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第一章 はじまり

18話

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レオとリオだ!


「うん。今はね!
  グレンとリュカがトラブったから、

  ロアンが一緒に、お片付け中!
  
  それで、後から合流するの!」


すっごく軽めな説明をするノア君。

それでも、レオとリオは
何となく意味が、分かったようだ。



「もしかしてまた、喧嘩?
  さすが、ライバル同士だね。」

そう、レオが言うと


「どうせ、またグレンが
  決闘だー!とかなんとか言ったんだろ?

  あいつ、本当バカだな!」

リュカが少しキツめに言う。



「また、そんな言い方!!

  グレンも、リュカも
  お互いが、認め合ってるからこそ
  ぶつかる事が多いんだよ!


  それよりさ、リアム
  アルトさんが、この前言ってた
  街の防御について
  お前の意見を聞こうか悩んでたぞ!

  あの人、あんまり
  人に頼ろうとしないし、

  自分から言わなさそうと思って
  変わりに言いに来た!
  
  まぁ、話だけでも聞いてみたら?」

レオがそう言うと


「分かった!
 少し顔を出しに行ってくる。」

リアムは、レオにそう言うと


「わるいな。魔法の事
  あんまり教えてあげれなくて。

  ノア、後は頼んだぞ!」

リアムは、私に謝り
ノア君後に、後は任せたのだ。


「そんな事ないよ!

  いろいろ教えて貰えたし、
  魔法も見せてくれたじゃん!」

私がそう言うと


「そーだよ!

  それに、姫華ちゃんの言う通り
  リアムは、ちゃんと
  教えていたし、魔法だって
  見せたんだから、気にしないの!

  それに、残りの時間は
  僕に任せてー!

  リアムは、アルさんの
  お手伝い頑張ってきてね!」

ノア君は、リアムにエールを
送り、見送った。




そして、空いてるイスに
レオとリオが座る。


「俺らも、今日は
  仕事終わったし、手伝うよ。

  姫華ちゃんもなんでも
  聞いていいからね!」

レオがそう言うと


「えー僕1人で、大丈夫だよ!

  せっかくリアムが
  僕に任せてくれたのにー。」

ノア君はそう言い
少し、むくれてしまった。



「もちろん。ノアが
  任されたのは知っているし
  邪魔したい訳じゃないよ?

  あくまで、俺達はだよ!

  それなら、いいよね?」

レオがそう言うと


「うんっ!!それならいいよ!」

ノア君は、嬉しそうに答えた。

リアムに、任された事が
すごく嬉しかったようで

レオ達が手伝うと言うと
少し嫌がっていたけれど

レオに、上手い事のせられ
お手伝い⟵を受け入れる事に。



「僕、思ったんだけど

  姫華ちゃん吸収するのが
  早いから、本とかも
  読んでみたらどうかなー?

  僕達がまだ、あんまり魔法が上手く
  コントロール出来なかった時とかに

  読んでいた物が
  まだ、あると思うんだ!」

ノア君が提案してくれた。


「....んー....。

  確かに、本を読むのは好きだし

  読んでみたい....ケド
  私、この国の言葉
  読めないと思う。」

私がそう言うと


「読めるように、魔法を
  かけるから大丈夫だよ!

  興味があるなら
  読んでみるのもいいと思う!」

レオがそう言ってくれた。


「そんな事もできるの?

  それなら、読んでみたい!」

私がそう言うと、ノア君は
書庫へ本を取りに行くといい
書庫の方へ向かって行った。


あまりの行動の速さに
ビックリしていると


「ノアは、何でも一生懸命なんだ。
  
  あの行動力には
  ビックリする事もあるけど

  助かる事も多いいんだ!

  ノアが戻るまで
  何か聞きたい事とか
  教えほしい事があれば
  聞いてくれて、いいからね!」

レオがそう言ってくれたので
気になる事を聞いてみた。


「みんなが魔法を見せてくれたり
  教えてくれるのは
  すごく、助かるし 
 
  初めての事ばかりで
  楽しいんだけどね....。


  私ね、本当に魔法の事なんて
  少しも分からなかったし
  未だに、使える気が
  全然しないけど、大丈夫かな?」  

さすがに、一生懸命教えてくれる
ノア君の前では
弱音を吐けなかったので

私は、レオとリオに相談をした。


「大丈夫!魔法は
  絶対使えるようになるから!

  僕たちの魔力を
  姫華ちゃんの身体からだに流して
  共鳴させるんだ!

  人はみんなね、それぞれ
  生命エネルギーがあるから
  それに、魔力を共鳴させて
  内なる力を目覚めさせるんだよ。」

レオが丁寧に説明してくれた。


「でも、もし共鳴しない場合はどうなるの?」

私がそう聞くと

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