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2吸血 バンパイアと一緒の夏休み~1日目~
2 バンパイアと一緒の夏休み〜1日目〜
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「とうちゃーく! んー、潮風の香りがする」
「そりゃそうだろ。海なんだからさ」
車から降りると潮風が肌に吹きつける。
少しベタつくが、それさえも気にさせないほどに海が輝きを放っていた。
今すぐ海にダイブしたいところだが、3人荷物を置きに今日から2日泊まる別荘への中へと入る。
流石夏蓮の別荘だけあって中は広く、3人1つずつの部屋まで用意されていた。
各々の部屋に一度荷物を置くと、そのまま持ってきた水着に着替え3人早速海へと向かう。
「ほらほら二人とも、早くー!」
「あいつはしゃぎすぎだろ」
「ふふ。陽くん、私達も行きましょう」
泳ぎの競争をしたりしてはしゃいでいると、最初からテンションを上げすぎた私は少し疲れて一度海から上がる。
ただ砂浜に座っていては折角来たのに勿体無いと思い、私は近くを散策することにした。
やっぱりこういう場所でのんびり散歩をするのも楽しいなと思いながら歩いている、突然目の前に人影が現れた。
驚きで声を上げそうになると、伸ばされた手に口を塞がれ制止されてしまう。
「大きな声を出しては他の方に気づかれてしまいますよ」
目の前にはラルムの姿があり、スッカリ存在を忘れてしまっていたことを思い出す。
ラルムを一人にするのは不安だから、皆に気づかれないようにこっそり空からついてきてもらっていたんだった。
「もしかして結さん、私の存在を忘れていたんですか?」
「え、あははは。そんなことあるわけないじゃない」
あからさまに動揺している私を見て、ラルムはクククッと声を殺し笑う。
取り敢えず運よく泊まる所には一人ずつの部屋が用意されていたから、ラルムには二人に見つからないように私の部屋に居てもらおうと、こっそり海から離れる。
だがここで1つ問題があり、どうしたものか立ち止まり考え始る。
「どうかなされたのですか」
「うん、それがね。私達の泊まる建物には、家事をするために夏蓮の家のメイドさんが一人来てて、ラルムを見つからないように部屋まで連れていくにはどうしたらいいかなって」
「そうですね。でしたら、結さんの部屋の窓から私が入ればよろしいのではないでしょうか」
ラルムの提案に、その手があったかと頷き、その方法でラルムを部屋に入れることにした。
先ず私が中へと入り、自分の部屋へと向かう。
そして、窓を開けて人目がないことを確認したら、ラルムに窓から入ってもらうという方法。
予定通り部屋に戻り、キョロキョロと窓から周りを確認する。
誰もいないことがわかると、手招きをしてラルムを部屋の中へと入れる。
なんとか誰にも見られずに済んだものの、まだ安心はできない。
「そりゃそうだろ。海なんだからさ」
車から降りると潮風が肌に吹きつける。
少しベタつくが、それさえも気にさせないほどに海が輝きを放っていた。
今すぐ海にダイブしたいところだが、3人荷物を置きに今日から2日泊まる別荘への中へと入る。
流石夏蓮の別荘だけあって中は広く、3人1つずつの部屋まで用意されていた。
各々の部屋に一度荷物を置くと、そのまま持ってきた水着に着替え3人早速海へと向かう。
「ほらほら二人とも、早くー!」
「あいつはしゃぎすぎだろ」
「ふふ。陽くん、私達も行きましょう」
泳ぎの競争をしたりしてはしゃいでいると、最初からテンションを上げすぎた私は少し疲れて一度海から上がる。
ただ砂浜に座っていては折角来たのに勿体無いと思い、私は近くを散策することにした。
やっぱりこういう場所でのんびり散歩をするのも楽しいなと思いながら歩いている、突然目の前に人影が現れた。
驚きで声を上げそうになると、伸ばされた手に口を塞がれ制止されてしまう。
「大きな声を出しては他の方に気づかれてしまいますよ」
目の前にはラルムの姿があり、スッカリ存在を忘れてしまっていたことを思い出す。
ラルムを一人にするのは不安だから、皆に気づかれないようにこっそり空からついてきてもらっていたんだった。
「もしかして結さん、私の存在を忘れていたんですか?」
「え、あははは。そんなことあるわけないじゃない」
あからさまに動揺している私を見て、ラルムはクククッと声を殺し笑う。
取り敢えず運よく泊まる所には一人ずつの部屋が用意されていたから、ラルムには二人に見つからないように私の部屋に居てもらおうと、こっそり海から離れる。
だがここで1つ問題があり、どうしたものか立ち止まり考え始る。
「どうかなされたのですか」
「うん、それがね。私達の泊まる建物には、家事をするために夏蓮の家のメイドさんが一人来てて、ラルムを見つからないように部屋まで連れていくにはどうしたらいいかなって」
「そうですね。でしたら、結さんの部屋の窓から私が入ればよろしいのではないでしょうか」
ラルムの提案に、その手があったかと頷き、その方法でラルムを部屋に入れることにした。
先ず私が中へと入り、自分の部屋へと向かう。
そして、窓を開けて人目がないことを確認したら、ラルムに窓から入ってもらうという方法。
予定通り部屋に戻り、キョロキョロと窓から周りを確認する。
誰もいないことがわかると、手招きをしてラルムを部屋の中へと入れる。
なんとか誰にも見られずに済んだものの、まだ安心はできない。
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