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第五章 始まった学校生活

87話

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そこに居たのは、クリスだ。

「あっ!どうも
  お久しぶりです!」

私が、そう言うと

「本当に、久しぶりだね!
  
  あれから、治癒魔法は
  上達した感じかな?」

クリスに、そう言われ

「一応、あの後もジーク先生の元で
  ずっと練習を重ねて
  今は、かなり上達したと思います!」

私が、そう話すと

「さっきから思っていたけど
  敬語はよしてくれ!
  1つしか変わらないし
  君は、僕の命の恩人だし
  同じ、見習い仲間じゃないか?

  それに、レオからも
  君や、マフィアの話は
  聞いているから
  僕にも、普通に接してくれ!」

クリスが、そういうので

「分かった!これからは、
  魔法学校の仲間同士だもんね!」

私が、そうクリスと話していると


「話が全然見えないんだけど?」 

ミアが、そう言い

「見習い同士ってなんの話なの?
  それに、緑のネクタイって事は
  1つ上の人だよね?」

クレアが、そう言い

「命の恩人って...姫華お前...
  何をしたらそうなったんだ?
  人の命助けるなんて
  簡単な事じゃねーぞ!!

  あっ!!あれか?
  この人、マフィア関連の人か?」

アイザックまでも、話に入ってきた。


そして、私は
学校が始まる前に、
ジーク先生のいるフォリス病院で
手伝いをしていた事

そこで治癒魔法の特訓もしていた事

その時の患者さんで、クリスが
ジーク先生の診察室に来た事

クリスが、実は王族護衛の見習いで
勉強の為にこの魔法学校へ来た事
などを、3人に話した。

「そんな事が、あったんだ...
  それより、病院で手伝いって
  すごいね?!!

  もしかして、その時に
  サラに出会ったの?」

ミアが、そう言うので

「そうだよ!そこで
  サラと友達になったの!」

私が、そう話していると

「クリス!早く!!
  俺ら同じAクラスだよ!?」

そう言い、クリスを呼びに
来たのはレオだ!

「あれ?姫華ちゃん達も一緒?」

そう、レオが言うと

「たまたま、そこであったの!
  それより、レオも、クリスも
  Aクラスなの?」

私が、そう言うと

「ちょっと!私もAクラスなんだけど?!
  レオ兄がいるって事は、
  リオ兄もいるって事だよね?
  兄妹きょうだいで一緒って
  嫌なんだけど!!」

そう言い、ミアが話に入ってきた。

「そんな事言わないでよー!
  俺は、ミアと同じクラスで
  、嬉しいよ!」

レオが、そう言い
ミアは、少し照れていた...が...
その後、言い争いをしている。


「えっと、あの、そろそろ...」

クレアがそう言うと

一応ひとまずここは、廊下だから
  みんなで移動をしよう!

  君たちも皆、Aクラスなのかい?」

クリスにそう言われ
私たちは、頷いた。


そして、その後はクリスのお陰で、
ミアとレオの喧嘩は終わり

みんなで、Aクラスまで行くと

マフィアメンバーが
勢揃いだった。


「みんな、光魔法が
  1番、得意なの?」

私が、そう聞いてみると

「僕たちは、マフィアの幹部だから
  2つ以上の属性の魔法が使えても
  偏りの無いように、練習を
  繰り返してきたから
  基本、得意魔法があっても
  そこまで、偏りがないんだよ!」

ロアンが、そう説明してくれた。

「ん?それなら、
  何でみんなして
  このクラスにいるの?」

私が、再び尋ねると

「光の魔法は、
  この国の1番得意な魔法だから
  僕たちがこのクラスに入る事で
  もっと、光の魔法を高めたり
  強くするのが、目的だと思うよ!

  後ね、A~Cクラスは
  魔力の多い順になっていて
  姫ちゃんと、アイザック君は
  Aクラス決定なのは、
  分かっていたけど
  ミアちゃんや、クレアちゃんは
  魔力テストの時と
  連休明けの魔力だと、
  大きな差があるから
  そこは、先生に言ってあったんだ!」

そうロアンは、話してくれた。


「先生にって...??」

私が、小声で言って
不思議そうに思っていると

「ロアンは、マフィアで
  2番手って話をしたでしょ?

  だから、先生達も
  一目置いてるんだよ!」

そう、レオが耳打ちで
教えてくれた。


「そろそろ、
  先生が来ると思うから

  席に着いとこうか?

  空いている席に自由に
  座っていいからね!」

ロアンに、そう言われ
私達が席を探していると



“ドン”誰かにぶつかった...
というか、ぶつかられた。


「あっごっめーん、大丈夫ー?」

数名の女子性とが、
クスクスと笑いながら
私にぶつかってきた。

「ちょっと!今のわざとでしょ?」

ミアが、私にぶつかってきた人に
そう言うと

「はぁー?わざとじゃないんだけど?!
  そもそも、あんた年下だよね?」

そう、言い返してきた女子生徒達は
リボンが、黄色だった。
私たちより2つ上の先輩だ。


ミアが、言い返そうとすると

「私の友達に何か用?」

そう言って、
私達の前に立ったのはサラだ。


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