異世界に転生して性転換したけどとりあえず生きてる

仙人掌(さぼてん)

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恐怖の影響

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 急いで宿に戻ると人の気配はあるものの、音がなく町に居る全員が隠れている事になる。

「フィア……」

(……こんな事は初めてじゃからな、誰でも上手くいかない事があろうよ)

「まぁ確かにそうだけど……」

(なぁに、どうせすぐに出てくるだろうて、とりあえずお前もどこかに隠れてたらどうじゃ?)

「そうするよ……」

 フィアが全力を出したせいで疲労困憊で今すぐにでも布団をかぶって横になりたいので自室に素早く戻り、睡眠欲を満たしていく。







「何時だ?」

 目が覚めると外が暗くなっており、いつも通りではないが賑わいが聞こえてくる、横を見るとマキナがガッツリとしがみついており、ちょっとやそっとではは慣れそうにない。

「おはよう」

「ん……」

 眠っているハズなのに目を強く閉じて辛そうにしていた、声をかけて軽く頭を撫でてやると辛そうな表情が和らぎゆっくりと目を開く。

「あ、お母さん、良かった」

 ユウキの姿を見たマキナからは辛そうな表情が完全に消え、ユウキにしがみつく力が強くなる、どうやら無意識でユウキの所に行ってしがみついていたようだ。

 この無理に引きはがす理由もないのでこの引き続き眠る事にする。



 翌日になると昨日静けさをまだ少しだけ引きずってはいるが人々の声が聞こえてきた。

「もう大丈夫?」

「……………うん」

 本当はもっとくっついていたいが、いろいろ葛藤の末に一旦離れる。

「じゃあ行ってくるね」

「うん……」

 マキナの頭を撫でてからギルドに向かう、外に出て人々の顔を軽く観察してみるが、昨日のフィアの影響がまだかなり出ている。

(フィアって凄いんだ……)

(ま、まあの……)

 フィアの事は断片的な記憶と数値でしかない記録でしか見た事がないし、その力を出す側なのでフィアを含めてもあまり実感が無い、なので他の人達の反応を見た事によりその規模感が何となく伝わってくる。

(これはフィアにお仕置きが必要だね)

(それは断固抗議する、我がいなければこの世界の魔力が盗まれてしまっていたのだぞ?)

(それは分かってるけど、流石に影響が大きすぎるかな)

(むぬぅ……)

 フィアは納得がいかないようだが、こうして被害が出ているので全く何もしないのは違うので、軽めのペナルティを課す事にした、罰としてはバットエンドで終わる話を直接読ませるだけだ、それなりに堪えたようで疲れて奥に引っ込んでしまった。

(流石に精神的に攻めるはかわいそうではないか?)

 落ち込んでいるフィアを見て流石に可哀そうではないかとミネルバが意見してきた。

(今回はマキナを含めて町の人達に精神的なダメージを与えた訳だし、そもそもフィアにダメージを与えようとしたらそもそもこういう方法しかないんだよねぇ)

(なら、しょうがない、のか?)

 コレしか方法が無いと言われれば仕方ないのか渋々ながら納得してくれたようだ。
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