スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース

文字の大きさ
85 / 98
第二章[グーネウム帝国編]

正面突破

しおりを挟む

 リッチゾーンに初めて入り、そしてゾーン問題は武力を用いないと解決出来ないと知った次の日。
 俺たちはリッチゾーンの奥にある城を襲撃する作戦を考える為、冒険者ギルドに集まっていた。(リッチゾーンに住んでる人たちは傷つけないぞ?)

「あいつは居ないのか?」
 俺はある程度冒険者たちがギルド内に集まって来たところでそう声を上げる。あいつというのはがたいのいい冒険者のことだ。
 昨日は、「兵力は俺が集める」的な感じで勢いづいてたのにな。

 すると俺のセリフを聞いたラークは、
「あいつは多分今日は来ないぞ?」
 そう言った。
「なんでだよ?」
「いや、俺もよく分からないが、今朝、グーネウム帝国の入り口からどこかへ行く姿が見えたんだよ。」

 ん?どこかへ行った?それって逃げたってことか?
「それって逃げたってことかしら?」
 俺が疑問に思っていたことを、横に居たセリヤが代わりに言った。
 しかし、それに対してラークは、「いやいや」絶対にありえないと言う様な口調でそう言い、

「とにかく、あいつが来ないからって作戦会議をしないってのは時間の無駄だ、もうほとんど冒険者は集まったしな。だからとりあえず俺たちだけで作戦会議しようぜ?」
 話題を今日の本題に切り替えた。

「まぁ、そうだな。」
 漆黒龍ブラックドラゴン討伐の時、あんなにミリゴをバカにしてたのにミリゴから来た俺たちに頭を下げてまで協力してくれる様なやつだ。今回もなにか理由があってそうしたのだろう。
 それに――
「今は仲間のことより、作戦を考えないといけないものね」
 セリヤがそう言う。
「そういうことだ。」
 こうして俺たちは、がたいのいい冒険者を抜いたメンバーで、作戦会議を始めた。


「よし、じゃあ進行は漆黒龍ブラックドラゴンと同じ時みたいにラーク。頼めるか?」
 がたいのいい冒険者の話題が終わると、俺は「ごほん」と咳をしてからラークの方を向いてそう言う。昨日の話でも、「俺が作戦を決める」って言ってたしな。
 
 すると、ラークは、
「あぁ、俺もある程度考えてきたからな。」
 任せておけと言わんばかりに拳で自分の胸を叩きながらそう言う。
 お、期待出来そうだな。
 俺がそう、完全にリーダーの素質を持っているラークに感心していると、
「凄いわね。私なんて正面突破ッ!!としか考えてなかったわ……」
 セリヤが驚いた様にそう言った。

 その瞬間、周りの冒険者たちが必死に笑いを堪えだした。
 いや、その気持ち分かるぜ。だってしょ、正面突破って……
 こいつ小学生じゃないんだからもっとまともな考えしてくれよ。
「お前な、正面突破って――」
 俺がみんなを代表してそうセリヤにツッコミを入れようとすると、それよりも先に、

「お!セリヤ、俺も今そう言おうと思ってたんだよ!凄いな!」
 ラークが、初めて同じ趣味の人間を見つけた時の様に頬を赤くしてそう言うと、勢い良くセリヤの両手を掴んだ。――って、えぇ?
「そ、そうかしら?」

 セリヤもこのラークの反応には困惑している。まさか褒められるなんて思っていなかっただろうからな。むしろボケに行ったと言っても過言ではないだろう。
 すると、ラークの反応を見た周りの冒険者たちは、
「た、確かに良いかもな!正面突破!」「あ、あぁ!だよな!」
 さっきまではセリヤの作戦に対して笑いを堪えてた癖に、ラークもそう考えてたと言った瞬間、肯定し始めやがった。

 こ、こいつらなぁ……
 俺はそんなセリヤに対して失礼過ぎる冒険者たちに――
「いや!そうだよな!俺も良いと思ってたんだよ!」
 混ざって正面突破を肯定した。

「ちょっと!?私が正面突破って言った時はツッコもうとしてたわよね!?」
 俺のセリフにセリヤがそう言ってくる。
 い、いや!だってよ!
 アホなやつが「正面突破!」って言えばバカみたいに聞こえるが、良い作戦を思いつくようなやつが言う「正面突破!」ってなんかこう、ちゃんとした理由がありそうって思うじゃん?
 お前らも何となく分かるはずだ。

 まぁだが、セリヤと同じ様に、良い作戦が思いつかなくて適当にそう言っている可能性もゼロではない。だから俺は、
「でもよ?一番危なそうな正面突破って作戦を思いついたんだ?」
 ある程度ガヤガヤが収まった辺りで、ラークにそう質問した。

 するとラークは、
「いや、俺だって最初は正面突破なんて全く考えて無かったよ。」
 先にそう正面突破を否定してから、
「でもよ?昨日通った所以外地形や造りの情報が分からないリッチゾーンで、わざと裏道的なルートを通るのは危険だと思ったんだよ。」
 正面突破以外の危険性を上げた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

処理中です...