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1章 稀代の商人
四十五、幻龍族(2)
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«──そうです、その力をいつもと同じように放出してください。
制御は気にせずに»
«お、おお…»
その瞬間、龍は光に包まれていった。
«…これで、マスターは闇と光の2属性を持った龍となりました。
これと同じ要領で属性を増やしていくことで、マスターは幻龍族となることが出来ます…理論上は»
«…すげぇな、これ!身体の中で光と闇の力が感じられるぞ!»
«管理者様の情報によると、龍の強みは、一度見たものを行使すると、完全に自分のものにできる能力です。
つまり、今マスターは光を再現出来ましたので、光の粒子が体内に作られたのでしょう»
«管理者っつうのは…»
«私を作り出したマスターです。
先程連絡がありまして、双方をマスターと呼ぶのは不便とのことですので»
«うん?連絡できるのか?»
«いいえ、伝言のみです。ですが、相手からはこちらの様子が分かるようです»
«なるほどねぇ…んじゃ、次はなんの属性にしたらいい?»
«さぁ…ここまでが管理者様が教えて下さったものですので…連絡が来るまでは…
おや、連絡が来ましたね。
火か風か、どちらかを選べとのことです»
«んー、なら火で頼む»
そう言うと、ほぼ常に曇っていたその世界に突然、太陽が出現した。
«…太陽をイメージして同じように行使しろとのことです»
«ああ、わかった»
«このまま続けて説明致しますが、風ならば渓谷に行って、そこから流れてくる冷たい風を捉え…
土は地面を捉えろとのことです»
«…え、水は?»
«この世界にはまだ水がないらしいです»
«マジかよ…»
«ですので、それらの属性が終わり次第、雨を降らせるとのことです。
それでは、先にその3属性を物にしてください»
«ああ»
そこからは早かった。
光から太陽への連想は簡単だったからかすぐに火は行使でき、その後もとても強い風はすぐにイメージを固められ、そこら中にある土もまた、イメージを高める材料になったからだ。
«…雨が降ってきましたね。
ということは…»
«っし!3属性獲得だ!あとは、水属性だけ…って、つめてぇ!»
«…マスター、雨が降っておりますので今のうちに»
«あ、ああ…»
全身でその水を感じ取る、一滴一滴に自然の力が入り込んでおり、触れる度に肉体にその力が付着し…吸収する。
『幻龍族がこの地に再び君臨致しました。
この世界の龍に王が誕生しました』
世界中にその声が響いた。聞いたことのあるような、とても澄んだ声で、世界中に鳴り響いたのだった。
«…見た目は変わんねぇのな»
«ですが、幻龍族にはしっかりとなっております。
これで、どの属性も支配下に置くことが可能となりました。
あとは、貸した能力がなくとも眷属を創造できるほど魔力を蓄えろとのことです。
どうやら、眷属の制作能力は魔力をある程度肩代わりしているようです»
制御は気にせずに»
«お、おお…»
その瞬間、龍は光に包まれていった。
«…これで、マスターは闇と光の2属性を持った龍となりました。
これと同じ要領で属性を増やしていくことで、マスターは幻龍族となることが出来ます…理論上は»
«…すげぇな、これ!身体の中で光と闇の力が感じられるぞ!»
«管理者様の情報によると、龍の強みは、一度見たものを行使すると、完全に自分のものにできる能力です。
つまり、今マスターは光を再現出来ましたので、光の粒子が体内に作られたのでしょう»
«管理者っつうのは…»
«私を作り出したマスターです。
先程連絡がありまして、双方をマスターと呼ぶのは不便とのことですので»
«うん?連絡できるのか?»
«いいえ、伝言のみです。ですが、相手からはこちらの様子が分かるようです»
«なるほどねぇ…んじゃ、次はなんの属性にしたらいい?»
«さぁ…ここまでが管理者様が教えて下さったものですので…連絡が来るまでは…
おや、連絡が来ましたね。
火か風か、どちらかを選べとのことです»
«んー、なら火で頼む»
そう言うと、ほぼ常に曇っていたその世界に突然、太陽が出現した。
«…太陽をイメージして同じように行使しろとのことです»
«ああ、わかった»
«このまま続けて説明致しますが、風ならば渓谷に行って、そこから流れてくる冷たい風を捉え…
土は地面を捉えろとのことです»
«…え、水は?»
«この世界にはまだ水がないらしいです»
«マジかよ…»
«ですので、それらの属性が終わり次第、雨を降らせるとのことです。
それでは、先にその3属性を物にしてください»
«ああ»
そこからは早かった。
光から太陽への連想は簡単だったからかすぐに火は行使でき、その後もとても強い風はすぐにイメージを固められ、そこら中にある土もまた、イメージを高める材料になったからだ。
«…雨が降ってきましたね。
ということは…»
«っし!3属性獲得だ!あとは、水属性だけ…って、つめてぇ!»
«…マスター、雨が降っておりますので今のうちに»
«あ、ああ…»
全身でその水を感じ取る、一滴一滴に自然の力が入り込んでおり、触れる度に肉体にその力が付着し…吸収する。
『幻龍族がこの地に再び君臨致しました。
この世界の龍に王が誕生しました』
世界中にその声が響いた。聞いたことのあるような、とても澄んだ声で、世界中に鳴り響いたのだった。
«…見た目は変わんねぇのな»
«ですが、幻龍族にはしっかりとなっております。
これで、どの属性も支配下に置くことが可能となりました。
あとは、貸した能力がなくとも眷属を創造できるほど魔力を蓄えろとのことです。
どうやら、眷属の制作能力は魔力をある程度肩代わりしているようです»
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