異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

数をこなすため

慣れる事は大事

「おっとぉ……」
　吹き飛ばされたおかげで砲台群から離れてしまい集中攻撃を受けてしまった、何とか翼を動かしたり魔力を噴射してその場から離れて攻撃を回避していく。

　銃を構えて砲台に向けて撃ってみるがそれらも迎撃されてしまった、それならと魔法玉を生成して攻撃をしてみるとすぐさま迎撃を行うが魔力での攻撃なので撃墜できないと察知すると壁を出現させて防ぐ。
「ありゃ、これは近づかないと無理っぽいな」
　高い威力の遠距離攻撃は動きながらではできないのでこんな攻撃にさらされている状態では単純な攻撃しかできない、なので敵の攻撃を回避しつつ近づいて潰していくしかないようだ。

「だんだん慣れてきたわ」
　向こう攻撃が機械的なので単調で徐々に慣れてきた、だからといって余裕かと言われればそうでもない。
　弾幕状態になっている攻撃を回避しながら手前の砲台に接近していく、右手で砲台を切断するための剣を生成しつつ、左手に牽制用に銃で応戦する。
　砲台同士に撃ちあう事がないように砲台に近づくと攻撃の頻度が下がってやりやすい。
「よっこいしょ」
　砲台に到着すると同時に生成した剣で両断していく、しっかりと金属を断ち切れるように生成したので問題なく破壊できた。
　1つ破壊するとその分攻撃が減少するので1つ1つ処理していくと段々と楽になっていく。
「これで、ラスト……だといいな！」
　見えている限りの砲台を全ての破壊が終わった、少しまってみるが追加の武装等は出てこなかった。



「……で、どうするのさ？」
　向かってきた攻撃の対処は終わった、それから特に何か来たりはする様子はない。
「ひとまず、ココ？」
　とりあえずは砲台があった所を探索してみる、溶断した程度なので原型が残っている箇所が多い、サヨさんの知識を使って分解を試みる。
「うーん……」
　仕組みは単純でほとんどはこの世界の魔法または魔術等で動いていたようで分解した程度でははどうやって自動で敵を見つけて攻撃していたのか分からなかった、この世界の術体系も不明なのでそういった点からの解析も不可能である、とりあえずはその事だけが分かった。
「後は下？」
　砲台が生えていた地面を眺める、試しに軽く掘ってみたが土と石が出てくるだけで目ぼしい物はなかった。
「えー、どうしよ……」
　仕方ないので飛び上がって適当に回る事にした。

　少し飛んでいると今度は正面からミサイル群がこちらに向かってきた。
「よっ、あぁ面倒なタイプ」
　軽く避けてみるとミサイルが軌道を変えて追尾してきた、幸いにも簡単な銃撃で対処ができたので全て撃ち落してから発射してきたであろう方向に向かう、今回は煙があるのでどこから来たのかすぐに分かった。