12 / 98
0章 転生
十二、箱庭の試運転(1)
しおりを挟む
「──さて、夜になった様だな」
そう呟くとすぐ、俺は箱庭の能力を試すべく、外へ向かおうとした。
「ユーグ殿、どこへ?」
「チッ…何故この時間まで起きているんだ。
騎士というのは不眠なのか?」
「そんな訳ないだろう?先程まで寝ていたに決まっているだろ。
魔力が動いたから起きたんだ」
「うーん…なるほど、となると移動するにはそれを誤魔化さなければいけないのか…」
「さて、それで?どこに行くんだ?」
「箱庭の能力の試運転に行きたくてな。
ここじゃあできないだろう?周りを巻き込めば直ぐに分かるからな」
「だったら訓練場に行くか?散歩と言えば行けるだろう」
「ああ…そうだな、そうしようか。
ちょうど目も冷めた事だ。
ああ、だが…何か言われない様に毛布だけ包んでいかないとな」
「あぁ…たしかにそうか」
さて、箱庭の能力か──
神が言っていた、収納は箱庭による…というのも気になるな。
現段階で、箱庭内の能力としては念話…と呼ばれている能力に似たものが1つ。
敵意や干渉の無効化や阻害で2つ。
これらを含め、箱庭は範囲内に作用するものが多い。
そして、2つ目は恐らく、俺がいる次元と相手の次元、もしくは相手の力の次元をズラして無効化している。
となると、次元の壁というのは大同小異となる訳だが…
次元を操る能力となるのか?
・複数の次元を1つへと結ぶ
・1つの次元を複数へ別ける
これらが箱庭と仮定すると…
「ふむ、となると…重力と引力を切り分け、宙に浮かべる程度の引力を引き込んだら…よし、成功だ!」
「なっ…そ、空を飛んでる!?」
「箱庭の応用だ。
なるほど、箱庭の能力が分かったぞ。
箱庭の能力は、次元操作だ」
「次元、というのは?」
「うーん、そうだな。この空間を1としたら、目に目えない…自然力などを0と仮定する。
そうすると、0から1へと力を運ぶことこそが魔力運用、そして1から0へ戻すのを魔法と仮定することができる」
「うーん…何となく、分かるような気がするが…」
「次元の説明というのは難しい。
ただ、そうだなぁ…
空間、というのは分かるか?」
「ああ、この世界にも空間魔法というのがある」
「ふむ…なら、空間収納、とかは分かるか?」
「ああ、亜空間にものを収納する、といった感じだろう?」
「そうだ。その空間と亜空間の原理こそが次元というもので、目には見えないがこことは別の時間軸がある部分を空間、それらを総称するのを次元と呼ぶ…そういった感じだろうな」
「なるほど…てことは、空間の操作ということか?」
「まぁ、そのようなものだろうな。ただ、その能力自体は空間よりも更に上だろう」
となると、収納というのは別次元を開いてそこに入れる方法、ということだな。
「よし、とりあえず急いで訓練場へ向かおう。この能力を早く試したい!」
「わかった、なら…捕まっていろ、今から走るぞ」
「ああ、わかった」
俺は、自分だけの次元と、自分とガラハドがいる次元を繋げて、ガラハドと自分の位置を固定した。
「よし、動いてくれて構わないぞ」
そういうと、ガラハドは足に力を込めた瞬間、思いっきり上に飛んだ。
「…ま、まじか…人間の身体能力じゃないだろうこれは!」
「舌噛むぞ、気を付けろよ?」
「出来れば安全にして欲しかったけどな!〘引力付与〙」
「お?…おお、着地の衝撃を無くしたのか…降ろしてくれ」
「おう──さて、それじゃあ始めよう」
そう呟くとすぐ、俺は箱庭の能力を試すべく、外へ向かおうとした。
「ユーグ殿、どこへ?」
「チッ…何故この時間まで起きているんだ。
騎士というのは不眠なのか?」
「そんな訳ないだろう?先程まで寝ていたに決まっているだろ。
魔力が動いたから起きたんだ」
「うーん…なるほど、となると移動するにはそれを誤魔化さなければいけないのか…」
「さて、それで?どこに行くんだ?」
「箱庭の能力の試運転に行きたくてな。
ここじゃあできないだろう?周りを巻き込めば直ぐに分かるからな」
「だったら訓練場に行くか?散歩と言えば行けるだろう」
「ああ…そうだな、そうしようか。
ちょうど目も冷めた事だ。
ああ、だが…何か言われない様に毛布だけ包んでいかないとな」
「あぁ…たしかにそうか」
さて、箱庭の能力か──
神が言っていた、収納は箱庭による…というのも気になるな。
現段階で、箱庭内の能力としては念話…と呼ばれている能力に似たものが1つ。
敵意や干渉の無効化や阻害で2つ。
これらを含め、箱庭は範囲内に作用するものが多い。
そして、2つ目は恐らく、俺がいる次元と相手の次元、もしくは相手の力の次元をズラして無効化している。
となると、次元の壁というのは大同小異となる訳だが…
次元を操る能力となるのか?
・複数の次元を1つへと結ぶ
・1つの次元を複数へ別ける
これらが箱庭と仮定すると…
「ふむ、となると…重力と引力を切り分け、宙に浮かべる程度の引力を引き込んだら…よし、成功だ!」
「なっ…そ、空を飛んでる!?」
「箱庭の応用だ。
なるほど、箱庭の能力が分かったぞ。
箱庭の能力は、次元操作だ」
「次元、というのは?」
「うーん、そうだな。この空間を1としたら、目に目えない…自然力などを0と仮定する。
そうすると、0から1へと力を運ぶことこそが魔力運用、そして1から0へ戻すのを魔法と仮定することができる」
「うーん…何となく、分かるような気がするが…」
「次元の説明というのは難しい。
ただ、そうだなぁ…
空間、というのは分かるか?」
「ああ、この世界にも空間魔法というのがある」
「ふむ…なら、空間収納、とかは分かるか?」
「ああ、亜空間にものを収納する、といった感じだろう?」
「そうだ。その空間と亜空間の原理こそが次元というもので、目には見えないがこことは別の時間軸がある部分を空間、それらを総称するのを次元と呼ぶ…そういった感じだろうな」
「なるほど…てことは、空間の操作ということか?」
「まぁ、そのようなものだろうな。ただ、その能力自体は空間よりも更に上だろう」
となると、収納というのは別次元を開いてそこに入れる方法、ということだな。
「よし、とりあえず急いで訓練場へ向かおう。この能力を早く試したい!」
「わかった、なら…捕まっていろ、今から走るぞ」
「ああ、わかった」
俺は、自分だけの次元と、自分とガラハドがいる次元を繋げて、ガラハドと自分の位置を固定した。
「よし、動いてくれて構わないぞ」
そういうと、ガラハドは足に力を込めた瞬間、思いっきり上に飛んだ。
「…ま、まじか…人間の身体能力じゃないだろうこれは!」
「舌噛むぞ、気を付けろよ?」
「出来れば安全にして欲しかったけどな!〘引力付与〙」
「お?…おお、着地の衝撃を無くしたのか…降ろしてくれ」
「おう──さて、それじゃあ始めよう」
0
あなたにおすすめの小説
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
1つだけ何でも望んで良いと言われたので、即答で答えました
竹桜
ファンタジー
誰にでもある憧れを抱いていた男は最後にただ見捨てられないというだけで人助けをした。
その結果、男は神らしき存在に何でも1つだけ望んでから異世界に転生することになったのだ。
男は即答で答え、異世界で竜騎兵となる。
自らの憧れを叶える為に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる