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第一章 怪我人は訳あり浪人
2 怪我人は訳あり浪人
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「何故だ……何故ッ……!」
悪い夢でも見ているのだろうか。
苦しげなその姿に後ろ髪を引かれながら私はお店へ戻る。
それからしばらくして休憩となった頃、鬼灯さんの様子を見に部屋へと行く。
襖越しに声をかけ中に入ると、窓際に肩を寄せ、外を眺めている鬼灯さんの姿があった。
置かれていた朝餉は綺麗に食べられており、食欲はあるようで安堵していると「何故お前はここまでする」と、いつもとは違う静かな声音で尋ねられ視線を向ける。
「こんな得たいの知れない男にここまでする理由などお前にないはずだ」
鬼灯さんは、窓の外へ視線を向けたまま言う。
いつもと変わらないその表情が苦しげに歪んでいることに私は気づいていた。
鬼灯さんが今何を思っているのか、そして同じくらいに放っておけない自分の気持ちがわからない。
「おっしゃる通り、私は貴方のことを何一つ知りませんし、ここまでする理由もありません。ですが、私は貴方を放っておけないのです」
「お前の言ってることは俺には理解できんな」
言っている私でさえわかっていないのだから、鬼灯さんが理解できないのも当然だ。
それでも今私が言えるのはこれだけで、他に言葉が思いつかない。
そろそろ仕事に戻る時刻。
鬼灯さんにはそのまま床で休むように伝えお店に戻る。
再び外にのれんをかけ、お客さんにお茶とお団子を運ぶ。
仕事の間も、鬼灯さんが床で休んでいるかなど心配になる。
もしかしたら、また壁に寄りかかっているんじゃないか。
そんなことをしていては悪化してしまう。
しばらくすると日が暮れ始め、ようやくお店を閉められると思っていた時、のれんを潜りある人物が中へと入ってきた。
「店仕舞いにすまないな、お嬢さん」
浅葱色の羽織を纏い、腰に刀を差す姿を見れば何者なのか直ぐにわかる。
「新選組の方がなんの御用でしょうか」
あまり町ではいい噂を聞かない新選組。
勿論関わる機会などなく、こうして隊士と話すのは初めてのこと。
「ある男を探している。名は、鬼灯 灯籠。髪を右下に結っている男なのだが、心当たりはあるか」
その名を聞いた瞬間、私の鼓動は大きく音を立てた。
心情を悟られぬように、平然とした態度で「見たことがありません」と答える。
何故、新選組が鬼灯さんを探しているのか気になり「その方がどうかされたのですか」と尋ねると、隊士は静に口を開き、耳を疑いたくなるような言葉を口にした。
「人を殺したんだ」
私は言葉を失い驚きに目を見開く。
ここで動揺しては知られてしまうと思い、なんとか心を落ち着かせる。
「遅くに失礼した。もし見かけたら新選組屯所まで知らせてくれ」
隊士が店を出ていった後、私は椅子に座り、頭の中では先程の言葉が繰り返された。
鬼灯さんが人を殺めたなんて、そんなわけがない。
何かの間違いに違いないと思うのに、本当にそうなのだろうかと不安が残る。
鬼灯さんが人を殺めていないなんて私には言えない。
まだ彼のことを何一つ知らないのだから。
すっかり遅くなってしまったが、外ののれんを店の中に片付け夕餉を作ると、鬼灯さんのいる部屋へと運ぶ。
だがその足は部屋の前で止まると、声をかけるのを躊躇ってしまう。
新選組の言っていた言葉など事実かもわからないというのに。
私は瞼を一度閉じた後顔を上げると、襖越しに声をかけ中へと入る。
「鬼灯さん、夕餉をお持ち致しました」
膳を置き二人で夕餉を食べるが、新選組に言われた言葉が気になりチラリと鬼灯さんに視線を向ける。
やはり私には鬼灯さんが人を殺めるような人には思えず、新選組の人の言葉を聞いた後でも彼を怖いとは感じない。
「何だ」
私の視線に気づいた鬼灯さんに尋ねられるが、人を殺めたかなど聞けるはずもなく返事に困る。
「あ、えっと……。鬼灯さんはここを出た後、何処へ行くおつもりなのかなと」
咄嗟に思い付いた言葉を口に出してしまったが、こんな質問をしたところで返ってくる言葉は一つしかない。
「アンタには関係ない事だ」
予想はしていた。
それに出ていく先なんて鬼灯さんが言う通り私には関係のないことだ。
鬼灯さんは自分から何かを語ろうとはしない。
でも、時々見せる辛そうな姿が気になってしまう。
複雑な気持ちを残したまま一日が過ぎ翌日の朝。
鬼灯さんの部屋に朝餉を運ぶと、いつもの体勢で彼はいた。
「昨日はちゃんと床で休まれましたか?」
「ああ。この傷が治らなければ、ここから出ていけぬからな」
素っ気なく答えると、鬼灯さんは箸を持ち朝餉を食べる。
朝餉を済ませたあと、私はいつものように食べ終わった膳を厨へと運び片付けていると、器を見て口許が緩む。
あんな冷たい言葉を言っていても、いつも米粒一つ残さず鬼灯さんは食べてくれる。
出ていこうとすれば出ていけるというのに、自分で言った言葉を守り、怪我が治るまでいてくれているその姿を見ていれば、何も知らずともわかってしまう。
鬼灯さんが人を殺めることなどありはしないと。
そんなことを考えながら器を洗い終え、いつもなら外にのれんをかけ仕事が始まるのだが、今日は少し違う。
「失礼致します」
片付けが済んで私が向かった先は、鬼灯さんのいる部屋。
いつも通り彼は、肩を窓際の壁に寄せたまま私を見ることなく、視線は窓の外に向け口を開く。
「仕事はせぬのか」
「今日はお休みなんです」
「そうか、それで俺に何か用か」
相変わらずの反応だが、数日共に過ごせばこの反応にも慣れてしまう。
そんな彼に私が提案するのは、一緒に外に出掛けようというもの。
突然の言葉に鬼灯さんは眉を寄せ、あからさまに嫌そうな表情を浮かべながら外に向けていた視線を私へと向ける。
そんな彼に私は、早く身体を癒やすためにも部屋ばかりではなく外に出た方がいいと話す。
外の空気を吸えばきっと気分もスッキリするはずだと言えば「それなら窓から吸う空気だけで十分だ」なんて言われてしまう。
部屋ばかりにいては体にもよくないと思い、強引ではあるが鬼灯さんを外へ連れ出すと、少しでも気分転換になるように町の中を歩いて回る。
外に出てから会話もないまま、鬼灯さんは周りへと視線を向けて落ち着きがない。
どうかしたのだろうかと思い尋ねるが「お前には関係ない」と答えるだけで、会話もないまま二人は町を歩く。
「そろそろ昼時ですね。あの店に寄りましょうか」
「お前だけ食べていろ。俺は先に戻る」
背を向け帰ろうとするその背を引き留めようとしたが、言葉をかけるより早く鬼灯さんはその場から足早に歩きだし見える背中は遠ざかっていく。
勿論放っておけるはずもなく、私はお店に寄るのを止めてその背を慌てて追いかけた。
悪い夢でも見ているのだろうか。
苦しげなその姿に後ろ髪を引かれながら私はお店へ戻る。
それからしばらくして休憩となった頃、鬼灯さんの様子を見に部屋へと行く。
襖越しに声をかけ中に入ると、窓際に肩を寄せ、外を眺めている鬼灯さんの姿があった。
置かれていた朝餉は綺麗に食べられており、食欲はあるようで安堵していると「何故お前はここまでする」と、いつもとは違う静かな声音で尋ねられ視線を向ける。
「こんな得たいの知れない男にここまでする理由などお前にないはずだ」
鬼灯さんは、窓の外へ視線を向けたまま言う。
いつもと変わらないその表情が苦しげに歪んでいることに私は気づいていた。
鬼灯さんが今何を思っているのか、そして同じくらいに放っておけない自分の気持ちがわからない。
「おっしゃる通り、私は貴方のことを何一つ知りませんし、ここまでする理由もありません。ですが、私は貴方を放っておけないのです」
「お前の言ってることは俺には理解できんな」
言っている私でさえわかっていないのだから、鬼灯さんが理解できないのも当然だ。
それでも今私が言えるのはこれだけで、他に言葉が思いつかない。
そろそろ仕事に戻る時刻。
鬼灯さんにはそのまま床で休むように伝えお店に戻る。
再び外にのれんをかけ、お客さんにお茶とお団子を運ぶ。
仕事の間も、鬼灯さんが床で休んでいるかなど心配になる。
もしかしたら、また壁に寄りかかっているんじゃないか。
そんなことをしていては悪化してしまう。
しばらくすると日が暮れ始め、ようやくお店を閉められると思っていた時、のれんを潜りある人物が中へと入ってきた。
「店仕舞いにすまないな、お嬢さん」
浅葱色の羽織を纏い、腰に刀を差す姿を見れば何者なのか直ぐにわかる。
「新選組の方がなんの御用でしょうか」
あまり町ではいい噂を聞かない新選組。
勿論関わる機会などなく、こうして隊士と話すのは初めてのこと。
「ある男を探している。名は、鬼灯 灯籠。髪を右下に結っている男なのだが、心当たりはあるか」
その名を聞いた瞬間、私の鼓動は大きく音を立てた。
心情を悟られぬように、平然とした態度で「見たことがありません」と答える。
何故、新選組が鬼灯さんを探しているのか気になり「その方がどうかされたのですか」と尋ねると、隊士は静に口を開き、耳を疑いたくなるような言葉を口にした。
「人を殺したんだ」
私は言葉を失い驚きに目を見開く。
ここで動揺しては知られてしまうと思い、なんとか心を落ち着かせる。
「遅くに失礼した。もし見かけたら新選組屯所まで知らせてくれ」
隊士が店を出ていった後、私は椅子に座り、頭の中では先程の言葉が繰り返された。
鬼灯さんが人を殺めたなんて、そんなわけがない。
何かの間違いに違いないと思うのに、本当にそうなのだろうかと不安が残る。
鬼灯さんが人を殺めていないなんて私には言えない。
まだ彼のことを何一つ知らないのだから。
すっかり遅くなってしまったが、外ののれんを店の中に片付け夕餉を作ると、鬼灯さんのいる部屋へと運ぶ。
だがその足は部屋の前で止まると、声をかけるのを躊躇ってしまう。
新選組の言っていた言葉など事実かもわからないというのに。
私は瞼を一度閉じた後顔を上げると、襖越しに声をかけ中へと入る。
「鬼灯さん、夕餉をお持ち致しました」
膳を置き二人で夕餉を食べるが、新選組に言われた言葉が気になりチラリと鬼灯さんに視線を向ける。
やはり私には鬼灯さんが人を殺めるような人には思えず、新選組の人の言葉を聞いた後でも彼を怖いとは感じない。
「何だ」
私の視線に気づいた鬼灯さんに尋ねられるが、人を殺めたかなど聞けるはずもなく返事に困る。
「あ、えっと……。鬼灯さんはここを出た後、何処へ行くおつもりなのかなと」
咄嗟に思い付いた言葉を口に出してしまったが、こんな質問をしたところで返ってくる言葉は一つしかない。
「アンタには関係ない事だ」
予想はしていた。
それに出ていく先なんて鬼灯さんが言う通り私には関係のないことだ。
鬼灯さんは自分から何かを語ろうとはしない。
でも、時々見せる辛そうな姿が気になってしまう。
複雑な気持ちを残したまま一日が過ぎ翌日の朝。
鬼灯さんの部屋に朝餉を運ぶと、いつもの体勢で彼はいた。
「昨日はちゃんと床で休まれましたか?」
「ああ。この傷が治らなければ、ここから出ていけぬからな」
素っ気なく答えると、鬼灯さんは箸を持ち朝餉を食べる。
朝餉を済ませたあと、私はいつものように食べ終わった膳を厨へと運び片付けていると、器を見て口許が緩む。
あんな冷たい言葉を言っていても、いつも米粒一つ残さず鬼灯さんは食べてくれる。
出ていこうとすれば出ていけるというのに、自分で言った言葉を守り、怪我が治るまでいてくれているその姿を見ていれば、何も知らずともわかってしまう。
鬼灯さんが人を殺めることなどありはしないと。
そんなことを考えながら器を洗い終え、いつもなら外にのれんをかけ仕事が始まるのだが、今日は少し違う。
「失礼致します」
片付けが済んで私が向かった先は、鬼灯さんのいる部屋。
いつも通り彼は、肩を窓際の壁に寄せたまま私を見ることなく、視線は窓の外に向け口を開く。
「仕事はせぬのか」
「今日はお休みなんです」
「そうか、それで俺に何か用か」
相変わらずの反応だが、数日共に過ごせばこの反応にも慣れてしまう。
そんな彼に私が提案するのは、一緒に外に出掛けようというもの。
突然の言葉に鬼灯さんは眉を寄せ、あからさまに嫌そうな表情を浮かべながら外に向けていた視線を私へと向ける。
そんな彼に私は、早く身体を癒やすためにも部屋ばかりではなく外に出た方がいいと話す。
外の空気を吸えばきっと気分もスッキリするはずだと言えば「それなら窓から吸う空気だけで十分だ」なんて言われてしまう。
部屋ばかりにいては体にもよくないと思い、強引ではあるが鬼灯さんを外へ連れ出すと、少しでも気分転換になるように町の中を歩いて回る。
外に出てから会話もないまま、鬼灯さんは周りへと視線を向けて落ち着きがない。
どうかしたのだろうかと思い尋ねるが「お前には関係ない」と答えるだけで、会話もないまま二人は町を歩く。
「そろそろ昼時ですね。あの店に寄りましょうか」
「お前だけ食べていろ。俺は先に戻る」
背を向け帰ろうとするその背を引き留めようとしたが、言葉をかけるより早く鬼灯さんはその場から足早に歩きだし見える背中は遠ざかっていく。
勿論放っておけるはずもなく、私はお店に寄るのを止めてその背を慌てて追いかけた。
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