異世界探訪記

Luckstyle

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八日目。クリスタル洞窟の内部にて

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八日目。
 午前中にポシェットやリュックを作るには時間がかかる事に思い至り、当初の予定通り洞窟の内部へ進入する事に決めた。栗や竹の子を茹でたかったが、鍋がない事に絶望した。
 洞窟内は淡く光る石のおかげで松明を焚かなくてもそれなりに見通せ、外の時とは変わって安心感がある。
 どこからか風が吹いているので今日は持ち込んだ木で焚き火をしている。早めの内に火を通さないと食べられない栗と竹の子とウサギ肉を串に刺して火で炙っている。明日、明後日の分も焼いてしまおう。

 焼き栗はホクホクしていて甘味があって旨かった。竹の子は多少えぐみが残るが、先端ならば逆にアクセントレベルなので美味しくいただける。兎肉は相変わらず塩のみだが、今日は焼き加減が成功していつも以上に美味しかった。竹の子の下の方と同時に食べると、山椒の様に舌がピリピリとして胡椒程ではないが満足感が増した。明日以降は竹の子と一緒にいただこう。
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