幼馴染を起点とする異世界ハーレム

いあっち

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異世界&冒険者

お前達ライン越えたな?

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 この街に着いてから一週間がたった。
 一週間の間にこの街のことを調べていたんだが、この街はネモアという名前らしい。
 それと同時にあまり長居したい街でないことも分かった。 

 危険というわけではないのだがなんだか市民の顔が暗いのだ。
 活気がないというか、とにかく元気がない。


 そういうわけで俺達はシューバに戻ることにした。
 何より、レニーさんに何も挨拶をしていないためそれはちょっと失礼だろうという話になり戻ることに。 

 それはいいのだが……。


「あの猿みたいな奴等と一緒なの?」


「仕方ないだろ。決まっちゃったことなんだし」


「でもキモいものはキモい」


 そう、俺達以外のもうひとつのパーティーが全員猿みたいな見かけなのだ。
 相手はこっちと同じ四人パーティーなんだが、全員見かけが猿っぽい。


「人の体ジロジロ見回して、ホント気持ち悪い」


 訂正、行動まで猿だった。
 愛花やサーシャ達の体を下卑た視線で見ている。
 もうこれは発情している猿と何ら変わりはないだろう。


 ……自分で言っておいて何だが猿への風評被害が酷い。


「おお嬢ちゃん達、そんな男にくっついてないでこっちに来ないかい?グフ、グフフ」


 グフフとか口で言うやつ始めてみた。
 しかも俺しれっと貶されたよな?うん?


「はあ?冗談言わないで。誰があんた達と一緒になるかっての」


 おおう愛花さん、随分と口が悪い……。
 気持ちは凄い分かるが。


「じゃあそっちの猫の嬢ちゃんはどうだい?気持ちよくしてあげるぜ?」


 コイツ、殺してもいいかな?
 サーシャ達に手を出すなら容赦しねぇぞ。


「嫌です。気持ちよくされるならご主人様達がいいです」


 ちょっと!?
 そんなこと言われると俺勘違いしちゃうよ! 

 ……ん?なんだ?愛花が耳打ちしてきた。


「勘違いしてると思うから教えておくけど、サーシャちゃんが言った気持ちよくって下の意味じゃないと思うわよ?ご主人様"達"って言ってたし」


 愛花……夢を見させてくれてもいいじゃないか……。
 
 確かに複数形だったのは気づいてるよ!
 その時点であ、これは撫でる方かなって思ったよ!


 でも!でもだよ! 

 夢くらい見させてくれぇぇ~!


「あん?ご主人様だと?お前まさか奴隷か?」


 ッ! 

 何だ……突然雰囲気が変わった。
 何をする気だ……?


「そ、そうですけど、それがなにか?」


「だったら奴隷紋見せてみろよ。奴隷ならあるはずだろ?」


 奴隷紋?
 そんなもの見た覚えも刻んだ覚えもないんだが。


「分かりました。これでいいですか」


 そういってサーシャは左の二の腕を見せる。
 そこには……、


「ふーん、ちゃんとした奴隷か」


 丸や三角、四角で出来た紋様が刻まれていた。


「そうですがそれがなにか?」


 いやちょっと待って?
 主人である俺達が話についていけてないのに勝手に話を進めないで?


「お兄ちゃん、後で説明するから今はサーねぇを守って」


「あ、ああ。分かった」


 とはいっても何から守ればいいのか分からないのだけど。


「なら何をしてもいいってことだよなあ!?」


「何を言っているんですか。私は既にご主人様達の所有物です」


「うるせえ!奴隷は黙って俺の言うことを聞いていればいいんだ!」


 


 ……ん?
 もしかしてサーシャに手を出そうとしてる?
 気づいてなかったけど周りを奴等に囲まれちゃってる?
 俺達が逃げられないようにしてる?
 もしかしてここが既に街の外で一目につかないのをいいことに好き勝手しようとしてる?


 そっか。
 
 そっかそっか。


 つまりそれって遠慮はしなくていいってことだね?


「愛花」


「了解」


 やっぱり幼馴染みはいいね、俺が何をしようとしているかすぐに分かってくれる。
 そして行動してくれる。


「お前達、覚悟はいいな?」


・~・~・~・


 あーあ。
 海斗が怒っちゃった。
 もう私知ーらないっと。


「ミーシャちゃん、こっちおいで。サーシャちゃんもこっちこっち」


 私は二人が巻き込まれないように抱き寄せる。


「ねえ、海斗お兄ちゃん今怒ってる?」


「怒ってるねぇ」


 結構本気で怒ってるねえあれ。


「あの、その、ごめんなさい……」


「突然どうしたの?」


 サーシャちゃんが謝ることなんてないと思うけど。


「私が奴隷だって言わなければこうはならなかったから……」


 なるほど。
 この子はどうやら自分が奴隷だと言ったことでこんなことになったと思っているらしい。
 でもそれは違う。


「よく聞いてサーシャちゃん。今回あなたは何も悪いことをしていない。誰かに危害を加えた訳でもない。だからあなたが謝ることなんて何も無いの。それにね、今言わなくったって近い内にあいつらにはバレたわよ」


「え……?なんで、ですか?」


「たぶんあいつらは着替えの時とかに覗いてくるわ。二人も感じたでしょう?あの厭らしい視線」


 じっとりと舐めとるような、虫酸の走る気持ち悪い視線。
 思い返すのも嫌だ。


「は、はい」
「気持ち悪かったー」


「でしょう?だから遅かれ早かれ見られていたわ。そういう意味ではこの場でバレて良かったわね。途中でこうなるよりはよっぽどいいわ」


 途中でバレてずっとこの空気とか最悪だし。


「今回悪いのはあの屑ども。だから謝らなくていいのよ」


「愛花様……。はい、分かりました!」


「それでよし!」


 折角だし二人の頭を撫でてやる。
  

 ……やっぱりさわり心地いいわね。


「愛花ばっかりずるいぞ」


「あら、いいじゃない別に。それよりも、終わったのね」


 見ればあの屑どもは皆血だらけで倒れている。
 死んではいないようだけど。


「おう、雑魚だった」


 でしょうね。
 こういう奴等は雑魚って相場が決まってるものね。


「でもこれ、訴えられたら不味くない?」


「そこだよな。見てる人は周りにいなかったし、俺達が被害者って証明出来ないんだよな」


「その点は問題ありません」


 ッ!!


「「誰(だ)!」」


 声のした方を見ると、鎧を外した兵士みたいな人がいた。


「私はネモアの門番をやっていたものです。少し騒がしかったので様子を見させて貰いました。危なければ加勢しようと思っていましたが、問題なかったようですね」


 兵士ね……。
 全然気づかなかったわ。
 まだまだ実力が足りていないわね。


「それで、コイツらはどうなるんだ?判断はギルドに任せます。ですがあなた達が処分を受けることはないように手配いたしますのでご心配なく」


 そりゃそうでしょ。
 こっちに処分がきたら苦情言ってあげるわよ。


「コイツらはあなたが運ぶの?」


「ええ、縄で一括りにして引きずっていきます」


 痛そうだけど妥当ね。


「ならそっちは任せるわ。私達はこれから依頼だから」


「分かりました。お気をつけて」


 そう言い残し兵士は去っていった。


「さて、海斗。一つ言わないと行けないことがあります」


「なんだ突然?」


「奴隷紋のことですが……」


「ですが?」


「なんと!私は知ってました」


「……は?なんで知ってるの?」


 ……もっと驚いてくれてもいいのに。


「簡単なことよ。私達は部屋が同じだから必然と服を脱ぐこともあるでしょ?その時に見えたから聞いたのよ」


 あの時は驚いた。
 二人とも左の二の腕にへんな紋がついているんだもの、驚くなっていう方が無茶だ。


「それもっと早く教えてくれよ……」


「ごめんね、すっかり忘れてた」


「はあ、もうその話は後にしよう。そんなことよりどうにかしないといけないことがあった」


 あら?
 もっとこの話には食いつくと思ったのに。


「重要なこと?」


「重要も重要。あいつらの代わりのパーティーどうする?」


「あ」


 完全に忘れてた。



 ど、どうしよう!?
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