異世界探訪記

Luckstyle

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十三日目。クリスタル洞窟入り口前にて

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十三日目。
 夕方にさしかかる頃、洞窟の外に出れた。一日くらいでは体内時計は狂わないらしい。いや、ハエなどはただの暗闇程度では体内時計を何世代にもわたって保持していると言う実験結果を見たことがあるから普通の事かも知れない。
 野営の準備をしていたら一抱え程の大きさの蛇が襲ってきた。久しぶりの蛇肉だ。美味しくいただいた。

 そうそう、ノーム達に聞いたのだが夜に光る石。あれは魔石屑と言うらしく、元々は宝石の破片だったが魔素マナや瘴気を吸収し、魔石に変化したものだという。魔石はその外に、動物が魔素や瘴気に侵されて変化した魔物の体内にも大小様々な物が一つ生成されると言っていた。今まで食べていた動物の中にはそんな石見当たらなかったからすべて動物立ったのだろう。
 え、あの兎動物だったの?角生えて獰猛で肉食なのに???
 後、今日襲われた蛇も動物だった。

 魔石と言えばノーム曰わく、瘴気のみを吸った魔石はあの建材の石とどっこいどっこいの不味さらしい。逆に、魔素のみを吸った魔石はどの石も極上の味になるらしい。石によって魔素と瘴気の吸収量が異なっており、同じ味の石は一つとしてないと言う。瘴気は表面に、魔素は中心近くに集まる性質のおかげで一つの石を切り分けても同じ味は有り得ないらしい。
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