14 / 30
第弐武将 騒がしさは終わりの近づき
2 騒がしさは終わりの近づき
しおりを挟む
「一体なんだったの? まさか、また才蔵とかいう忍び?」
「ああ。教室に入ってしばらくしてから気配はあったが、人の気配が多くて才蔵が何処に潜んでいるのかまではわからなかった」
まさか、朝からずっと才蔵に見られていたなんて気づかず、学校という沢山の人がいる中でそんな気配に気づけてしまう佐助はやはり凄い忍なのだと改めて思う。
佐助は何か考えるような素振りをすると、信玄達に報告しておかなければならないと言い、私も一緒に部屋へと行く。
扉を開ければ、またも人のベッドの上に、お菓子のカスと眠っている3人のミニ武将。
大変な思いをして帰ってきた私は怒りマックス。
起きやがれと怒鳴り、布団をバサリと持ち上げると、ミニ武将達を床へと落とす。
転がり落ちた衝撃で起きたミニ武将達に、佐助が耳打ちをすると、信玄は頷き佐助に何かを命じている。
何を命じたのかはわからないが、とくに変わった様子もなかったため、気にすることなくその日は眠りにつく。
そして翌日のお昼。
美海と一緒にお弁当を食べようと、中庭に向かう途中佐助の声が聞こえた。
内容は、美海と一緒に人気のない場所に行けというものだ。
理由を聞くが、直ぐにわかるとだけしか答えてくれず、仕方なく美海に、今日は屋上でお弁当を食べようと誘う。
屋上は眺めはいいのだが、わざわざお弁当を食べに上まで行く者はいないため、基本人はいない。
屋上にはつき、一体佐助は何を考えているのだろうかと思っていると、突然佐助は地面に姿を現した。
それも、美海の目の前に。
「佐助、何やってるの!?美海、これはね――」
「姿を現したらどうだ、才蔵」
なんとか誤魔化そうとしていると、佐助の才蔵という言葉で私は佐助に視線を向ける。
突然吹いた風と共に地面に現れたのは、この前の忍び、才蔵だった。
佐助だけでなく才蔵まで現れ、私と美海の目の前で会話をしている。
この状況を誤魔化すなど考えても思いつかずにいると、佐助の言葉が耳に届く。
才蔵は美海といたというのだ。
佐助は昨日私の後を追ってきていた人物が才蔵だけでないことに気づき、護衛中に学校で感じていた違和感が気になっていた。
そして佐助はある考えに行き着いた。
それは、私の身近にいる存在の美海。
私の情報を得るのなら、身近な人物についていた方のがいい。
勿論それだけでは、美海と才蔵が繋がっている確信にはならない。
だからこそ、人がいない場所に連れ出すように私に指示を出し確信した。
美海の傍に才蔵が潜んでいることを。
「ああ。教室に入ってしばらくしてから気配はあったが、人の気配が多くて才蔵が何処に潜んでいるのかまではわからなかった」
まさか、朝からずっと才蔵に見られていたなんて気づかず、学校という沢山の人がいる中でそんな気配に気づけてしまう佐助はやはり凄い忍なのだと改めて思う。
佐助は何か考えるような素振りをすると、信玄達に報告しておかなければならないと言い、私も一緒に部屋へと行く。
扉を開ければ、またも人のベッドの上に、お菓子のカスと眠っている3人のミニ武将。
大変な思いをして帰ってきた私は怒りマックス。
起きやがれと怒鳴り、布団をバサリと持ち上げると、ミニ武将達を床へと落とす。
転がり落ちた衝撃で起きたミニ武将達に、佐助が耳打ちをすると、信玄は頷き佐助に何かを命じている。
何を命じたのかはわからないが、とくに変わった様子もなかったため、気にすることなくその日は眠りにつく。
そして翌日のお昼。
美海と一緒にお弁当を食べようと、中庭に向かう途中佐助の声が聞こえた。
内容は、美海と一緒に人気のない場所に行けというものだ。
理由を聞くが、直ぐにわかるとだけしか答えてくれず、仕方なく美海に、今日は屋上でお弁当を食べようと誘う。
屋上は眺めはいいのだが、わざわざお弁当を食べに上まで行く者はいないため、基本人はいない。
屋上にはつき、一体佐助は何を考えているのだろうかと思っていると、突然佐助は地面に姿を現した。
それも、美海の目の前に。
「佐助、何やってるの!?美海、これはね――」
「姿を現したらどうだ、才蔵」
なんとか誤魔化そうとしていると、佐助の才蔵という言葉で私は佐助に視線を向ける。
突然吹いた風と共に地面に現れたのは、この前の忍び、才蔵だった。
佐助だけでなく才蔵まで現れ、私と美海の目の前で会話をしている。
この状況を誤魔化すなど考えても思いつかずにいると、佐助の言葉が耳に届く。
才蔵は美海といたというのだ。
佐助は昨日私の後を追ってきていた人物が才蔵だけでないことに気づき、護衛中に学校で感じていた違和感が気になっていた。
そして佐助はある考えに行き着いた。
それは、私の身近にいる存在の美海。
私の情報を得るのなら、身近な人物についていた方のがいい。
勿論それだけでは、美海と才蔵が繋がっている確信にはならない。
だからこそ、人がいない場所に連れ出すように私に指示を出し確信した。
美海の傍に才蔵が潜んでいることを。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる