箱庭の支配人──稀人は異世界で自由を満喫します?

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2章 自慢の仲間

八十一、

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「さぁて!ガラハドの物はこれで全部だな!
よし、んじゃ全部回収してっと…
さて、あとすることはあったっけな…
ああ、そういや商会の方は全部あいつらに任せっきりだったな。
それに、教会も…うん、久しぶりに行ってみるか」
「…待て、ユーグよ」
「あぁ?…ってなんだ、話したこともねぇのにいきなり名前で呼んでくるとはな…兄弟」
「その呼び方もどうなんだ」
「そうですよ、それに兄弟ならば尚更名前呼びの方が…」
「俺とお前らじゃ根っから違ぇんだよ、話しかけんな」
「…護衛に聞いた話ではもう少し穏やかと報告があった気がするんだけどなぁ…」

この3人が、俺の今世の兄弟…
戦闘バカの長男、
図書館に入り浸ってる頭脳派の次男と…
魔法と自分の見た目を活かして人脈を増やしてる三男、ねぇ…

「それで?なんの用だ?」
「いやなに、ガラハドを倒したと聞いて1度戦ってみたいと──」
「ではなく、今から久しぶりに家族全員揃って夕食を取るんだ。
ユーグも来ないかい?」
「あいにく、俺にゃあ貴族の食事は合わないんでな。
遠慮しとく」
「まぁそう言わずに。作法とかは気にしなくて良いからさ」

…たしかに、王族から出る報告もした方が良いしな…

「…分かった。俺からも報告があるから、その時にでも報告しよう。
案内しろ」
「はいはい、じゃあ着いてきてね~」
「…ちなみにだが、三男。俺に魅了のスキルは効かねぇぞ」
「あは、このスキルは常時発動しちゃうから気にしないで~
それに、今だと発動自体は変わらないけど、強さや対象はある程度変えられるしね。
まぁ…本にしか興味無い兄と戦闘にしか興味がない兄には関係ないんだけどね」

そういう割には、三男に付きっきりなんだけどな…
だがまぁ、単純に仲が良いだけか…状態には何も書いていないしな…

「さぁ着いたよ。父上、連れてきましたよ」
「おお、ユーグよ。久しく会っていなかったが…して、ガラハドは…」
「今は別のとこに居る。
報告もあるしさっさと席に座ろう」
「それもそうだな」
「メイドよ、準備を」
「はい」
「ああ、俺にそれは必要ない」
「(チッ…)は、はぁ…」

俺は箱庭でナイフとフォークを作り出し、机に置いた。

「そこの、毒を入れるならば相手に気付かれないよう、相乗で毒となるものでも選んだ方が良いぞ」
「では、祈りを…」
「ガツガツ…で?今度はなんでまた俺を呼んだ」
「…祈りの前に食うでない」
「お前らは神にでも祈ってたら良いだろうが…
なんでわざわざなんもしてねぇダチに俺が祈りなんざ捧げねぇといけねぇんだ」
「…ダチだと?ユーグよ、神になんという口利きを…!」
「はぁ…ろくに話も出来んのか」

俺は礼儀作法は無視して、素手で肉を掴んだ。

「面倒だから先に言わせてもらう。俺はこれ以上この国の為に動く気はない。
よって、俺は王族を抜けさせてもらう。
というか、この国からも去ることにしようか。そっちの方が楽だしな」
「…分かった。だが、教会は置いていけ」
「ああ、良いぜ?だが、俺の作ったものや、俺のものは全て回収させてもらう」

骨付き肉を父に向けながらそう言い、その後すぐにそれを食べ終えると、俺は食卓を後にした。

「じゃ、準備でもして俺はとっととこっから出させてもらう」
〈…どうするんだ?教会は置いていくということらしいが…〉
「あ?元のあのイカつい教会に戻してから出ていくに決まってるだろ?
それに、お前らの神像に施した箱庭も、あの店も、冒険者ギルドに売った鑑定魔道具も金は払い戻して機能を全て止める。
完全に俺の施したものは全て消してから行くつもりだ」
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