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第二章 想いと過去
2 想いと過去
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「何やってんだ」
「何って、見ればわかるだろ」
平然と答える彼に、鬼灯さんは怒りが込み上げ奥歯をぐっと噛む。
「ふざけるな!! 俺達はこの京に住む人達の安全を守るために存在している。なのに、何故こんなことを……」
「なあ、鬼灯、お前には守りたいモノはあるか」
その瞬間、鬼灯さんの中の何かが告げた。
目の前にいる宮十さんはもう、自分の知る彼ではないのだと。
「屯所に戻るぞ。お前が今したことを全て話て罪を償うんだ」
宮十さんの腕を掴み引っ張っていこうとする鬼灯さんだが、彼はその場で立ち止まったまま動こうとしない。
「鬼灯、悪いが死んでくれ」
そう言い持っていた刀を振り上げると、彼の刀は鬼灯さんへと振り下ろされた。
痛みでその場に膝をつく鬼灯さんだったが、地面に手をつき宮十さんを見上げる。
「悪いな、鬼灯」
振り上げられた刀が振り下ろされようとしたその時、胸を貫いたのは瞬時に抜かれた鬼灯さんの刀だった。
宮十さんは口から血を吐き出し地面に倒れる。
「ま、もッ……りた、い、ものは……ある、か……」
まだ微かに息がある宮十さんにフラフラとする足取りで近づくと、掠れる声でまたあの言葉を口にしている。
何度も聞かれた問いに鬼灯さんが答えた言葉は「あるわけないだろう」だった。
「そう、か……。なら、俺達は、何の、た……め……に」
宮十さんの瞳から光が消えたとき、騒ぎを聞き付けた新選組が路地へとやってきた。
地面に倒れる隊士と女、そして血のついた刀を持つ鬼灯さん。
その光景を見た隊士が、鬼灯さんが女を殺し仲間である隊士も殺したと思うのは普通の事だった。
このまま捕まり事情を話したとしても、信じてもらえるかは怪しい。
それに、仲間である隊士を事情はどうあれ鬼灯さんは殺めてしまったのは事実。
「俺は逃げた。あのままおとなしく捕まっていたとしても、仲間を殺めたことに変わりはない。少なからず切腹になる」
「そんな……」
友に刃を向けられ、自分の手で友を殺し、新選組の仲間にまで追われることになった鬼灯さんどんな思いだったかなんて私にはわからない。
それでも、とても苦しく辛いものだったという事くらい私にもわかる。
お店へと戻った後、鬼灯さんの包帯を替えていると「宮十の言葉の意味に、俺は早く気づいてやるべきだったのかもしれない」そう漏らした鬼灯さんの言葉に視線を向ける。
「宮十が言った守りたいもの。きっとあれは答えがほしかったんだ」
どういう意味か尋ねると、鬼灯さんは宮十さんが死ぬ間際にも言っていたあの言葉の意味を話す。
お前には守りたいものはあるかというあの問は、宮十さん自身への問いかけでもあったんだろうと鬼灯さんは言う。
二人は新選組として京の人達を守っていたわけだが、他の隊士のような志はなかった。
つまり二人には守りたいものが存在しない。
宮十さんは何のために刀を振るっているのかわからなくなり、その理由を確かめるために人を殺めたのではないかというのが鬼灯さんが考えついた答え。
自分は京の人を守りたいのか確かめるために女を殺し、友と共にいるためなのかと鬼灯さんをも殺めようとした。
「もしそんな宮十の気持ちに気づいていたら、何か変わっていたのだろうか。いや、変わらなかったに違いない。俺も理由などわからなかったのだからな」
鬼灯さんの瞳の奥が揺れ、悲しみに染まるその瞳を前に、私は何もできずただそっと彼を抱き締めた。
こんなことで鬼灯さんを苦しみから解放できるなんて思わない。
それでも、何もできなくても。
「私がいます。私では、鬼灯さんが刀を振るう理由にはなりませんか?」
抱き締める腕に力を込め言った言葉は苦しむ鬼灯さんの心に付け入るようで、自分は最低だと思いつつも気持ちを抑えることなど不可能だった。
「こんな時にお話するのは狡いかもしれません。それでも私は鬼灯さんのことが――」
鬼灯さんの唇が私の口を塞ぎ、言葉を遮る。
驚きに目を見開くが、甘い口づけにゆっくりと瞼を閉じる。
唇が放れると、お互いの姿が瞳に映り「俺は、あんたを好いている」と言った鬼灯さんの言葉が本心かわからない。
私は知ることが怖くて聞くこともできず、口づけを受け入れてしまう。
鬼灯さんのぽっかり空いた心に付け入る自分は狡い。
それでも今だけは、この甘い痺れと共に嫌な事は全て忘れてしまいたい。
甘い声が部屋に響き、二人の乱れた呼吸が聞こえてくる。
着物の帯がほどかれ畳へと組敷かれると、鬼灯さんの指が私の指と絡まり熱を孕んだ唇が首筋に落とされた。
鬼灯さんの手が私の胸を包み込み、優しく揉んでは突起を摘まみ刺激を与える。
口に手を当て声を押さえるが、体は反応してしまい恥ずかしい。
胸の突起を舌先で舐められ、ビクッと体が跳ね上がった。
「こういうことは初めてなのか」
「は、はい……」
少しのことでも体は敏感に反応し、顔を真っ赤にする私の姿を見た鬼灯さんは直ぐにわかってしまう。
「鬼灯さんは慣れてそうですね……」
「初めてだ」
「え?」
恥ずかしさに耐えながら鬼灯さんに視線を向けると、蝋燭の明かりで照らされた色白な肌が真っ赤に染まっているのがわかる。
鬼灯さんも恥ずかしいんだとわかったら愛しくなり、私は手を伸ばし彼の頬に触れた。
「嬉しいです」
溢れ出す感情が抑えきれなくなり、鬼灯さんは小毬の両足を開くとそこに舌を這わせた。
突然の刺激に声は漏れ、抑えきれない快楽に体を捩るが、鬼灯さんに腰を掴まれ逃げることはできない。
溢れる蜜を啜り、敏感な蕾を見つけると舌先で転がし愛撫する。
「少し痛くなるが耐えられるか」
「はい……」
私が頷くと、鬼灯さんの指がゆっくりと蜜壷へと挿れられた。
少し痛みを感じるが、中で指が動かされていくうちに痛みはなくなり、溢れ出る蜜と声が止まらなくなる。
そんな私の声を全て余すことなく求めるように、鬼灯さんは私に口づけ隙間から舌を差し込む。
どうしたら気持ちよくなるのか探りながら触れられる愛撫をくすぐったく感じながら、幸せで満たされていく。
その夜、鬼灯さんは愛撫だけをして、最後まですることはないまま二人眠りへとついた。
翌朝目を覚ました私は、畳に落とされたままの着物を拾い上げ着付けると、朝餉の準備をする。
まるで何事もなかったかのように、朝餉を済ませると鬼灯さんの包帯を取り替える。
ほとんど塞がってきている傷跡にそっと触れると「大分塞がってきたな」と鬼灯さんの声が聞こえ鼓動は大きく脈打つ。
包帯を巻き終えると今日の仕事が始まるが、私の脳裏では先程の鬼灯さんの言葉が離れない。
傷が治ったら鬼灯さんはここから出ていってしまうのだろうか。
考えただけで視界が涙で霞む。
「お団子3本頼んだよ」
「はい、お団子3本ですね」
手で涙を拭うと笑みを浮かべながらお客さんに返事をする。
元々、傷が治るまでという約束であり、あんな風に付け入った私に鬼灯さんを引き留める資格などない。
後悔してもすでに遅く、お店を閉める時間になると外に出てのれんを片付ける。
「明日なんて、来なければいいのに」
ポツリと呟いた言葉は誰に聞かれることもなく消え、夕餉を作ると鬼灯さんの部屋へと運ぶ。
私は襖の前で大きく深呼吸すると、ある決心をして中へと入る。
沈黙の中夕餉を済ませると、木箱から新しい包帯を取り出し鬼灯さんの体に巻く。
「傷はもうすでに塞がっています。これなら、ここを出ていっても大丈夫です」
「そうか」
表情一つ変えず着物を着直す鬼灯さんを、私は背後から抱き締めた。
「私は鬼灯さんを愛しています。こんなこと言う資格、私にないことはわかっています。それでも私は、鬼灯さんにこのままここにいてもらいたいです」
私が決めた決意、それは、我が儘でも狡くても、自分の気持ちを鬼灯さんにぶつけること。
溢れる涙は鬼灯さんの着物を濡らし、抱き締める腕には自然と力が込められる。
「何って、見ればわかるだろ」
平然と答える彼に、鬼灯さんは怒りが込み上げ奥歯をぐっと噛む。
「ふざけるな!! 俺達はこの京に住む人達の安全を守るために存在している。なのに、何故こんなことを……」
「なあ、鬼灯、お前には守りたいモノはあるか」
その瞬間、鬼灯さんの中の何かが告げた。
目の前にいる宮十さんはもう、自分の知る彼ではないのだと。
「屯所に戻るぞ。お前が今したことを全て話て罪を償うんだ」
宮十さんの腕を掴み引っ張っていこうとする鬼灯さんだが、彼はその場で立ち止まったまま動こうとしない。
「鬼灯、悪いが死んでくれ」
そう言い持っていた刀を振り上げると、彼の刀は鬼灯さんへと振り下ろされた。
痛みでその場に膝をつく鬼灯さんだったが、地面に手をつき宮十さんを見上げる。
「悪いな、鬼灯」
振り上げられた刀が振り下ろされようとしたその時、胸を貫いたのは瞬時に抜かれた鬼灯さんの刀だった。
宮十さんは口から血を吐き出し地面に倒れる。
「ま、もッ……りた、い、ものは……ある、か……」
まだ微かに息がある宮十さんにフラフラとする足取りで近づくと、掠れる声でまたあの言葉を口にしている。
何度も聞かれた問いに鬼灯さんが答えた言葉は「あるわけないだろう」だった。
「そう、か……。なら、俺達は、何の、た……め……に」
宮十さんの瞳から光が消えたとき、騒ぎを聞き付けた新選組が路地へとやってきた。
地面に倒れる隊士と女、そして血のついた刀を持つ鬼灯さん。
その光景を見た隊士が、鬼灯さんが女を殺し仲間である隊士も殺したと思うのは普通の事だった。
このまま捕まり事情を話したとしても、信じてもらえるかは怪しい。
それに、仲間である隊士を事情はどうあれ鬼灯さんは殺めてしまったのは事実。
「俺は逃げた。あのままおとなしく捕まっていたとしても、仲間を殺めたことに変わりはない。少なからず切腹になる」
「そんな……」
友に刃を向けられ、自分の手で友を殺し、新選組の仲間にまで追われることになった鬼灯さんどんな思いだったかなんて私にはわからない。
それでも、とても苦しく辛いものだったという事くらい私にもわかる。
お店へと戻った後、鬼灯さんの包帯を替えていると「宮十の言葉の意味に、俺は早く気づいてやるべきだったのかもしれない」そう漏らした鬼灯さんの言葉に視線を向ける。
「宮十が言った守りたいもの。きっとあれは答えがほしかったんだ」
どういう意味か尋ねると、鬼灯さんは宮十さんが死ぬ間際にも言っていたあの言葉の意味を話す。
お前には守りたいものはあるかというあの問は、宮十さん自身への問いかけでもあったんだろうと鬼灯さんは言う。
二人は新選組として京の人達を守っていたわけだが、他の隊士のような志はなかった。
つまり二人には守りたいものが存在しない。
宮十さんは何のために刀を振るっているのかわからなくなり、その理由を確かめるために人を殺めたのではないかというのが鬼灯さんが考えついた答え。
自分は京の人を守りたいのか確かめるために女を殺し、友と共にいるためなのかと鬼灯さんをも殺めようとした。
「もしそんな宮十の気持ちに気づいていたら、何か変わっていたのだろうか。いや、変わらなかったに違いない。俺も理由などわからなかったのだからな」
鬼灯さんの瞳の奥が揺れ、悲しみに染まるその瞳を前に、私は何もできずただそっと彼を抱き締めた。
こんなことで鬼灯さんを苦しみから解放できるなんて思わない。
それでも、何もできなくても。
「私がいます。私では、鬼灯さんが刀を振るう理由にはなりませんか?」
抱き締める腕に力を込め言った言葉は苦しむ鬼灯さんの心に付け入るようで、自分は最低だと思いつつも気持ちを抑えることなど不可能だった。
「こんな時にお話するのは狡いかもしれません。それでも私は鬼灯さんのことが――」
鬼灯さんの唇が私の口を塞ぎ、言葉を遮る。
驚きに目を見開くが、甘い口づけにゆっくりと瞼を閉じる。
唇が放れると、お互いの姿が瞳に映り「俺は、あんたを好いている」と言った鬼灯さんの言葉が本心かわからない。
私は知ることが怖くて聞くこともできず、口づけを受け入れてしまう。
鬼灯さんのぽっかり空いた心に付け入る自分は狡い。
それでも今だけは、この甘い痺れと共に嫌な事は全て忘れてしまいたい。
甘い声が部屋に響き、二人の乱れた呼吸が聞こえてくる。
着物の帯がほどかれ畳へと組敷かれると、鬼灯さんの指が私の指と絡まり熱を孕んだ唇が首筋に落とされた。
鬼灯さんの手が私の胸を包み込み、優しく揉んでは突起を摘まみ刺激を与える。
口に手を当て声を押さえるが、体は反応してしまい恥ずかしい。
胸の突起を舌先で舐められ、ビクッと体が跳ね上がった。
「こういうことは初めてなのか」
「は、はい……」
少しのことでも体は敏感に反応し、顔を真っ赤にする私の姿を見た鬼灯さんは直ぐにわかってしまう。
「鬼灯さんは慣れてそうですね……」
「初めてだ」
「え?」
恥ずかしさに耐えながら鬼灯さんに視線を向けると、蝋燭の明かりで照らされた色白な肌が真っ赤に染まっているのがわかる。
鬼灯さんも恥ずかしいんだとわかったら愛しくなり、私は手を伸ばし彼の頬に触れた。
「嬉しいです」
溢れ出す感情が抑えきれなくなり、鬼灯さんは小毬の両足を開くとそこに舌を這わせた。
突然の刺激に声は漏れ、抑えきれない快楽に体を捩るが、鬼灯さんに腰を掴まれ逃げることはできない。
溢れる蜜を啜り、敏感な蕾を見つけると舌先で転がし愛撫する。
「少し痛くなるが耐えられるか」
「はい……」
私が頷くと、鬼灯さんの指がゆっくりと蜜壷へと挿れられた。
少し痛みを感じるが、中で指が動かされていくうちに痛みはなくなり、溢れ出る蜜と声が止まらなくなる。
そんな私の声を全て余すことなく求めるように、鬼灯さんは私に口づけ隙間から舌を差し込む。
どうしたら気持ちよくなるのか探りながら触れられる愛撫をくすぐったく感じながら、幸せで満たされていく。
その夜、鬼灯さんは愛撫だけをして、最後まですることはないまま二人眠りへとついた。
翌朝目を覚ました私は、畳に落とされたままの着物を拾い上げ着付けると、朝餉の準備をする。
まるで何事もなかったかのように、朝餉を済ませると鬼灯さんの包帯を取り替える。
ほとんど塞がってきている傷跡にそっと触れると「大分塞がってきたな」と鬼灯さんの声が聞こえ鼓動は大きく脈打つ。
包帯を巻き終えると今日の仕事が始まるが、私の脳裏では先程の鬼灯さんの言葉が離れない。
傷が治ったら鬼灯さんはここから出ていってしまうのだろうか。
考えただけで視界が涙で霞む。
「お団子3本頼んだよ」
「はい、お団子3本ですね」
手で涙を拭うと笑みを浮かべながらお客さんに返事をする。
元々、傷が治るまでという約束であり、あんな風に付け入った私に鬼灯さんを引き留める資格などない。
後悔してもすでに遅く、お店を閉める時間になると外に出てのれんを片付ける。
「明日なんて、来なければいいのに」
ポツリと呟いた言葉は誰に聞かれることもなく消え、夕餉を作ると鬼灯さんの部屋へと運ぶ。
私は襖の前で大きく深呼吸すると、ある決心をして中へと入る。
沈黙の中夕餉を済ませると、木箱から新しい包帯を取り出し鬼灯さんの体に巻く。
「傷はもうすでに塞がっています。これなら、ここを出ていっても大丈夫です」
「そうか」
表情一つ変えず着物を着直す鬼灯さんを、私は背後から抱き締めた。
「私は鬼灯さんを愛しています。こんなこと言う資格、私にないことはわかっています。それでも私は、鬼灯さんにこのままここにいてもらいたいです」
私が決めた決意、それは、我が儘でも狡くても、自分の気持ちを鬼灯さんにぶつけること。
溢れる涙は鬼灯さんの着物を濡らし、抱き締める腕には自然と力が込められる。
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