箱庭の支配人──稀人は異世界で自由を満喫します?

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2章 自慢の仲間

九十一、崩壊

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『ガラハド!全員を一箇所に集めろ!』
「これは…武神!?」
『お前の相棒の意識が途切れている!
箱庭が上手く機能しなくなってるせいで、その世界の機能も停止しているんだ!
他の世界は精霊や龍族が第二管理者として保っているが…ここの管理者は今、そいつだけなんだ!』
「だったらどうすりゃ…!」
『神の権限で第一世界へ飛ばす!あそこなら魔力も豊富だから、生命維持自体は出来るはずだ!』
「分かった、全員を集めて…」
「ガラハドさん!急に魔物達にこっちに連れてこられて…」

その声で冷静になり、辺りを見渡すと管理者である朝陽に縋るように魔物も、霊獣もが助けを求めていた。

「…武神、こいつらも一緒に飛ばせるか?」
『任せておけ、俺ら神々が総意で転移させるから、力は余分にある』

そういった瞬間、そこに居た全ての生物を対象に転移陣が出現し、光に包まれると同時に森に転移した。

「うっ…こ、ここは…」
『主様!』
「…え?せ、精霊…!?人間の前には姿を滅多に見せないんじゃ…」
『向こうの世界ではそうですが、我々精霊の生みの親は主様ですので…
神々から、事情は伺っております。
そして、我々から見てもこれは…危ない状態です。
今の状態は、死亡した状態から、膨大な魔力が死を免れるべく生命維持を行っている状態…
つまり、魔力が無くなれば、その瞬間に主様は死亡し、この世界から消えてしまいます』
「はぁ!?消えるって…な、なんでまた…」
『…主様がこの世界の住人でないことも1つの要因ではありますが…何より、魂の契約により、ガラハド様…あなたの器に吸収されます』
「はぁ!?お、俺の…?待て、俺らがやった魂の契約は…今世と、生まれ変わりの契約なはずじゃ…」
『正確に言えば…主様の魂をガラハド様に吸収させ、2人で1つの魂となった時、ガラハド様がここの管理者となり、不老者となります。
そして、なんらかの要因にて死亡した瞬間、聖杯に統合されていた2つの魂が融合したまま分離…
つまり、主様とガラハド様の魂が5:5の状態で、2つに別れる…
生まれ変わりの先は双子か親子ですが、とにかくそれはガラハド様が死んでから…
それまでは、主様の存在は完全に消去され、向こうの世界で主様を知る人物は…ガラハド様のみとなります』
「…どうすりゃ助けられる?」
『…主様を、見つけ出してください。
現在、主様は別の深層意識に居ます。その意識の所で主様にお会いして頂き…こちらの世界に戻ってきて下さい。
深層意識への入り口は私達が開きます。
ですが、再び開くことはできないため…帰り道は、お2人に任せてしまうことになります。
もしかすると2人とも死んでしまう可能性もあります、それでも──』
「…やるに決まってんだろ」
『そうですか。では…只今より、深層意識への扉を開きます。
ご健闘を』

そう言って、彼が作り出した全ての精霊王が魔法陣を発動したかと思うと、朝陽から扉が出現した。

「行ってくる」
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