スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース

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第二章[グーネウム帝国編]

混乱

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「なんでだよ!だってこいつはもう――」
 ラークの言葉に対して剣を使う冒険者たちはそう反論し、漆黒龍ブラックドラゴンの方を見る。
 するとそこには――
「って……!?」
 砂煙を切り裂いて、俺たちの方を睨みつける漆黒龍ブラックドラゴンの姿があった。

「……ッ!」
 やっぱり今の攻撃は効いてなかったのか!いや、でも身体から魔法がすり抜けて行っている感じはしなかったぞ?
「ど、どうなってるのよ!?」
 セリヤが無傷の漆黒龍ブラックドラゴンを見ながらそう叫ぶ。すると、
「これは我の魔法なり。」
 地鳴りの様に低い声が夜の草原に響き渡った。

「誰だ!」
 ラークがその声にそう力強く返す。すると、
「フハハハハ!まだ分からぬか人間!我こそが漆黒龍ブラックドラゴンなり!」
 再び、その声が響いた――って!?
漆黒龍ブラックドラゴンだと!?」
 そう、突然草原に響き渡った声の主は、今俺たちが対峙している漆黒龍ブラックドラゴンだったのだ。

「人間、我は飢えているのだ……血肉が飛び散る戦いに……」
「だから街の人達を襲いに来たって言うのか!?」
 ラークが漆黒龍ブラックドラゴンに対してそう叫ぶ。
 すると漆黒龍ブラックドラゴンは、
「そうだ。我はこれから人間を殺し尽くすのだ。だからまずはお前ら冒険者共を前菜として楽しんでやる。」
 ドスの効いた笑い声を響かせながら、そう言った。

 クッ……このモンスター。喋れるだけじゃなくて思考も狂ってやがる……
「ラーク、もう一度だ!」
 このままじゃ相手のペースに乗せられるだけだ。だから俺はラークにそう先程の魔法攻撃をする様に声を掛ける。
 するとラークは、「あぁ!」俺の意見にそう同意し、
「もう一度、放てッ!!」
 冒険者たちに再び指示を飛ばした。

 その瞬間、
「燃え上がれ、ファイアブラスター!!」
「全てを飛ばせ、スーパーウィンド!!」
「落雷よ嘶け、サンダーボルト!!」
 冒険者たちは杖を再び漆黒龍ブラックドラゴンの方へ向け各自魔法を放った。
 すると今度は、
「フハハハハ!その程度の攻撃、我のブレスで蹴散らしてくれるわ!」
 嘲笑う様にそう言うと、
漆黒の息ダークブレス!!」
 漆黒龍ブラックドラゴンはそう叫び、その瞬間漆黒のブレスを口から撒き散らした。

 すると、そのブレスに当たった冒険者たちの魔法は、まるで元から無かったかのように、一緒で消滅した。
 更に、魔法を消し去った漆黒の息ダークブレスは、その後もスピードを止めずにこっち側へ迫って来る。
 くそ……!それはまずいんじゃねぇか!
「お前ら!もう一度だ!」
 俺はそう叫ぶと、魔法を二回連続で放ち、疲労ではぁはぁと荒い息を吐いている冒険者たちのところまで行き、
「草木を燃やせ、ファイアボールッ!!」
 漆黒龍ブラックドラゴンの方へ杖を向け、ファイアボールを放った。

 すると、それを見た他の冒険者たちは、なんとか身体を起こし、
「燃え上がれ、ファイアブラスター!!」
「全てを飛ばせ、スーパーウィンド!!」
「落雷よ嘶け、サンダーボルト!!」
 死にものぐるいで、そう魔法を放つ。

 すると、さっきは魔法を一緒にして消し去った漆黒の息ダークブレスも流石に二度は消しされなかったらしく、ファイアボールや他の魔法に激突した瞬間、共に凄まじい爆風を上げて、爆発した。
「何とかブレスを止める事は出来たか……」
 にしても、こっち側は今の行動で動けないやつが増えちまったな……

 俺は一緒に魔法を放った冒険者たちを見る。
 そこには、膝に手を着き、はぁはぁと荒く息をしている冒険者たちの姿があった。
「……ッ」
 こりゃこれ以上は攻撃出来ねぇだろうな。
 それに対して漆黒龍ブラックドラゴンは、
「どうした人間?もう終わりか?」
 俺たちを嘲笑うようにそう言った。

「くそ……くそッ!!」
 そんな姿を見たセリヤは、そう叫ぶと、背中から剣を抜き、漆黒龍ブラックドラゴンの方へと走って行く。
 クッ、んな事したら作戦が!
「おい!取り乱すんじゃねぇ!」
 俺はセリヤにそう叫び、止めようとするが、
「もう作戦なんて言ってる場合じゃないわ!」
 セリヤは俺の方を向き、必死の形相でそう叫んだ。

「……ッ!」
 んな事俺だって分かってるんだよ、それでも……それでも身勝手に動いたら余計に連携が崩れるだけじゃねぇか!
 しかし、俺の叫びはセリヤに届くことは無かった。
「はぁ!サラマンダースラッシュ!!」
 セリヤはそう叫ぶと、剣に炎を纏わせ、漆黒龍ブラックドラゴンの身体を切りつける。しかし、
「人間、そんな攻撃が聞くと思っているのか!」
 漆黒龍ブラックドラゴンの身体全体に纏われた黒いオーラによってどこに攻撃をしたら良いのかが定まらず、全て避けられた。

 しかし、もうここまで来ると誰にも止められない。セリヤの戦う姿を見た他の冒険者たちも次々と、
「俺たちも行くぞ!」
 そう言い、漆黒龍ブラックドラゴンの方へと走って行く。
「おい!お前ら!」
 それをラークは必死に止めようとするが、誰も指示には従わなかった。
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