大好きな幼馴染みと付き合えないので、女装ソロプレイをしています。

６

　それからというもの、俺は女装オナニーを全くしなくなった。
　男である俺のありのままを丸ごと愛してくれる雪兄の優しさに包まれて、毎日ハッピーに過ごしている。それに、女子からの告白を毅然と断るようになったためか、最近は雪兄のまわりもわりと平和だ。

　高校では先輩後輩という距離感を保っている俺たちだけど、家では幼い頃みたいに……いや、幼い頃以上にぴったり深くくっつき合って過ごす日々だ。もうほんとに最高すぎる！

　それに……。

「へぇ、警官コスとかも持ってたんだ。エロいなぁ……」
「えぇ？　雪兄、そういうのも興味あんの？　俺、ナース服とかも持ってるよ？」
「な、ナース？　興味はなかったけど、興味が出てきたかも……。だって柊生なら絶対似合う。絶対エロいし可愛いに決まってる」
「もー、しょーがないなぁ」

　初エッチが女装だったということもあってか、雪兄からたまに女装リクエストがくる。もちろん俺は大歓迎！　

　オナニーでしか使い道のなかった女装グッズたちは、今は俺たちのらぶえっちを盛り上げるスパイスだ。これまでの虚しい妄想が全部実現してしまうなんて、ほんのひと月前の俺は考えもしなかっただろう。

　大好きな幼馴染みと特別な関係になれた俺は、めちゃくちゃ幸せものだ！
　






おしまい♡


　


最後までお読みいただき、ありがとうございました！