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第三章 コラボはムリなんですが?
★11:今回のお悩みは - 2
しおりを挟む―『それは、いつですか?』
―『4年前です』
―『結構前ですね』
―『すみません』
―『いえいえ。謝らなくて良いですよ。それより事実であれば、これ結構酷い言い方ではあるなと俺も思います。親族なら尚更ですね。ちなみに、ゲーム配信者の方からコラボをしたいとする要望を言われたとき、それってどんなときでした?』
―『1か月前のイベントです。異世界かくれんぼっていうゲーム大会があって、準優勝したのでチームインタビューのときに言われました。それで思わず条件反射で言ってしまいました』
―『それは招待制の企業イベントですね?』
―『はい』
―『俺が言う立場ではないんですけど、一応、企業所属なので、他のシュクラの女の子もいるわけじゃないですか』
―『そうですね』
―『まぁ言ってしまった後の祭りではありますが、SNSでの誹謗中傷は他のVにも及んでいますよね?〈リーダーが生意気なことを言って、お前もコラボ拒否みたいな発言したら許さないからな!〉って、りあるさん以外のシュクラ所属のVにも、そういう脅迫めいた中傷コメが届いているそうで』
―『はい。私の発言でシュクラの仲間にも迷惑を掛けてしまいました。本当に大変申し訳なく思っています』
―『ご本人は不用意で言ってしまった発言に関しては深く反省と後悔されているようではありますが、そもそも、りあるさんが指摘することが事実かどうか俺自身、確認を行いました』
―『ご足労掛けて申し訳ありません』
―『りあるさん。全然大丈夫ですよ。それで俺が確認をしたっていうのは、有名なゲーム配信者の方が4年前に言ったとする発言です。結果、過去のアーカイブから該当の配信部分を探し出しました。こちらです〈うわぁ。このフィナンシェうま!〉はい。この発言は、有名なゲーム配信者の方が買ったものを食べたときの感想です。〈ホンマや。なぁ、このスイーツって結構有名なとこらしいで。コラボやったらどうよ?〉はい。こちらはゲーム仲間の発言ですね。〈ムリムリ。チャンネルページ見たけど収益化してねぇからさ!〉で、こちらがゲーム配信者の方の返しです。確かに失礼だなと思う発言はしていますね』
―『というか、今の今まで実は謝罪というのは入ってないんですよね。私に謝罪してほしいというよりかは、店側に対して、というか…』
―『あ、そうなんですか。まぁ、りあるさんに謝罪してもしょうがないって感じになるのか。つまりゲーム配信者の方からの謝罪は店主にしてほしいということでしょうか?』
―『そうですね。私が怒ってもしょうがないことだと思っています。ただ、私が不用意な発言をしたことで、誹謗中傷が来ても仕方ないとは思います。4年前のことですけど、正直、買ったものを美味しいって言ったあとに、コラボをしたくないとか言われる筋合いはないんで』
―『ただ誹謗中傷もやって良いことではないですけどね。4年前のことでも、当事者の関係者としては腹立たしいことですからね。第三者が何だかんだ横からクレームを言うことじゃないというか、クレームを言うなら招待制イベントで不要な発言をしてしまったVの女の子に直接中傷するんじゃなくて、ま、発言はよくなかったにせよ、運営に苦情というなら少しは分かりますけども。現在、りあるさんは活動自粛されていますよね?』
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