そいでは、お次は、いよいよお風呂じゃ」
「はい!」
「長老の後に続け! ただし、転ばないように、ゆっくりじゃぞ?」
「はい! そろしょろ、しょろーり!」
「うむ。よい心がけじゃ」
「えへへ」
にゃんごろーの号令に合わせて、びしょ濡れの大きい毛玉と小さい毛玉が、そろそろ、そろーり、と湯船に向かって行く。
ふたりに続いて湯船に向かおうとしたセンリと、先に湯船に浸かっていたもうニコルは、微笑ましくもどこかユーモラスなその姿に、笑いを堪えきれず盛大に吹き出してしまう。
その笑い声は、壁を越えて隣の女湯まで届いた。
きっとネコーたちが何か可愛いことをしたに違いないと確信したミルゥは、その場に居合わせなかったことを、血の涙を流さんばかりに悔しがった。
その夜。子ネコーたちが寝静まった後。
センリとニコルは、ミルゥからの呼び出しを受け、執拗な事情徴収を受けたという。
ネコーの住処には、シャワー小屋はあったけれど、お風呂というものはなかった。子ネコーが泥んこ遊びをした時なんかに、タライに湯を張って体を洗ったりはするくらいだ。だから、にゃんごろーが、お風呂というものを見るのは、これが初めてだった。
浴場の奥にある湯船を「ほぅ」と眺めてから、次に、にゃんごろーが気をひかれたのは、壁や天井に描かれた絵だった。
海の中をイメージして描かれたものだ、と長老が教えてくれた。
タイル張りの床の上で、にゃんごろーは「ほぉおー」と感心しながら壁に描かれた絵に見惚れた。タイルは淡い水色で、時折、濃い水色のタイルや白のタイルが混じっている。
壁には、濃さの違ういろんな青が揺らめくように曲線を描いていた。その中で、海藻が踊り、魚たちが泳いでいる。大きな魚が悠々と泳ぐそばで、小魚たちが群れを成していた。
天井には、透明感のある青と水色が使われている。その間を縫うような眩しい白は、水面に差し込む光を現しているのだろう。水面に上がっていく水泡の絵は、本当に動いているように見えた。
「にゃんごろー。洗ってやるから、こっちにくるのじゃ」
「はーい…………。あ、ちょーろー、くちゃいの、とれた?」
にゃんごろーが壁の絵にすっかり見入っていしまったので、長老は毛に染み付いた臭いを落とすために、先にシャンプーを済ませていた。全身を泡モコにしてゴシゴシした後、シャワーで泡をすっかり洗い落とし、くんと手元の匂いを嗅いでから、長老はにゃんごろーに声をかけて手招きをした。元気に返事をしたにゃんごろーは、一歩足を踏み出してから、思い出したように鼻を抑えて立ち止まった。
「ちゃーんと、念入りにシャンプーしたから、大丈夫じゃ。いい匂いになっておるわい。ほれ、綺麗にしないと夕ごはんを食べさせてもらえないぞー?」
「い、いみゃ、いきゅー!」
「滑るから、走っちゃいかんぞー」
「はっ、そらっちゃ、しょーらっちゃ。こころを、おちちゅけちぇ、そろしょろ、しょろーり」
夕食をエサに脅されたにゃんごろーが慌てて走り出す前に、長老からストップがかかった。夕食前にお風呂に入ると聞かされた時にも、危ないからお風呂では走ってはいけないと散々、言ってきかされていたのだ。
滑って転んで怪我をしたら、夕ごはんが美味しく食べられなくなってしまうかも、と考えて、にゃんごろーは、そろそろそろーりと忍び足で、シャワーヘッドがズラリと並ぶ壁に向かって歩いていく。ご褒美のコーンスープだけでなく、今日は夕ごはんもお船でご馳走になるのだ。
炊き出しスペースでコーンスープの寸胴鍋をかき回していた女性は、マーサというお名前で、青猫号の食堂で働いている人間だった。青猫号の夕ごはんと聞いて、お目目を輝かせたにゃんごろーに、マーサは「急なことだから、大したご馳走は出せないよ? いつも通りのメニューさね」と言って苦笑した。けれど、にゃんごろーは落ち込んだりはしなかった。急ごしらえでこしらえたという、さっきのスープは、素晴らしい美味しさだった。おまけに、長老も「お船のごはんは、普通のごはんも、すごく美味しいのじゃ。期待していいぞ」と太鼓判を押してくれた。いつも通りだという夕ごはんも、十分に期待が出来るだろう。一体、どんなお料理が出てくるのか、にゃんごろーは楽しみで仕方がなかった。
だからこそ、万全の態勢で、夕ごはんに臨みたかった。
それ故の、『そろそろ、そろーり』なのである。
そんなにゃんごろーの心情を、長老はもちろん把握している。
だから、「そこまで慎重にならんでも」とは思ったが、黙って子ネコーを見守っていた。
「ふー、とうちゃく!」
「うむ。では、ここに座るんじゃ。長老が洗ってやるからのー」
「はーい」
そろそろ子ネコーが慎重に、慎重に、シャワーの前に座っている長老の元へと辿り着くと、長老はさっきまで自分が座っていたイスを譲ってくれた。
言われた通りに、にゃんごろーが腰を下ろすと、長老はシャワーからお湯を出して、にゃんごろーの体にかけていく。
「よーし、次はシャンプーじゃな」
「はい!」
シャワーヘッドを壁に戻して長老がそう言うと、にゃんごろーは次の指示を待つことなく、すかさずシャンプーボトルのノズルの下へと両方のお手々を差し出した。
長老は笑いながら、シャンプーボトルのポンプをしゅこしゅこして、子ネコーの小さなお手々の上に、クリーム状の泡々の山を作ってやる。
子ネコーは、嬉しそうに泡の山をじっと見つめてから、おもむろに腹や腕に擦り付け、鼻歌を歌いながら体を洗い出す。
「ワッシャ、ワッシャ、ワー♪ ワッシャ、ワッシャ、ワッワッワー♪ あっわっわっわっわー♪ う♪」
「ほい、ほい。ほいっとな」
長老も合いの手を打ちながら、子ネコーの体に手を伸ばし、汚れがひどかった所や、子ネコーの手が届かないところを洗ってやる。
その内、子ネコーは泡で遊び始めた。濡れてぺしょぺしょの毛皮の上で、モコモコに育った泡を掬い取り、ふーっと息を吹きかける。
すかさず、怒られた。
「こりゃ。お行儀よくせんか。ひとさまの迷惑になるじゃろが」
「にゃっ。ご、ごめんにゃしゃーい」
「いいよー。でも、怒る人もいるから、気をつけてねー」
にゃんごろーが飛ばした泡は、左隣でシャワーを使っていた人間の膝に着地した。森ですれ違った、火柱消火班の一人だ。お船で働いている魔法使いで、お名前はセンリというそうだ。ネコーの住処の恩人に粗相をしてしまったことを、にゃんごろーは慌てて謝った。センリは、笑って許してくれた。
男湯には、もう一人、人間がいた。センリと同じ、消火班の魔法使いで、お名前はニコルといった。森で転んで草汁まみれになったにゃんごろーと、怪しい煙を放つ火柱の消火に当たったせいで体に異臭が染み付いてしまった消火班メンバーは、マーサから「夕ごはんの前にお風呂に入って、汚れと臭いを洗い流してくるように」と命じられたのだ。
長老とにゃんごろーは、畑ネコーのハミルも一緒にどうかと誘ったのだが、断られてしまった。炊き出しスペースのテントに残って、すっかり畑友達となったザックと、まだまだ語り合うつもりのようだった。ハミルについては、青猫号内に入るつもりはないと本ネコーが断言したため、マーサも目を瞑ってくれた。
異臭火柱の元凶であるルシアは、女性消火班で魔法使いのタニアとミルゥに女湯へ誘われて、二つ返事で承諾し、二人について行った。といっても、匂いと汚れを落とすことが目的ではないようだった。魔法のお船である青猫号は、魔法の力で船内設備を動かしている。ルシアは、魔法発明家として、純粋に青猫号の魔法設備に興味を持っただけのようだ。浴場までの道中ずっと、タニアに質問を繰り出し、魔法談議に花を咲かせていた。発明をしていない時は、物思いにふけっていることが多いルシアだが、魔法に関しては饒舌なのだ。
きっと、今頃は、体を洗うのもそこそこに、浴場内を検分して回っていることだろう。
さて、話を男湯に戻そう。
にゃんごろーは、まだ長老に叱られていた。
センリは許してくれたが、長老は子ネコーを厳しくしつけるつもりのようだ。
「周りに人がいる時は、迷惑にならんように、気を付けないといかんぞ」
「はぁい…………」
「まあ、次から気を付ければいいわい。ほれ、泡を流すから目を瞑っておれ」
「はーい。ぎゅっ!」
にゃんごろーは、しょんもりと項垂れて、力なくお返事をした。子ネコーが素直に反省したので、長老は厳しく顰めていたお顔を崩して、にゃんごろーの頭を撫で回した。にゃんごろーは、少し元気を取り戻し、言われた通りに「ぎゅっ!」という掛け声とともに目を瞑る。
子ネコーがお目目を閉じたのを確認してから、長老は子ネコーの頭のてっぺんにシャワーヘッドを向けた。もこもこの頭から足元まで、順に湯をかけ、泡を流していく。
「よーし。そいでは、お次は、いよいよお風呂じゃ」
「はい!」
「長老の後に続け! ただし、転ばないように、ゆっくりじゃぞ?」
「はい! そろしょろ、しょろーり!」
「うむ。よい心がけじゃ」
「えへへ」
にゃんごろーの号令に合わせて、びしょ濡れの大きい毛玉と小さい毛玉が、そろそろ、そろーり、と湯船に向かって行く。
ふたりに続いて湯船に向かおうとしたセンリと、先に湯船に浸かっていたもうニコルは、微笑ましくもどこかユーモラスなその姿に、笑いを堪えきれず盛大に吹き出してしまう。
その笑い声は、壁を越えて隣の女湯まで届いた。
きっとネコーたちが何か可愛いことをしたに違いないと確信したミルゥは、その場に居合わせなかったことを、血の涙を流さんばかりに悔しがった。
その夜。子ネコーたちが寝静まった後。
センリとニコルは、ミルゥからの呼び出しを受け、執拗な事情徴収を受けたという。
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