スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース

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第一章[ミリゴ編]

仕方のない決断

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「クッ……!」
 俺は奥からこっち側に走って来ているゴブリン達に少し戸惑ったが、直ぐに走る足を止め、ゴブリン達の方に杖を向けた。

 そして、
「草木を燃やせ、ファイアボール!!」
 ファイアボールを放った。
 だが、俺はゴブリンに向けて真っ直ぐ放った訳では無い。
 先程、ゴブリン達と対峙した時に分かったが、コイツらは頭が良い。
 だから単純に正面から攻撃を当てる事はなかなか出来ないんだ。だから俺は、
「落ちろ!」
 そう言い、杖に付いているもう一つの機能である「コントロール機能」を使い、ゴブリン達に当たる寸前でファイアボールを地面に落とした。
 するとその瞬間、ファイアボールはゴブリン達の地面で爆発。先頭を走っていたゴブリン達を蹴散らした。

 よっしゃ!一気に5、6体はいったか!
 俺は小さくガッツポーズをする。
 しかし、喜ぶのも束の間、ファイアボールの爆発で巻き起こった砂煙の中から、「ギャギャギャァァァ!!」そう声を上げながら、後ろに居たゴブリン達が走って来た。

「......ッ!」
 その時、もう既にゴブリン達は5メートル程まで近づいてきていた。
 これはまずいな、恐らく呪文を唱えてる間に攻撃される......!
 しかも、どの道この距離で魔法を放てば、俺たちもダメージを受けちまう。
 これは一旦距離を取りたいな。

 俺はすぐさま後ろに下がろうとする。が、初めて大蛇と対峙した時の様に俺は躓き、尻もちをつく形で倒れてしまった。
 や、やべぇ!!
 いや、だってレベルアップしても魔法の威力が上がるだけで、俺自身の身体能力や、頭の良さが上がる訳じゃないんだよ!

「ちょ!タンマ!」
 俺はそうゴブリン達に懇願するが、もちろん聞いてくれる訳が無い。
 攻撃の射程圏内まで来たゴブリン達は、手を大きく振りかぶり、俺の身体を鋭い爪で切り裂こうとする。
 まじやば!ゴブリンに殺られるなんていやだァァ!!
 俺はそう声にもならない悲鳴を出す。
 その時死を覚悟した。しかし、次の瞬間、

「はぁぁ!」「たぁ!」
 俺を襲おうとしていたゴブリン達を、寸前でセリヤとローズオーラが吹き飛ばした。
 た、助かった、のか......?
 俺はいきなりの出来事に理解が追いついていなかった。が、セリヤが地面に倒れている俺に手を差し伸べながら、
「大丈夫?テツヤ。」
 そう言った事で、俺はやっとそこで理解した。
 あ、俺助けられたのか。

 我に返った俺は、
「あ、あぁ。ちょっとはお前らにも出番をあげないと可哀想だからな!わざとピンチになってやったんだよ!」
 そう言いながらセリヤの差し伸べた手を掴み、立ち上がると、ローズオーラがいつもしているように、腰に手を当て、ガハハと笑いながらそう言った。
 べ、別に嘘じゃないぜ?

 すると、その会話を聞いていたローズオーラが、
「おい、イチャイチャしている所悪いが、周りを見てみろ。」
 今まで聞いた事も無いような真剣な声でそう言って来た。
 い、いきなりなんだよ、怖いなぁ。
 俺とセリヤは、ローズオーラが言った様に、直ぐ周りを見渡す。
 すると、

「な......」「厄介な事になったわね......」
 気付けばゴブリン達は、俺たち三人を囲んでいた。
 更にそのゴブリン達はどんどん増えて来ていた。
 これはマジでやばいかもな。

 俺は頬から汗が滑り落ちるのを感じた。
 別にここにいるゴブリン達だけなら時間さえ掛ければ倒す事は出来る。
 しかし、俺たちは大丈夫というだけだ。
 俺たちがこうしている間にも、街に流れ込んで来たゴブリン達を必死に血を流しながら倒している冒険者や、先程のハチマキを巻いた冒険者の様に、森の中で戦っている人達がいるんだ。

 だから一刻も早く、俺たちはゴブリンキングを倒さないといけない。
 はぁ……仕方がない、この方法はしたくなかったが、するしか無いみたいだ。
 俺は自分の中で覚悟を決めると、セリヤの方を向き、こう言った。

「セリヤ、俺はお前を信じてる。」
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