幼馴染を起点とする異世界ハーレム

いあっち

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王女と公爵令嬢とエルフからの救援要請

モフモフの虜

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 アリス達が正気に戻った後、俺達は王都へと向かっている。
 何故か俺含む四人ともアリスとルーシャの護衛に回されているが。なんなら馬車に乗っているが。
 一応の席順は馬車に乗って右奥から順にアリス、ルーシャ、アリスの膝の上にミーシャ。左奥から順に俺、愛花、サーシャの順だ。


 うん、言いたいことは分かる。突っ込みたいことが沢山あると思う。思うが、そこは突っ込んではいけない領域だ。


「なあ、本当に依頼の方は問題無いんだよな?」


「はい。商人の方も了承してくださいましたし、何か問題があればこちらの権力を使って圧r……いえ、交渉しますので」


 自分で圧力って言っちゃってるじゃん!?
 怖いよルーシャちゃん!?


「ふふっ。冗談はともかくとして、問題はないと思いますよ。これが低級貴族ならどうなったか分かりませんが、今回は王族と公爵家の娘。流石に咎められることはないかと」


 やっぱり普段はこんなことしてはいけないらしい。
 これが権力というものか……。


「影響がないなら俺達は別に良いんだけど。冒険者は強さは勿論、信頼も必要だからな」


 というか何をするにしても信頼って重要だと思う。
 仕事をするにも信頼がなければそもそも仕事が回ってこないし、お金を貸したりする時も信頼のない相手には貸したくないし。 

 信頼っていうのは築くのに時間がかかるが崩れ去るのは一瞬だ。


「確かにそうですね。ですがそういう意味では私達はあまり信頼がないかもしれませんね」


「そうか?全然そんなことはないと思うけど」


 少なくともこんな豪華な馬車を使っていることと話し方から結構な身分の人ということは分かる。
 それだけで充分だと思うけどなあ?


「普段なら問題無いのですけどね……。あれを見ても王女だと思いますか?」


 そういわれ俺の前に座っている王女の方を見る。


 そこには……ミーシャネコを撫で回すアリスタチがいた。
 そのアリスの顔はとても王女とは思えないほど蕩けきっていた。


「あー、うん。俺は何も言わないぞ」


「もはやそれが答えなのでは?」


 むむっ、ルーシャに笑われてしまった。
 いやでもこれしか返しようがないんだもん!


「でも確かに王女と奴隷というより、仲の良い姉妹にしか見えないわね」


「やっぱり愛花もそう思うよな?」


 端からみたら本当に姉妹にしか見えない。
  

 だがそれに不満を持つ者が一人。


「実の姉としては複雑です……」


「まあまあ、そんな拗ねないの。サーシャちゃんもしっかりお姉ちゃんやってるわよ?」


「むぅぅ、納得いかないです……!」


 なかなか強情だなぁ。
 でも流石にアリスにミーシャを返せとは言えないしな。
 アリスもお楽しみみたいだし。


「それでしたらいっそのこと妹になってみますか?」


「「「え?」」」


「姉という位置をとられて複雑な気持ちになるのなら思いきって妹になってしまえば良いじゃないですか。私の懐は空いてますよ?」


 聖女のような笑みを浮かべて言っているが俺には分かるぞ……!


 この公爵令嬢め……!
 自分もモフモフを堪能したいからとサーシャを妹にする気だ!
 一時的なものとはいえとんでもないことを言い出しおったぞ!





 ……いや?よく考えてみれば一周回ってそれもありか?
 見方を変えれば俺と愛花が尊い空間を眺められるということだろ?
 ということはむしろ俺としてはこっちの方がいいのでは!? 

 そして俺と同じ趣味を持つ愛花も同じ考えのはず……!


「「アリだな(ね)……」」


 ほら揃った!
 ユニゾン!
 正確には違ったけど!
 幼馴染みの力舐めんな!!


「ご主人様!?愛花様まで!?」


 サーシャが何か言っているがスルーだスルー!


「そうでしょう!?アリでしょう!?」


 サーシャを抱き締められるからかこころなしかルーシャのテンションも高い。
 さあやることが決まったからには善は急げだ!
 早速サーシャに指示を出す!


「よし!サーシャ!ルーシャの懐にダイブするんだ!」


「ええええ!?」


「公爵令嬢に抱きつくまたとないチャンスだぞ?良いのか、いかなくて?」


「そうよ、こんなチャンス一生かかっても来ないわよ?」


「その通りです!私に抱きつける機会なんて今しかありませんよ!?」


 三人でサーシャを追い詰めていく。
 抱きつくチャンスが今しかないのかは謎だが、間違ってはいないだろう。モフモフの虜になっているとはいえ公爵令嬢なんだし。
 こんな非公式の場くらいでしかこんなチャンスはないだろう。


「うぅぅぅー、えいっ!」


 少しの間葛藤していたサーシャだったが、ついに抱きつく覚悟ができたようだ。
 
 というよりは、もうなるようになれと言った感じだったが。


 勢いよく胸に飛び込んできたサーシャを受け止め、優しい笑みを零し愛娘を愛でるかのように頭を撫でるルーシャ。
 そのルーシャの姿は本当に聖女と見間違えそうになるほど、とても美しいものだった。
 


「いらっしゃい、恥ずかしがり屋さん」


「あうぅぅ~」


 抱き締められる側のサーシャはそんなことを気にしていられる余裕はなさそうだが。 

 ルーシャの年相応に育った胸に顔をうずめてされるがままになっているが、その顔や耳はリンゴと同じくらい赤く彩られていた。


 アリスとミーシャを含めた四人で出来上がった限りなく尊い空間を、俺と愛花は外から騎士に声をかけられるまで眺め続けていた。














「ちょっと聞いても良いか?」


「いいですわよ」
「遠慮なくどうぞ」


「俺達を誰か一人じゃなくて四人まとめていれたのって、護衛よりもサーシャとミーシャのモフモフ目当てだろ?」


「………………黙秘致しますわ」
「………………何を言っているのかさっぱり分かりませんね」


「……そういうことにしといてやろう。俺も良いもの見れたしな」


 そう呟くとあからさまにホッとした様子を見せるアリスとルーシャ王女と公爵令嬢だった。


・~・~・~・


 途中のシューバで一旦冒険者ギルドに寄り商人護衛の依頼を完了させる。
 そこでレニーさんと顔を会わせたので、王都へいくことを告げ別れてきた。
 若干急いでいるので俺一人だけだ。


「そっか~。王都へ行っちゃうのか~」


「ええ、一度王都に行っておきたいと思っていたので」


 この言葉自体は本当の事だ。ただ、王城へ行くことになったということを言っていないだけである。


「確かに一回は王都に行ってみた方が良いわね。きっといろんな出会いがあるわ。あなたたちは平気だと思うけど、向こうで暴れないようにね。すぐ騎士が飛んで来るから」


「分かりました。気を付けます」


 やはり王のお膝元というだけあって警備も厳重なんだろう。


「私からはそれだけね。また顔を出しに戻ってきなさいよ」


「勿論です。まだ向こうに留まると決めたわけでもないですしね」


「そう、じゃあ気を付けてね」


「はい、いってきます」


・~・~・~・


 馬車へ戻ると、何やら四人が話し込んでいるのが見えた。


「何を話しているんだ?」


「あら海斗、戻ってきたのね。今はもう一回アリスちゃん暗殺のことについて話してた所よ」


「ふーん」





 ん?今さらっと聞き逃してたけど、アリス「ちゃん」って言ったか?


「今ちゃん付けしてた?」


「うん、してたよ?」


「え、いいの?」


 こういうのって結構うるさいんじゃないの?


「それをいうなら海斗の呼び捨ての方が問題でしょ」


「……それもそうか」


 よく考えれば俺の方がよっぽど問題な呼び方してたな。


「私は特に気にしませんから好きな呼び方で読んでくださいまし」


「分かった。なら今まで通りで呼ばせてもらうよ」


「ええ、どうぞ。それでは海斗さんも来たことですし、話し合いの続きと参りましょう」


 そうして幾つか新たな情報を入手しつつ談笑をしていると、いつの間にか王都へと辿り着いていた。


 シューバの街から見て北にある、王都ロードエイス。
 そろそろ気を引き締めないと。
 これから一国の王に会うんだから。 

 

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